80分の1丁目16番地

ペーパースクラッチによる車両作りを中心に1/80、16.5ミリゲージの鉄道模型を楽しんでいます。

富士急行7000形の製作20

2017-04-07 21:24:35 | 私鉄電車
こんばんは。桜が満開になっていよいよ春本番です。ただ、春の嵐でしょうかここ数日風が強く、大変な思いをしながらなんとか7000形の塗装を終えました。


先日中途半端に終わった白塗装は、新たに缶スプレーを買って続行しました。




本塗装はだいぶ古いマッハの調色塗料を使います。一応缶を振るとちゃぷちゃぷ音がするので生きてはいるようです。本ブログでも何度か紹介したとおり、富士急は1970年代に一度作っているので、てっきりその時に買った塗料かと思っていたのですが、ラベルを見ると「旧国鉄色」という文字が見え、値段も420円と消費税5%時代を思わせる値段です。国鉄が分割民営化されたのは1987年、消費税が3%から5%に上がったのは1997年なので、せいぜい20
年前くらいに買ったものだということがわかりました。まあそれでも古いっちゃあ古いですね。




結論から言うと使えました。蓋を開けたときの色はおよそ実車のイメージとは程遠いものでしたが、しっかり攪拌していくうちに本来の色が戻ってきました。まず上半色のオーシャングリーンを屋外で(一応、段ボール箱を塗装ブースに見立てて風をよけつつ)エアブラシで吹いたのですが、霧が細かすぎるうえに離しすぎたためが塗装面がザラザラになってしまいました。買ってからだいぶ経ちますが、エアブラシはめったに使わないためまだ試行錯誤状態なのです。このまま下半色を吹くのもしのびなく、一度#1000の耐水ペーパーで全体を研磨し、筆塗りで仕上げることにしました。




マスキングを剥がします。緊張の瞬間・・・。横着して滲み防止策を一切やらなかったので、ドアの段差のところなどにけっこうな滲み出しができてしまいました。しばらくはタッチアップの鬼となってこれらと格闘することになりそうです。




続いて屋根を塗りますが、今回はちょっと新しいチャレンジをします。




スエード調スプレーが入手難なので、アサヒペンの「ストーン調スプレー」を試してみます。名前からして模型向きでないことは容易に想像がつきますが、Nゲージならいざ知らず、16番車両くらいの大きさならなんとか見られるのではないか?との期待からトライすることにしました。これで良い成果が出れば、他の旧型国電や旧型客車などにも展開していきたいと思います。



色や質感の違いで5~6種類のアイテムがあるようですが、サンプルを見た限りではどれも似たような質感だったので、色味的にも無難な「グレーグラナイト」というものを買ってみました。キャップの周囲にサンプルが巻き付けてあるのですが、正直、スケール的には3割くらいオーバースケールかな?といった感じです。




一応、テストピースに吹いて感触を確かめました。左右で少し質感が違って見えると思いますが、左が吹いたまま、右は乾燥後に#600耐水ペーパーでこすって凹凸を和らげたものです。やりすぎるとペタッとしてしまうので、ザラザラした表面の尖った部分を軽く落ち着かせるくらいにとどめるのが良いようです。




とりあえず使えそうだという結論が出たので、さっそく実車に吹き付けました。大きな砂つぶ(もちろん本物の砂ではありませんが・・・)を飛ばす必要があるためか、普通のスプレーより噴射力が格段に強いので注意が必要です。イメージ的には「ゴ○ジェット」のような感じ(笑)。少し離し気味にして4~5回に分けて吹きました。




塗りあがった車体。正面の「V」形の塗り分けは単純なように見えますが、左右アンバランスになると一発でわかってしまうので、何度もやり直しながら慎重にマスキングしました。




屋根はストーン調塗料が乾燥したのち、タミヤのTS-48「ガンシップグレイ」を上から吹いています。グレーでもかなり暗い部類に入りますが、それでもまだ明るい感じだったので、その上からさらに「ジャーマングレー」(Mr.カラー)を薄く吹いてあります。このストーン調スプレー、オーバースケール感は拭えませんが、スエード調スプレーの代替遺品としては結構いいセンいっていると思います。上塗りを完全な艶消しにすればさらに雰囲気が良くなるのではないでしょうか。




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富士急行7000形の製作19

2017-04-05 10:17:32 | 私鉄電車
おはようございます。7000形がやっと塗装に入りました。


LEDが未配線だったモハ7031の配線を行います。コンパクトな接点を作り込むパワーもないので、補強材からセンターピンの頭へ向けて燐青銅板の接点を伸ばす大ざっぱな方法でお茶を濁しました。写真は後部台車側で、接点からの配線は吹き寄せ部分に這わせて天井へ持ち上げ、天井裏に貼りつけた電流制限抵抗に結んであります。前部台車側の接点も同じ構造です。




