虎 コ・とら 虍部
解字 虎のかたちの象形。甲骨文字は最も写実的に描かれ、金文以降、抽象化されている。現代字は「虍(トラの頭)+儿(人あし)」の形になっている。
意味 とら(虎)。「虎口ココウ」「猛虎モウコ」「虎狼コロウ」(トラとオオカミ。転じて、残忍な者)
参考 虎は部首「虍とらがしら」になる。
常用漢字 5字
虎コ・とら(虍+儿)
虐ギャク・しいたげる(虍+逆ヨの会意)
虚キョ・むなしい(虍+丘の変化字)
虞グ・おそれ(虍+音符「呉ゴ⇒グ」)
虜リョ・とりこ(力+音符「盧ロ⇒リョの略」)
イメージ
「とら」(虎・彪・琥・鯱)
音の変化 コ:虎・琥 ヒョウ:彪 しゃち:鯱
と ら
彪 ヒョウ・ヒュウ・あや 彡部
解字 「彡(模様)+虎(とら)」の会意。虎の皮の模様をいう。
意味 (1)まだら。虎の皮の斑文。「彪彪ヒョウヒョウ」(まだらになっているさま)(2)あや(彪)。あざやかな模様「彪炳ヒュウヘイ・ヒョウヘイ」(あざやかで美しい。文章の美しさなどを例える)
琥 コ 王部
解字 「王(玉)+虎(とら)」の会意形声。虎が死後に玉になったと信じられた宝石。
意味 「琥珀コハク」に使われる字。琥珀とは地質時代の樹脂などが地中に埋まり生じた一種の化石で、黄色を帯びた半透明の玉。パイプ・装身具などに加工される。「琥珀色コハクいろ」(黄色みを帯びた茶色)
鯱 <国字> しゃち 魚部
解字 「魚(さかな)+虎(とら)」の会意。虎のように獰猛ドウモウな魚。
意味 (1)しゃち(鯱)。イルカ科の海獣。イルカの仲間では最大で体長約9メートル。性質は獰猛ドウモウで、時には群れで鯨などを襲う。(2)しゃちほこ(鯱)。鯱鉾とも書く。姿は魚で頭は虎、背中に鋭いとげを持っている想像上の動物。また、それを模した棟飾りのひとつ。城郭建築に多く大棟の両端につける。「金の鯱しゃちほこ」(金箔などで金色に仕上げた鯱)
虐 ギャク <虎がツメを現す>
虐 ギャク・しいたげる 虍部
解字 篆文第一字(六書通字)は、虎が爪(ツメ)を出した形。篆文第二字(説文解字)は、そこに人を加えて虎が人を襲おうとする形。人をむごいめにあわせる意。篆文第一字が現代に引き継がれ、新字体は虎のツメが逆ヨのかたちの虐に変化した。
意味 しいたげる(虐げる)。いじめる。「虐待ギャクタイ」「虐刑ギャクケイ」(むごい刑罰)「虐政ギャクセイ」(人民をしいたげる政治)
覚え方 とら(虍)の逆ヨ(E)で、虐待うける。
イメージ
「ひどい」(虐・謔・瘧)
音の変化 ギャク:虐・謔・瘧
謔 ギャク・たわむれる 言部
解字 「言(いう)+虐の旧字(ひどい)」の会意形声。ひどく言う。転じて、からかう意。
意味 たわむれる(謔れる)。冗談を言う。ふざける。からかう。「諧謔カイギャク」(しゃれ。ユーモア)「謔笑ギャクショウ」(ふざけてわらう)「戯謔ギギャク」(たわむれおどける)
瘧 ギャク・おこり 疒部
解字 「疒(やまい)+虐の旧字(ひどい)」の会意形声。ひどい発熱が周期的におこる病気。
意味 おこり(瘧)。わらわやみ。マラリア。「瘧疾ギャクシツ」(=おこり)「瘧草えやみぐさ」(①リンドウの古名。リンドウの根は竜胆リュウタンと呼ばれ薬用になる。②オケラの別称)
<紫色は常用漢字>
バックナンバーの検索方法
※一般の検索サイト(グーグル・ヤフーなど)で、「漢字の音符」と入れてから、調べたい漢字1字を入力して検索すると、その漢字の音符ページが上位で表示されます。
解字 虎のかたちの象形。甲骨文字は最も写実的に描かれ、金文以降、抽象化されている。現代字は「虍(トラの頭)+儿(人あし)」の形になっている。
