80分の1丁目16番地

ペーパースクラッチによる車両作りを中心に1/80、16.5ミリゲージの鉄道模型を楽しんでいます。

青梅線103系(8)

2023-09-19 02:07:32 | 中央東線周辺
Hゴムの色差しをしました。何十回やっても慣れない作業で奇麗にできたためしがないのですが、このプラキットのようにモールドやエッチングで表現されたHゴムと「ポスカ」の相性は抜群でスイスイ作業がはかどります。国鉄時代なので「はいいろ」を使用。



今回、トップコートは、クレオスの「水性プレミアムトップコート」(半光沢)を使ってみました。吹く前は「はいいろ」がもっと白っぽかったのですが、だいぶ明度差がなくなってしまいました。。



とはいえ、プレミアムと銘打っているだけあって、しっとり落ち着いた感じに仕上がりは納得です。もう少し艶があってもよかったかなとは思いますが、「光沢」だとHゴムまでキラキラしてしまうので悩ましいところです。「ポスカ」のようなフェルトペン先の色差しツールがあるといいんですけど。。一説には綿棒を使うとよいという話も聞くので今度試してみたいと思います。



前面の窓桟にシルバーを差して「国電顔」の完成です。


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下河原線最後の日に走ったのは101系トプナン・ユニットだったのか?

2023-09-17 03:28:55 | 中央東線周辺
以前、「下河原線を走った101系・・・半世紀前の歴史をたどる」と題した投稿の中で、下河原線の営業最終日に走った5両編成の列車の中にクモハ100+クモハ101とみられるユニットが含まれていたことをご紹介しました。

より正確に申し上げるならば、Mc+M'cのユニットではなく、M+M'cの「M」すなわちモハ101をクモハ101に差し替えたものではないかというニュアンスの文章を書いていました。当該の編成は次の写真です。国分寺駅へ戻ってゆく列車を後追いで撮影されたものです。

(出典:-70年代の追憶-  鉄道ファンだった頃「在りし日の下河原線」)


これについて読者の方より、「クモハ100+クモハ101は『クモハ100-1+クモハ101-1』ではないかと思います。」との情報をいただきました。ご教示いただいたzyusai様ありがとうございます。101系のユニットに関する子細な考証から導き出されたとのことで、「量産車第1陣で中央線初期の組み換えの嵐をくぐり抜け最期まで離れずにいた、のではないかと思っております。」とのコメントに、この頃まで2連ユニットが残っていたのか!と驚きました。全文はこのリンク先にある記事のコメント欄をご参照ください。


検証のため引用元の写真の車番部分を拡大してみました。最後尾のクモハ100です。画質が荒いですがハイフンの後は確実に一桁で、ほぼ「1」と読んで間違いないようです。残念ながら2両目のクモハ101は角度の関係で読み取れませんが、クモハ100-1+クモハ101-1のトップナンバーどうしのユニットであった可能性はかなり高いといえます。

(出典:-70年代の追憶-  鉄道ファンだった頃「在りし日の下河原線」より部分拡大)


ところでこのトプナン・ユニットですが、どうして後年まで生き残ったのでしょうか。ふつう考えられるのは基本または付属編成のユニットが定期検査に入る時に代わって組み込まれるものですが、ユニットの分解で検査時期が揃っていないユニットも多かったでしょうし、「付属編成がTc+Mc+M'Cだった!!」などという目撃談も聞かないので、代打で組み込まれる時は離れ離れになっていたのかも知れません。

あるいは、ふだんから下河原線の運用に優先的に入っていたのかも知れません。前回の記事に書いたように停止位置目標に「2」は無いので2連単独ではなく、例えば付属の3連と組み合わせた5連がデフォルトだった、とか。

競馬開催時の東京駅からの直通7連は、「下河原23」編成(ストレート5連)とこのトプナン・ユニットを連結した7連で運転されたこともある・・・などという話がもしあったとしたらタイムマシンを買ってでも見に行きたいと思います。笑

また話が脱線してしまいましたが、下河原線の最終日はモールで奇麗に飾られたクモハ40の陰で、101系の栄光のトップナンバー・ユニットもささやかな華を添えていた可能性が高いことが分かりました。貴重な情報をお届けいただいたzyusai様に改めて御礼申し上げます。


ということで、「まあ中間にクモハを入れない普通の5連でもいいかな、、」と安易な方向に傾きかけていた心に喝!を入れ、既に仕入れてあるホビーモデルのキットのうち2両をクモハ100-1+クモハ101-1として組み、残りの3両は番号が不明ながら、変則5両スタイルの最終日編成を目指したいと思います。


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青梅線103系(7)

2023-09-13 00:41:40 | 中央東線周辺
塗装をしました。予告通り3両がスカイブルーでクハの1両のみオレンジバーミリオンの混色編成です。床下もマットブラックを吹きました。



表記類はTOMIX完成車のインレタの余りをメインに使い、所属(西トタ)と定員表記のみくろま屋のインレタです。今回は特に数字の並びが似ている153系のインレタが大活躍しました。



