Islander Works

書いて、読んで、人生は続く。大島健夫のブログ

3月7日「Poe-Tri Vol.45」

2012-02-20 19:44:27 | 告知
聴こう。そして読もう。

毎月第一水曜に池袋3-tri-で恒例の朗読ライヴ、Poe-Tri。Vol.45は3月7日の開催です。

今回の出演者は、

後藤理絵
イシダユーリ
黒川武彦
大島健夫

の4名です。

今回の初出演は、高円寺アバッキオから黒川武彦さんをお迎えしております。黒川さんの詩作品はこちらをご覧ください。後藤理絵さんは三度目、イシダユーリさんは二度目の出演となります。四者四様の声と言葉を、どうぞお楽しみに!


☆☆☆


Poe-Tri Vol.45
2012年3月7日(水)
会場は、池袋 ステージ&スペース3-tri-
住所は、〒171-0021 東京都豊島区西池袋1-41-2 マキビルB1F

地図はこちらです。

入場料は¥1500+1ドリンク¥500。

タイムテーブルは、

20:00 開場
20:30 開演

(司会・大島健夫)
前半
20:30~20:35 挨拶 
20:35~20:50 後藤理絵
20:50~21:05 イシダユーリ

21:05~22:20 オープンマイク(当日先着13名まで。制限時間1人5分)/休憩      

後半 
22:20~22:35 黒川武彦
22:35~22:50 大島健夫  

となっております。途中入退場自由です。23:00には必ず全て終了いたします。

聴いても楽しい、読んでも楽しいPoe-Tri。多数の皆様のご来場、ご参加、心よりお待ち申し上げております。

現地の人になる

2012-02-19 22:43:05 | 出たもの
2月18日、千葉詩亭・第十四回。冷たい風が吹き荒れ、さらに地震が複数回起きるなどタフで不安な状況の中、今回もTREASURE RIVER BOOK CAFEにはたくさんのお客様が集まってくださった。地元・千葉からいらっしゃった方、都内や埼玉、神奈川などからお越しくださった方、山梨から足を運んでくださった方もいる。そのおひとりおひとり、また、ご来場いただけなかったけれど応援してくださった方々に、心から感謝したい。

今回のゲストは三角みづ紀さんである。全国各地で公演活動を行っている三角さんであるが、千葉でのライヴは初めてであるという。開演時間が近づくと、三角さんはお店の外へ出てタバコを吸っている。その表情が明らかに緊張していたので、私は嬉しくなってしまった。この人はこの千葉の街に真剣勝負をしに来てくれているのだ。だから、勝負の前には緊張するのだ。きっと今までもずっとあちこちでいろいろな局面で、こうやって緊張して勝負に挑んで回ってきたに違いないのだ。思わず心の中で拳を握った。

イダヅカマコトが河津聖恵さんの詩を朗読し、続いて三角さんがオーディエンスの前に立つ。



この日は自分の声と動き以外は一切用いず、30分のパフォーマンス。TREASURE RIVER BOOK CAFEの空間から言葉がしたたり落ちていく。三角さんがマイクの前に立ち、そしてそこから離れた時、目の前の世界の色が変わったように感じられた。

ブレイクタイムに入ると、三角さんは『ぶり大根定食』を食べており、そして周りには人の輪ができていた。物販ブースの前に立っていると、大勢の人が三角さんの本やCDを買いに来た。この勝負はいい勝負だったんだ、と思った。

オープンマイク参加者は11名。登場順に、

櫻庭準一さん
さとうさん
OOMさん
merry-andrewさん
林じゅんさん
矢ヶ崎有里さん
矢ヶ崎芳也さん
uraocbさん
ジュテーム北村さん
青葉茂さん
後藤理絵さん

