80分の1丁目16番地

ペーパースクラッチによる車両作りを中心に1/80、16.5ミリゲージの鉄道模型を楽しんでいます。

小田急2600形の製作7(前面やっぱりミスった!)

2016-05-08 00:45:44 | 私鉄電車
こんばんは。


2600形の窓抜きがすべて終わりました。戸袋窓つき4ドア車体6両分の窓抜きは久々にハードというかコクのある作業でしたが、早く抜き去りたい衝動を抑え、縦は縦だけ、横は横だけ、直線が切れたら最後にR抜き・・・というルーチンをなるべく守るようにしたので途中で投げ出さずに済みました。




サーフェイサーを吹いて1次研磨に備えます。




サフの乾燥を待つ間に前面を作ります。前面はやはり特別な存在なので一連のルーチンとは切り離し、呼吸を整えてから(笑)取り組むことにしています。しかしなんかイメージがおかしい。。明らかに前面窓の大きさが大きすぎます。




採寸メモと照合し直したところ左右の幅がやはり間違っていました。実車を採寸した結果を型紙に反映するのを忘れたのか、単に寸法取りをミスったのか・・・。




原図を修正しプリントし直しました。こんどは手すりの取付穴も一緒に描き込んであります。上が小田原向きクハ2850番台車用で下が新宿向きクハ2650番台車用です。一見同じに見えますが、後者はジャンパホース受け(後年撤去)の関係で向かって左側の足掛けが高い位置についています。




上が修正前、下が修正後の前面です。鋼体レベルでみるとこのように開口部は縦長(800mm×900mm)になるんですね。





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小田急2600形の製作5(下回りの製作・中編)

2016-05-06 14:42:21 | 私鉄電車
こんにちは。引き続き小田急2600形の製作レポです。


資料もあまりないことから、床下機器のうち箱状のものについては、表面のディティールは省略して箱のみとすることにして製作時間を短縮します。写真から判断して大きさを決め、t0.4車体用方眼紙にケガいたものをベースのt3発泡塩ビ板に貼ります。ベースは厚紙でもアガチス板でも何でもいいのですが、たまたま手元にあって加工もしやすい(カッターで簡単に切れる)発泡塩ビを使いました。




1個ずつ切り離し、大きさと個数を書いた紙にテープで仮止めしておきます。このあとパテを塗って溝埋めと表面の成形をしました。




「おゆまる」で型取りしたブレーキ制御装置は、搭載する車両の床高さに合わせてベース部分の厚みを調整しておきます。左の2つが金属床板を用いる動力車用でベースはそのまま。中央の2つはφ11.5mm車輪のため、木製床板の下面を車体下端より1mm引っ込めて取り付ける予定の動力なしデハとサハ用で、ベースの厚みを1/2に削ったもの。そして右の2つは床板下面と車体下端がツライチとなるクハ用で、ベースを完全に削り取っています。




箱モノ以外の機器は市販パーツで似たものを流用します。一番目立つ主抵抗器は、モデル8のリボン抵抗器が入手難のため、カツミのNo.30000(近鉄ビスタカー用)をベースに改造することにします。上が実車のもの、下が近鉄用です。内部の抵抗体のイメージがやや違うのと、実車は大小2つの大きさがあるなど異なる部分もありますが、雰囲気重視でなるべく少ない改造で済ませることにします。





実車で一番右端に大・小・大と並ぶ部分は、近鉄用の左端の3個をそのまま使います。その隣の小さいものが2個組ずつ2組ある部分は、近鉄用の大きいものに中仕切りを入れて2分割し、これを2組並べることにします。右側が中央に糸鋸で切り込みを入れ、中仕切りを入れているところです。もう1組も同様に作るはずでしたが、予想以上に幅が狭くなってしまったので、余っているラスト1個を半分にして組み合わせたものです。




釣り下げ用の碍子が無い部分があるので、プラ板からそれらしく切り出したものを貼りました。あまりに小さすぎて円形に切るのは大変なので、見える部分だけ丸く削ったU字型のものです。




並べるとこんな感じになります。これをもう1両分作ります。抵抗器も“おゆまる”コピーといきたいところですが、生産終了品以外の型取りコピーはしないことにしています。ただでさえ部品供給が少ないなかで、これ以上メーカーさんの足を引っ張ってはいけませんから。。




