Islander Works

書いて、読んで、人生は続く。大島健夫のブログ

「詩と思想」5月号に千葉詩亭のレポートを書いています。

2013-04-29 12:01:58 | ニュース
2009年12月19日からこの4月20日まで合計21回を開催した「千葉詩亭」について、土曜美術社出版販売の「詩と思想」5月号の「特集・朗読の現場から」の中で、レポートエッセイを書かせて頂いております。

ある日ある時、誰かが「自分にもできる」「やってみたい」と感じ、それまでしたことのなかった何かを始めること。それのことは例えようもなく素晴らしく、また尊いことです。なぜなら、その時彼あるいは彼女は、自分が「こいつはこういう奴だろう」という他者の視点からはめられた枠を無意識に実現するために生きているのではなく、自らの意志で生きる独自の人間であろうとしていることを証明したことになるからです。イダヅカマコトと私がそのような機会を提供する一助となれたことを誇りに思っています。

書店で手に入りにくい場合、土曜美術社からの通販、またアマゾン等をご利用ください。

水滴の夜

2013-04-21 23:00:30 | 出たもの
悪天候の中、交通ダイヤも乱れる中、4月20日(土)の千葉詩亭・第二十一回には今回も地元千葉、東京、神奈川、埼玉、さらには栃木、山梨などからもたくさんのお客様がご来場くださった。声と言葉の時空間という、形のないもののために集まってくださった皆様に心からの感謝を。

今回のスペシャルゲストは、2012年の「詩のボクシング」全国王者、菊池奏子。


フライヤー等に掲載するために送ってもらったプロフィールの末尾に、「降りはじめの雨のようにあなたの皮膚と耳ををひそやかに潤す水滴になれますように」としたためた彼女。TREASURE RIVER BOOK CAFEの外には本当に雨が降りしきる中、息をひそめて見つめるオーディエンスの皮膚と耳に、そしてそれを通り越して心臓にまで、水滴を沁み込ませるかのように囁き声を届けてゆく。言ってみれば、「着物を着た若い女性が、小さな声でテキストを読んでいる」だけなのだが、会場のありったけの集中力を文字通り集中してしまう、全くだれることのない素晴らしい30分間。最後にはラフマニノフの旋律に乗せて自作の官能小説まで朗読。私は菊池奏子のパフォーマンスを10回以上は観ているが、この日のステージは間違いなくその中のベストだった。

オープンマイクにご参加くださったのは、

OOMさん
山原まほしさん
あおばさん
稗田恵一さん
芦田みのりさん
工藤ヒロツグさん
三木悠莉さん

という皆様であった。ある人は自作ラジオを持ち込み、ある人は即興を行い、ある人はコール&レスポンスを行う。それぞれの世界をマイクの前で展開していた。オープニングはイダヅカマコトが、ラストは私が「スピン」と「砂で山を作る」を朗読した。

オープンマイクが、閉じられたクローズドマイクであってはならないと強く思う。

ある日ある時、誰かが自分の意志でマイクの前に立つこと。その例えようもなく尊い瞬間に、千葉詩亭を通じて何度も何度も立ち会うことができたことは、主催者として大きな喜びである。偶数月の第三土曜日、千葉唯一の朗読オープンマイク、千葉詩亭。新たなゲスト、おいしい料理とともに、これからもずっと皆様をお待ちしています。次回は6月15日、その次は8月17日です。

またお会いできる日を楽しみにしております!

5月11日「青木研治×大島健夫ツーマンライヴ 東京ポエトリー倶楽部」

2013-04-18 21:09:46 | 告知
去る3月2日(土)に東京倶楽部・千駄ヶ谷店でワンマンライヴを開催いたしましたが、そこから縁あって、今回は同じ東京倶楽部の本郷店で、「MCの間にIを挟むMIC詩人」青木研治さんとツーマンライヴを行います。40分ずつお互いの存在をぶつけ合いたいと思います。是非、見届けにいらっしゃってください。2ドリンク付2100円とお得です。


☆☆☆


「東京ポエトリー倶楽部」

5月11日(土)・本郷 東京倶楽部・本郷店
東京都文京区本郷3-31-3 本郷スズヨシビル地下1階
TEL/03-6801-8322

アクセスはこちら

大江戸線本郷三丁目駅5番出口より徒歩1分
丸ノ内線 本郷三丁目駅2番出口より徒歩3分
JR御茶ノ水駅御茶ノ水橋口より徒歩10分

▽出演
青木研治/大島健夫

13時30分開店
14時~14時40分第1ステージ(青木研治)
15時20分~16時第2ステージ(大島健夫)

入場料2100円(2ドリンク付)

ご予約はこちらから。またお電話でも。

青木研治onemanlive vol.6 ライブ映像「星のサーカス」


大島健夫「踊れ」@大島健夫朗読ライヴ