という皆様だった。コント、即興、ホイットニー・ヒューストン。今回もまた、生きている人間の声を聴かせて頂いた。

ラストは私が、「宇宙のがんもどき」と「卒業式」を朗読した。

私は旅が好きだ。旅人にいつも憧れる。でも私はこの千葉で生まれて千葉で育った。千葉にいる時、私は現地の人になる。例えなりたくなくても、現実に現地の人なのだからそれはどうしようもないのだ。千葉詩亭はだから、旅人・イダヅカと現地の人・大島という組み合わせで成り立っている。お客様の中にも、旅人もいれば現地の人もいる。TREASURE RIVER BOOK CAFEは「現地の店」だ。旅人の言葉。現地の人の言葉。旅人の理由と現地の人の理由。それが集まるのが千葉詩亭だ。偶数月の第三土曜日、良ければどなたもそういったことを味わいにいらっしゃって下さい。そんなにたいしたものはありません。でも、どなたにも開かれた輪と言葉があります。そして、素敵な空間とおいしい料理があります。

また、次へ。

2012-02-02 13:55:49 | 出たもの
やたら寒く、風も強くてあちこちで電車のダイヤが乱れたりする中、昨夜もPoe-Triには大勢の皆様が集まってくださった。中でも初めていらっしゃった方が多く、ありがたいことである。

Poe-TriのVol.1は2008年の6月であるから、もう三年半が過ぎた。今回でVol.44だけれど、ほんとうに一回一回を重ねていったらこの回数になったという感じで、会場の3-tri-と関係者の皆様、そして全てのお客様に改めて感謝したい。三年半の間にお店も移転した。震災もあった。亡くなった出演者もいる。いろんな人が出たり入ったりした。これからもいろんな人が出たり入ったりすることができる場であればいいな、と思っている。

今回のオープニングは、Poe-Triに最多出演回数を誇る川島むーさん。お客様の数が、やくざ者の片手の指より少なかったこともある初期のPoe-Triからの歴史の生き証人のような人である。歴史と言えば、この人は実はもと高校の社会の先生だったりもするのだ。


むーさんのステージには、出来不出来というものが非常に少ない。得意の時節ネタから『物語騙り』シリーズ、そして新作は珍しい、やや長尺の歴史もの。「信頼と安心のお茶祭り企画」というフレーズが思わず頭に浮かぶ。

二番手はあおばさん。前回出演した……とある蛙さんをあっさりと抜き去る、Poe-Tri史上最年長キャストである。あおばさんと言えばオート三輪をテーマにした詩作でも知られているが、朗読においてはやはり並四ラジオを用いたパフォーマンスが代名詞。


ところがそのラジオが本番ではなぜかリハーサルと全然違う作動をしてしまうというイレギュラーにより、なんともスリリングな展開に。機械と人間が意志を交換し合うかのようなその時空間はまさに一期一会!

後半に登場するのは、あおばさんと並んで初出演・菊池奏子さん。この菊池さんと私の初対面は2007年の詩のボクシング・神奈川大会である。今にして思えばこの大会は優勝が晴居彗星さん、他にも広瀬犬山猫さんや市毛友里さん、もこもこさんに川島むーさん、たそがれ龍生さんなどが揃っていた、やたら密度の濃い大会であった。


この日は比較的、声量で押すタイプの出演者・参加者が多い中、囁くような発声と官能的な作品世界で耳目を惹きつけてゆく。オーディエンスを圧倒するのではなく、逆に自分のフィールドに引き入れていた。

私は「ザリガニ」「二人で一緒に電車に乗ろう」「この夜が明けたら」の三篇を朗読した。

オープンマイク参加者は11名。登場順に(ちなみにPoe-Triのオープンマイクは、先に来場して名前を書いた人から先に登場してもらうという大変単純なシステムである)、

死紺亭柳竹さん


三木悠莉さん


今村知晃さん


矢ケ崎芳也さん


midoさん


カマコさん


黒川武彦さん


晴居彗星さん


芦田みのりさん


あしゅりんさん


灯汰さん


という皆様であった。

次回、Poe-Tri Vol.45は3月7日(水)の開催である。

よく「また会いましょう」「また今度」なんて言う。だけど、「また」があることほど幸せなことはあまりないと思う。ないことだってよくあるのだから。

だからまた、来月。