LEDのお尻側に黒塗料を塗って遮光します。あらかじめセメダインスーパーXが広めに盛り付けてあるので、その上をカバーするような感じに塗ります。




ヘッドライトの首根っこに露出している光ファイバーにも塗って遮光します。




塗装は、帯色と下塗りを兼ねた白→上半色のオーシャングリーン→下半色のサランダブルーの順に塗ります。少し古めのMr.カラースプレーの白を吹いたところ、塗料濃度が上がってガス圧が低下する危ない状態。2回ほど吹きましたが安全のため中止し、新しいものを買ってくることにしました。




サッシはいさみやのクモハユニ44キットから流用するという話を書きましたが、ひとつだけ、やろうかどうしようか迷っていることがありました。それは中桟を細くする“ひと手間”です。小高キットのものよりはプレスボードの厚さも薄く中桟もやや細身ですが、それでも実車のアルミサッシよりはだいぶ太く、シルバー塗装するとさらに太く見える可能性があります。だからできればもう少し細くしてやりたい・・・




金属やプラのように削り込んで細くするわけにはいかないのでカッターで切っていくわけですが、元々が1mmくらいの幅しかないので慎重にやる必要があります。右の2窓がカット前、中央がカット中、左2窓がカット後です。案ずるより産むが易し。ブチッと切れることもなく、割と楽に切れることがわかりました。これはまだ切り始めたばかりなので、カット前後であまり差がありませんが、ウデが上がってくると(笑)次第に細く仕上げられるようになり、それはそれで嬉しいのですが、他とのバランスもあるので適当なところで止めました。




上がカット前、下がカット後です。え?二段窓にはしないのかって??





しません・・・(ボソリ)




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富士急行7000形の製作18

2017-04-02 02:58:48 | 私鉄電車
こんばんは。7000形のヘッドライトの仕込みをしました。


光源から導光するための光ファイバーを切り出します。ヘッドライト側の先端は斜めにカットし、半田ごての胴体に押し当ててラッパ状に広げたうえで#1000の耐水ペーパーを軽くかけて艶消しにしてあります。広げただけだと中心部が光るだけなので、粗面にして光を拡散するわけです。




とりあえずクハの方に仕込んでみます。光ファイバーをヘッドライトに差し込んだところ。先端は屋根板の中にある光源まで到達しています。本当はもっと奥まで差し込むべきで、レンズを薄くするのに苦労してしまいました。




取付ステーの下部に光ファイバーの一部が露出していて光が漏れるので、固定を兼ねてファイバーの周りに接着剤を盛り付けます。ファイバーにダメージを与えないよう木工用ボンドを使いました。ネットを観ていて写真を撮るのを忘れたので、左隅に白い部分が少し残っていますが大部分は乾燥して透明になってしまいました(笑)。この上にいったん黒を塗って遮光し、さらに屋根色を塗り重ねます。




ヘッドライトは挽物の初期製品で、付属しているレンズは透明シートを円形に抜いただけのもの(左)なので、別のレンズパーツを使うことにします。中央はエンドウの250W用の埋め込みタイプ、すなわち113系や153系の大目玉用ですが、これは少し小さすぎて周囲に隙間ができてしまいました。右は出所不明ですが径はぴったりでした。ただ、見てのとおり厚さというか長さがだいぶあるので、先端の球面のところだけ薄く切って使うことにしました。




カットしたところです。カット面に耐水ペーパーをかけてノコ痕を消し、ついでに光が拡散するようにきれいな艶消しに仕上げましたが、表から見るとなぜかノコ痕などが鮮明に見えてしまいます。仕方ないので表面にもペーパーをかけて艶消しにしました。前に書いたとおり、最初に切り出した時は厚すぎてファイバー先端に当たってしまったので、ペーパーの上でゴシゴシやりながら薄くしていきました。




はめてみます。ピッタリでした。いい感じですね♪




光らせてみます。これもOK。写真に撮るとレンズ全体が一様に発光しているように見えますが、実際は中心部と周辺部で明るさが違います。ただ、中心の光ファイバー部分だけが光っている状態ではなく、適度に拡散されているので、なかなかリアルになったのではないかと満足しています。ちなみに車内も光っているのはまだ遮光していないためですが、室内灯がぼんやり灯っているようにも見え、これはこれでちょっといい感じです。




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