80分の1丁目16番地

ペーパースクラッチによる車両作りを中心に1/80、16.5ミリゲージの鉄道模型を楽しんでいます。

スイスの低床電車を作る(23)

2021-04-04 01:17:34 | 海外
アッペンツェル鉄道の「TANGOWALZER」の製作に戻ります。

両端先頭車の下回りを組んでいきます。床板がプラで柔らかいので、バスタブの底に補強と補重を兼ねてt0.5真鍮板をG17で貼ります。



これではまだ全然軽いので、台車とバスタブのわずかなすき間にバランスウェイトを細く切ったものを詰め込みます。台車の配線が済んだら空き空間を探してさらに積みたいところ。



その台車ですが、センターピンがボルスターの中に埋まってしまい、復元バネの入る余地がないため、なんとか高さを調整しなくてはなりません。



運転台側のTR203用は、φ2.4-2.0真鍮パイプを切ったものをネジ部に差し込むことでスペースを稼ぎ出しました。



連結面側のTR211用はあり合わせの台座を2枚重ねていて、さてどうしたものかと思ったのですが、上下を入れ替えて穴の小さい方(φ2mm)が上にくるようにすればそこでネジが止まることに気付き、あっさり解決しました。



台車取り付けの様子。TR203は十文字型にカットした燐青銅板の集電シューをボルスターの中に落とし込み、そこへリード線をじかに半田付けしてあります。センターピン・復元バネ経由の集電だと接点が増え、軽い車重と相まって接触不良の心配があるためこのようにしました。台車の首振りは問題ありません。



TR211側もボルスター周りのつくりが違うだけで、集電シュー自体はほぼ同じ構造にしてあります。



リード線の先はL字型に曲げた洋白帯板に半田付けしてあり、これが床上に立ち上がって車体側の接点に差し込まれ通電します。



おかげで床上の配線は一切なくすことができました。うまくすればセンターピンのナットも床に埋め込むことはできそうですが、今回そこまではやっていません。



通電試験OK。前面は発光面がマスキングしてあるので面積の大きい行先表示器ぐらいしか光ってませんが、テープLEDの室内灯は煌煌と光り輝いています。スモークガラスを入れるのでこのぐらいでもいいのか、あるいは、もう少し間引いた方が実感的か迷うところ・・・。




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笛吹桃源郷

2021-04-02 01:34:07 | 実物・資料系(現在)
4月に入りました。繁忙期が過ぎて身軽になりましたので、さっそく模型ネタの仕込みで桃の木をチェックしてきました。

って何のことか分かりませんよね。。

実は改築中のレイアウトの一角に「桃源郷」を出現させようと思っているのですが、何かお手軽な市販品がないか調べているのですが「桃の木」って意外と無いんですね。桜はありましたが枝ぶりがちょっと違うなぁ・・・と。

「無いものは作る」がモットーの80分の1丁目ですが、さすがに何十本ものまとまった木を自作するのはやったことがなく、そもそも桃の木がどんなカタチをしていてどんな風に植えられているのかも写真だけではイマイチ分からないので、「分からなかったら現物を観る」の鉄則にのっとって実車観察ならぬ実木観察をしてきたという次第です。

東京近郊のメジャーな桃の産地といえば山梨。八王子で昼までに所用を終わらせ、その足で中央道を西に進んで「日本一の桃源郷」を誇る山梨県笛吹市にやって参りました。勝沼I.C.の少し先にある釈迦堂P.A.に車を停め、敷地外に通じる階段を昇ります。天気が良ければ八ヶ岳連峰が望めるのですが、今日は黄砂と花粉?で視界ほぼゼロ。



階段を昇り切ると見えてくるのがこちらの「釈迦堂遺跡博物館」。中央道の建設に先立って実施された遺跡調査で発掘された縄文時代を中心とする数多くの出土品を収蔵する博物館だそうですが、今日はドキではなくモモノキが目的なので立寄りません。



さっそく周辺を歩いてみます。さすが「日本一の桃源郷」を自負するだけあって、山の斜面いっぱいに見事な桃畑が広がっています。



平日+このご時世ということもあって観光客はまばら。汗ばむ陽気のなか、ぶらぶらと歩いては写真を撮りながらモモノキのイメージを掴んでいきます。

桃の木の形式写真(笑)。腰が低くて地面近くからいきなり枝分かれしてるのね。メモメモ



花の付き方も見ておきましょう。桜と違って花びらの先端が割れていないのが桃・・・。フムフム確かに。まあそこまでスケールダウンしませんけどw



こちら里の桃畑。きれいに間隔を空けてグリッド状に植えてあるんですね。メモメモ



ということで、いちおう桃の木の素性はよく理解できたのですが、電車と一緒で、「細部を見てしまったがために作れなくなった」状態に陥りました。市販の低木買ってきて濃いめのピンクのパウダーをまぶす程度で収めるのが正解かな~と思い始めてます。。


まあ桃の木だけ見て帰るのもナンですから電車も撮っておきましょう。Googleストリートビューでアタリをつけておいた春日居町駅近くの線路際で撮ってみましたが・・・イマイチ。



見上げれば山肌に幾重にも走る白いライン。あれはまさしく道路ではないかい!?というわけで「フルーツライン」という広域農道から俯瞰写真にチャレンジ。んー微妙。。真横すぎるのと家がウルサイですね。



じゃあってことで引きまくって編成全部を入れてみましたが桃感どこへやら。。



もうヤケ。アップのやつをさらにトリミングして桃畑の中を泳いでいただきました。やっぱりロケハンはしっかりしないとだめですね。でも久々の撮影はそれなりに楽しめたので良かったです。



せっかくここまで来たので最後は温泉!昨日ネットでさくっと調べて、露天風呂もある大浴場が良さげだった、こちらの「ホテル春日居」さんに立寄って疲れを癒すことに。期待通りのいいお風呂でした。



そしてお土産に甲州ワイン。ホテルで販売していたので迷わず購入しました。「笛吹甲州」どんなお味でしょうか。楽しみです。



とまあこんな状態ですから、ちょっとは進めようと思っていたスイスの電車も微速度前進のみ。シール紙を切ってドア上の水切りを表現するにとどまりました。



ついでに全体にMr.サーフェーサー1200をひと吹き。タミヤのピンクサフがやや厚塗り気味(#500相当か??)なのが気になったのと、車内を含めて一度ホワイトに塗ることにしたためです。ここから最終の研磨仕上げをして塗装に入ります。




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コメント (4)
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