道三VS高政、道三VS帰蝶。
いよいよ親子の戦いが始まりましたね
深刻なのは道三と高政の争いです
頼芸が実の父親だと信じ切っている高政。
親子の歩み寄りは難しそうです
道三には息子が沢山います。
もし?高政が実子でなければ家督を譲る訳がありません。
跡取りとして厳しく育てたため、往々にして父親に反感
を覚えるものなのかも知れません
武田信玄もそうだったように、父が子を、子が父を殺さ
なければならない世の中は尋常ではありません。
この時代に生を受けなくて良かったとすら思います
「父上と私の戦じゃ。」と帰蝶。
「わしの戦を横取りするつもりか?」と信長。
ドラマとはいえ何とも微笑ましい感じがします
道三との対面まで帰蝶がプロデュースしたとはとても思
えませんが…
ところで
美濃土岐家最後の守護・頼芸。
道三に脅され呆気なく逃げ出してしまいましたね
のらりくらりと生き長らえた頼芸でしたが、平時ならい
ざ知らず、群雄割拠、四方を敵に囲まれている美濃の守
護としては存在価値が全くありません
朝倉・浅井・織田・今川、守護代の斎藤や長井を含め離
合集散状態を繰り返してきた頼芸も年貢の納め時ですね
六角氏の庇護を受け命だけは長らえる頼芸ですが、時代
に忘れ去られていきます
その後、足利義昭を奉じて入京する信長軍に六角氏は破
れ武田家の許へ…
その武田家も滅び万事休す
と思いきや…
織田軍にいた旧臣・稲葉一鉄に救われ30年振りに美濃へ
帰ります
ようやく故郷へ辿り着いた頼芸ですが、帰って間もなく
82年の生涯を終えたといわれています
故郷で亡くなったのがせめてもの慰めでしょうか?
画家としての才能は並外れたものがあります
平穏な時代に生を受けていたら風流な芸術家として一生
を終えたかも知れません。
六角家や武田家、頼芸の身を寄せた大名は滅ぼされてし
まいます。
六角や武田にとっては疫病神だったかも知れませんね