ところで、抵抗器の隣にある2つ並んだ機器が最後まで謎だったのですが、いろいろ調べたところ「誘導分流器」という機器であることがわかりました。弱め界磁制御時の突発的な電流変動を抑え、モーターをフラッシュオーバーから守る機器だそうで、その実態はコイルとのことです。こちらのサイトに新品状態の写真が掲載されていて、その形状や色が大変参考になりました。遠目には出っ張りの多い不思議な形をした機器に見えていたのですが、どうやら丸いコイルから引き出された配線ケーブルがそのように見えていたようです。モハ72などの主抵抗器の角を落としてやれば似たものができそうですが、せっかくディティールのわかる写真があるので自作してみようと思います。





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湘南会様へお邪魔しました

2016-05-04 23:11:39 | 運転会
こんばんは。


湘南鉄道模型クラブ様からのお誘いに甘えて本日、藤沢の運転会場へお邪魔してきました。
スケジュールの関係で午前中の2時間だけでしたが、持参した営団銀座線の旧型車編成を運転させていただいたうえ、皆さまの秀作を拝見したり工作上のヒントをご教示いただくなど、大変有意義な時間となりました。
会長様、もりおか様はじめお世話になりました皆さまありがとうございました。




実は最後尾の2000形1両が脱線しやすく、残念ながら上の写真のように5連での運転となりました。両運転台車が多く、減車してもまったく違和感がないのが旧型車のいいところですが、どんな場所でもしっかり走行できるような調整を心掛けるべし、と改めて肝に銘じた次第。




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小田急2600形の製作5(下回りの製作・前編)

2016-05-03 00:20:27 | 私鉄電車
こんばんは。車体と並行して2600形の下回りを作っています。


6連中の動力車は2両でオーソドックスなEN-22モーター+MPギヤ仕様とし、床板は専用の金属製を使用します。残りの4両はすべて木製床板としますので、t3のアガチス板から必要分を切り出しました。




MP動力一式を組み立てた動力車の床板2両分と、一番下が切り出した木製床板のサンプルでサハ用のものです。




車輪がφ11.5と大きいため、ボルスターはt0.2真鍮板から切り出した自家製のものを使います。




それでも動力車と比べると1mmくらい腰高なので、車体を作るときに補強材の位置を高くすることにします。




出来上がった床板をみると、MP床板と自家製の床板とではボギーセンター間距離がだいぶ違うことに気付きました。実測ではMP床板は173.75mmで、実車に換算すると13,900mmとなります。一方2600形は13,600mmと300mmも短くなっています。写真は片側を合わせて撮ったのでその差がよくわかるかと思います。ただ、実際は車両を並べて比較するケースはほとんどないので、このままでいこうと思います。




このMP用床板は103系、113系、165系、475系といった車体長19.5m車に共通使用されるものですが、実際これらの車両のボギーセンター間距離がどうなっているのか調べてみました。すると・・・
・モハ101 = 13,800mm
・モハ103 = 13,800mm
・モハ113 = 14,000mm
・モハ403 = 13,800mm
・モハ153 = 14,000mm
・モハ164 = 14,000mm
・モハ474 = 13,800mm
・モハ211 = 13,800mm

13,800mmと14,000の2種類があって、「19.5m車用」はどうやらこの中間を取ったものといえそうです。
ちなみに通勤形は短く近郊・急行型は長く・・・かと思いきや、そうでもなさそうです。おもしろいのは同じ近郊型、急行型でも直流用(モハ113、モハ153等)は長く、交直両用(モハ403、モハ474)は短くなっています。ふつうトランスや整流器などの床下ギ装が多い交直両用の方が長いのでは?と思いますが逆転しています。ボギーセンター間の長さは建築限界や接触限界と密接に関係するため、おしなべて線路等級の低い路線が多い交流電化区間へ乗り入れるクルマは短いという解釈なのかも知れません。急曲線が多いなど、国鉄より線路条件が悪い地方鉄道(=民鉄)のクルマでボギーセンター間が短いのもうなづける話です。



さて、床下機器の方は、想像も交えてほぼすべて解読できたので原寸の配置図を作成しました。四角い箱状のものはすべてペーパースクラッチする予定なので、なるべく同じ大きさになるようにデフォルメしました。





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