いよいよ頼朝の挙兵です
以仁王からの令旨を受け取る頼朝ですが、叔父・行家の話だと
頼政も反平家の旗を挙げるとか
『頼政が平治の乱で義朝を裏切ったのはこの時の為だ』とも言っ
ていましたが、全く意味不明、説得力がありません
頼政が反平家の旗を挙げたのは以仁王からの令旨が平家側に
発覚したからだと僕は思っています。
以仁王の義母・八条院に仕えている頼政ですから真っ先に平家側
から狙われる筈です
時期尚早ですが、座して死を待つよりはと言うところでは…
源氏再興を促す行家ですが、舅の時政と妻・政子は乗り気のようで
すね
源氏と言ってもその子孫は全国に散らばっているのです。
五代十代先の先祖からの枝分かれなのですから同族意識などある訳
がありません。
頼政と義仲は勿論、武田・新田・足利も我こそは源氏の嫡流だと思って
いた筈です
頼政が平家を裏切ったのは出世欲と自分のしがらを棄て切れなかった
からではないのでしょうか??
もし、頼政が挙兵しなければ頼朝は自ら伊豆で挙兵しなかった筈です。
頼政が失敗したため自身の身に危険が及ぶと考えた頼朝にとって挙兵
するしか選択肢がなかったのでは…
挙兵後も平家に和睦を持ちかけたりしているところを見ると自ら望んで
挙兵したのではない事だけは間違いなさそうです
事実上の選挙選が始まっている今の日本ですが、後出しジャンケン有利
が定説になりつつあります
同じ事が頼朝にも言えるのかも知れません。
もし、血迷った頼朝が頼政より先に挙兵していたら…
平家に滅ぼされ平家の世がまだまだ続いていた筈です。
裏を返せば頼政の挙兵がなければ鎌倉幕府も成立しなかったとも言えま
すね