意味 とら(虎)。「虎口ココウ」「猛虎モウコ」「虎狼コロウ」(トラとオオカミ。転じて、残忍な者)
参考 虎は部首「虍とらがしら」になる。
常用漢字 5字
虎コ・とら(虍+儿)
虐ギャク・しいたげる(虍+逆ヨの会意)
虚キョ・むなしい(虍+丘の変化字)
虞グ・おそれ(虍+音符「呉ゴ⇒グ」)
虜リョ・とりこ(力+音符「盧ロ⇒リョの略」)
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「とら」(虎・彪・琥・鯱)
音の変化 コ:虎・琥 ヒョウ:彪 しゃち:鯱
と ら
彪 ヒョウ・ヒュウ・あや 彡部
解字 「彡(模様)+虎(とら)」の会意。虎の皮の模様をいう。
意味 (1)まだら。虎の皮の斑文。「彪彪ヒョウヒョウ」(まだらになっているさま)(2)あや(彪)。あざやかな模様「彪炳ヒュウヘイ・ヒョウヘイ」(あざやかで美しい。文章の美しさなどを例える)
琥 コ 王部
解字 「王(玉)+虎(とら)」の会意形声。虎が死後に玉になったと信じられた宝石。
意味 「琥珀コハク」に使われる字。琥珀とは地質時代の樹脂などが地中に埋まり生じた一種の化石で、黄色を帯びた半透明の玉。パイプ・装身具などに加工される。「琥珀色コハクいろ」(黄色みを帯びた茶色)
鯱 <国字> しゃち 魚部
解字 「魚(さかな)+虎(とら)」の会意。虎のように獰猛ドウモウな魚。
意味 (1)しゃち(鯱)。イルカ科の海獣。イルカの仲間では最大で体長約9メートル。性質は獰猛ドウモウで、時には群れで鯨などを襲う。(2)しゃちほこ(鯱)。鯱鉾とも書く。姿は魚で頭は虎、背中に鋭いとげを持っている想像上の動物。また、それを模した棟飾りのひとつ。城郭建築に多く大棟の両端につける。「金の鯱しゃちほこ」(金箔などで金色に仕上げた鯱)
虐 ギャク <虎がツメを現す>
虐 ギャク・しいたげる 虍部
解字 篆文第一字(六書通字)は、虎が爪(ツメ)を出した形。篆文第二字(説文解字)は、そこに人を加えて虎が人を襲おうとする形。人をむごいめにあわせる意。篆文第一字が現代に引き継がれ、新字体は虎のツメが逆ヨのかたちの虐に変化した。
意味 しいたげる(虐げる)。いじめる。「虐待ギャクタイ」「虐刑ギャクケイ」(むごい刑罰)「虐政ギャクセイ」(人民をしいたげる政治)
覚え方 とら(虍)の逆ヨ(E)で、虐待うける。
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「ひどい」(虐・謔・瘧)
音の変化 ギャク:虐・謔・瘧
謔 ギャク・たわむれる 言部
解字 「言(いう)+虐の旧字(ひどい)」の会意形声。ひどく言う。転じて、からかう意。
意味 たわむれる(謔れる)。冗談を言う。ふざける。からかう。「諧謔カイギャク」(しゃれ。ユーモア)「謔笑ギャクショウ」(ふざけてわらう)「戯謔ギギャク」(たわむれおどける)
瘧 ギャク・おこり 疒部
解字 「疒(やまい)+虐の旧字(ひどい)」の会意形声。ひどい発熱が周期的におこる病気。
意味 おこり(瘧)。わらわやみ。マラリア。「瘧疾ギャクシツ」(=おこり)「瘧草えやみぐさ」(①リンドウの古名。リンドウの根は竜胆リュウタンと呼ばれ薬用になる。②オケラの別称)
<紫色は常用漢字>
バックナンバーの検索方法
※一般の検索サイト(グーグル・ヤフーなど)で、「漢字の音符」と入れてから、調べたい漢字1字を入力して検索すると、その漢字の音符ページが上位で表示されます。