ボディと下回りを組み合わせて記念撮影。手前から順に(立川←)クモハ103-29モハ102-116サハ103-68クハ103-537(→奥多摩)です。



オレンジバーミリオンのクハ側から。このあとHゴムの色差しをしてから半光沢トップコートを吹き、マスキングして屋根を艶消しグレーに塗り分ける予定です。



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青梅線の103系(6)

2023-09-10 23:27:52 | 中央東線周辺
パンタまわりの配管を仕込みます。プラで成形された配管止めはイカついですが、キットの持ち味を活かすためあえてそのまま使います。その代わり母線と空気作用管は指定より細いφ0.6と0.3を使いました。写真は真鍮線を曲げた母線で配管止めを串刺しにしたところ。このまま車体に当ててパンタ側から順番に接着していきます。



さらっと済ますつもりが鍵外しまで作ってしまいました。(笑) ただし正確なものではなく“なんちゃって鍵外し”です。貫通路脇ではさすがにゴツい配管止めは入らないので省略してあります。



前面は、ヘッドライトケースはキット付属のものを、テールライトケースはエコーのパーツをそれぞれはめ込みました。手すりはキット付属のφ0.4真鍮線を曲げたもので、指定のない屋根上の手すりも取り付けました。左のクモハ103のジャンパ栓収めはちょっと形が違いますが手持ちのエコーの「単連・開」を接着してそれらしい装いに。



カプラー胴受けとジャンパ栓はキットのものを使用。カプラーは連結を想定しないのでPLUMの209系キットの余りの密連を取り付けました。乗務員扉下以外のステップは、特にDT33台車と干渉するので取り付けるか迷いましたが、T車にあってM車だけ無いのもおかしいので、裏側を削ったり取付位置をずらしたりしながら全て取り付けました。



MP動力ユニットを採用したのでモハ102用のウエイト板が余りました。勿体ないので、集電効果を高めるためクハ103のウェイト板に貼り重ねました。



車体の金属パーツにメタルプライマーを塗って塗装準備完了。



床下機器にメタルプライマーを塗り、駆動部分をマスキングして、下回りも塗装準備完了です。



本当はこの週末で塗装まで行きたかったのですが、またいろいろ作りたいもののリサーチ(笑)にムダな時間を費やしたため、塗装準備止まりとなりました。

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青梅線103系(5)

2023-09-06 17:50:50 | 中央東線周辺
最近は(も?)着工しすぎて車両置き場がジャングルの様相を呈しています。もっともここは車両置き場ではなくてレイアウトの駅予定地なのですが・・・。そして今回は表題の通り久しぶりに青梅線の103系を前へ進めます。右奥の方に2両ずつ分割して置いてあるのがソレです。前回の記事はこちら



まずは立川向き先頭車のクモハ103ですが台車を交換しました。サロマニア氏が日光モデルのDT33(ピボット)を無限回収しているとのことで、1両分のみですが供出することにしてカツミのDT33に履き替えました。



最近のエン・カツ台車はMPボルスター仕様なので床板の心皿のモールドを0.2mmぐらい残して削り取ります。φ11.5mm車輪のフランジとのクリアランスをとるために車輪周辺の梁のモールドもカットしています。センターピン穴が作業しているうちにガバガバになってしまったので、手持ちの内径3mmのプラパイプを輪切りにして差し込み何とか復旧できました。接着剤乾燥後に内径を3.2mmに拡大してあります。



床板(=プラパイプ)は真鍮床板と違って厚みがあるため、センターピンはzugの西武新101系キットに付属していたM2ビスとアルミパイプのジャケットを組み合わせるパーツに交換しました。



こんな感じで置き換え完了です。



お隣のモハ102は床下機器の取り付けがまだだったので取り付けます。MP動力ユニットの床板の幅をヤスリで詰めてボディにフィットさせたのですが、1mm弱削る必要があったのでけっこう辛かった・・・。この車両だけたぶん車体幅が0.5mmぐらいオーバースケールになっているはずです。。



この動力ユニット、どこから現れたのかと思ったら、115系800番台用に買ったものを転用してますね。。ギヤをIMONのφ11.5・WB28.5mmに、台車をカツミのDT33に交換してありました。作業したのは本人のはずなのにすっかり記憶の外です。



床下機器は購入済みのもの(ホビーモデルの103系向け専用品)を使い、t1.0プラ板を2枚重ねにした床下機器取付板にスーパーXクリアと瞬着の併用で固定。モーターに当たる一部の機器は裏側を削ってあります。トルクフルなEN22を使うための儀式みたいなものでしょうか。



車体と組み合わせてみます。中央がたわんでいるのでモーター周辺にも車体固定用ビスを入れる必要がありそうです。



前回まで固定していなかった屋根板もすべて接着し隙間のパテ盛りもしてあるので、今後はその整形をやって塗装に進みます。最初はオール青22号にする予定でしたが、混色もいいかな?ということで、奥多摩向き先頭車のクハ103のみオレンジバーミリオンとする予定です。
芝生將行氏「ようこそ!! 103系Worldへ」,線区別写真集,青梅・五日市線ー1の18・23・24枚目写真のクハ103-537)


コメント (2)
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