久し振りに時政が登場しましたね
伊豆で余生を送っている時政は、権力闘争から
離れ、すっかり素の自分を取り戻した様です
それに引き換え、義時の陰湿さは増すばかり
権力の頂点に立つと、こうも人間が変わるもの
なのでしょうか?
まるで時政と義時が入れ替わった見たいです
あからさまに権力を振り翳す義時を見ていると、
権力を握った者の恐ろしさすら感じてしまいま
す
ところで…
頼朝との面会を断ったとされる陳和卿が、何故?
実朝に近付いてきたのでしょうか?
個人的には、裏で糸を引いていたのは後鳥羽だっ
たのは間違いないと思っています
陳和卿は、後鳥羽が実朝に差し向けた仕事人だっ
たのでしょうね
源実朝が詠んだとされる一句です。
「出ていなば 主なき宿となりぬとも
軒端の梅よ 春を忘るな」
菅原道真が詠んだとされる一句です。
「東風吹かば 匂ひおこせよ梅の花
主なしとて 春な忘れそ」
芸術は模倣から始まると言われますが、それにして
も似た短歌ですよね
実朝がパクったのでしょうか?
この歌は吾妻鑑の創作だともいわれていますが、真
意の程は定かではありません
実朝が暗殺された日に詠まれたとも言われています
が、話が少し出来過ぎだと思いませんか?
もし?そうだとすれば、自分が殺されるのを分かっ
ていて詠んだとしか思われません
そう考えると、吾妻鑑を書いた作者の脚色だと考え
るのが自然なのでしょうかね
いよいよ、次期将軍をめぐってのバトルが始まりま
す
修業から戻った公暁と実朝の間のわだかまりは、引
き返す事が出来ないところまで来ている様です
後鳥羽と義時、実朝と公暁、政子と義時、義時と義
村、入り乱れた権力闘争が終わるのにはもう少し時
間が掛かりそうですね