クモユ141の連結相手となる115系1000番台冷房準備車5連は、前回投稿のとおり冷準車3両セットをお譲りいただいたことで一件落着となりました。
しかし、当初手持ち車両をやりくりして生み出すつもりで購入した増結セット(M付き)が余ってしまいました。また、もはや改造の必要がなくなったスカ色4両セットも、このままクローゼットに戻すのはなんだか寂しい気もします。
なにかうまい活用方法はないものかとネットを徘徊していたところ、こちらのHPにかなり詳しい編成履歴や豊富な写真が載っていることを発見。いろいろ見ていくうちに、JR化を翌年に控えた1986年11月1日現在の編成表のなかに300番台と1000番台を併結した貫通6連があったことを知りました。配置区は豊田です。
Mc115-317 + M'114-353 + T115-1027 + M115-1102 + M'114-1174 + Tc115-396
ここに組み込まれている1000番台の3両は新前橋から転入してきたとされていますが、サハ115-1027はどこかで見た番号だと思ったら、くだんの「スカ色1000番台4連」に組み込まれていた車両でした。1985年3月に新前橋へ転出し、約1年後に再び戻ってきた(転入時は三鷹区)ことになります。
余談ですがこのサハ、JR化後の1992年には先頭車化改造でクハ115-1512となって小山区に転出し、最後は再び長ナノC8編成の先頭車として中央東線に戻ってくることになるのは以前の投稿で書いたとおり。何とも遍歴豊富な車両ですね。
※サハ115-1027(クハ115-1512)の車歴はコチラ
話を戻すと、上記の貫通6連を仕立てれば、
①1980年頃:登場時のサハ115-1027入り4連 + 他の4連(時代的には0番台だったようです)の8連
②1986年以降:上記の貫通6連
の2通りの遊び方ができるということです。
300番台はプラ製品がありませんので手持ちのエンドウ製を使います。
ポイントはカプラーの変更。赤字の部分をTNカプラーに変更することで、本来の3連と上記の貫通6連の両方に使い回しができることになります。
Mc115-317 + M'114-353 + Tc115-396
製品にはカツミのACEカプラーが装備されています。これはアダプターを介して床板にねじ止めされていますので、台車の下側にあるネジを緩めてアダプターごと抜き取ります。
ここにTNカプラー(密連)を取り付けるのですが、伸縮機構が大きいためモハ114ではギヤが当たってしまい、そのままでは取り付けられません。
そこで、前々からやってみたかったTNカプラーのコンパクト化に挑戦してみました。加工後の写真しかありませんが、元々ある復元バネのフックをカットし、カプラー後部を切り詰めたのちφ0.8真鍮線を立て、ここに2/3ぐらいに切り詰めた復元バネを引っかける(真鍮線にはズレ防止の溝を切ってある)といった手順になります。
結果は上々。加工前(=下;ただし電連付密連の電連部分をカットしたもの)と比べるとだいぶ短縮されているのが分かるかと思います。なおカット部分は、台車の回転に合わせて円弧上に仕上げてあります。
一方のクハ115は、あわよくばカット無しで取り付けが可能ではないかと期待していたのですが、うかつなことにトイレの汚物タンクがあることを忘れていました。おまけにヘッド・テールライト消灯用のスライドスイッチが居座っており、万事休すかと思われたのですが・・・
スイッチのツマミ部分の「逃げ」を作った上で、さらにツマミ自体も1/4ぐらいにカットすることで、スイッチを移設せずに済ませることができました。なお汚物タンクの復元はペンディングとなっています。
ご覧のように、片側のみ、真鍮板から切り出した保持板をカプラーポケットの底にねじ止めすることで保持する形としました。Tc車は干渉するギヤがないのでカプラー本体のコンパクト化改造はしていません。
カプラー部分はこのようにユニット化し、t0.8mm(0.5+0.3)のプラ板の上に本体を乗せ、カプラーに元々ある穴にφ2mmプラ棒(手持ちの「透明ソフトプラボウ」)を差し込み、熱を加えてカシメてあります。
カプラーユニットは、床板の車体固定用ネジを使い、床板と一緒に共どめしてあります。
かくして300番台、1000番台混結6連が誕生しました。実車のモハユニットは新前橋区を出る段階でスカ色に変更されていたとの情報がありますので、実際はこのような混色編成ではなかったようです。模型も早く塗り直さないと...
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しかし、当初手持ち車両をやりくりして生み出すつもりで購入した増結セット(M付き)が余ってしまいました。また、もはや改造の必要がなくなったスカ色4両セットも、このままクローゼットに戻すのはなんだか寂しい気もします。
なにかうまい活用方法はないものかとネットを徘徊していたところ、こちらのHPにかなり詳しい編成履歴や豊富な写真が載っていることを発見。いろいろ見ていくうちに、JR化を翌年に控えた1986年11月1日現在の編成表のなかに300番台と1000番台を併結した貫通6連があったことを知りました。配置区は豊田です。
Mc115-317 + M'114-353 + T115-1027 + M115-1102 + M'114-1174 + Tc115-396
ここに組み込まれている1000番台の3両は新前橋から転入してきたとされていますが、サハ115-1027はどこかで見た番号だと思ったら、くだんの「スカ色1000番台4連」に組み込まれていた車両でした。1985年3月に新前橋へ転出し、約1年後に再び戻ってきた(転入時は三鷹区)ことになります。
余談ですがこのサハ、JR化後の1992年には先頭車化改造でクハ115-1512となって小山区に転出し、最後は再び長ナノC8編成の先頭車として中央東線に戻ってくることになるのは以前の投稿で書いたとおり。何とも遍歴豊富な車両ですね。
※サハ115-1027(クハ115-1512)の車歴はコチラ
話を戻すと、上記の貫通6連を仕立てれば、
①1980年頃:登場時のサハ115-1027入り4連 + 他の4連(時代的には0番台だったようです)の8連
②1986年以降:上記の貫通6連
の2通りの遊び方ができるということです。
300番台はプラ製品がありませんので手持ちのエンドウ製を使います。
ポイントはカプラーの変更。赤字の部分をTNカプラーに変更することで、本来の3連と上記の貫通6連の両方に使い回しができることになります。
Mc115-317 + M'114-353 + Tc115-396
製品にはカツミのACEカプラーが装備されています。これはアダプターを介して床板にねじ止めされていますので、台車の下側にあるネジを緩めてアダプターごと抜き取ります。
ここにTNカプラー(密連)を取り付けるのですが、伸縮機構が大きいためモハ114ではギヤが当たってしまい、そのままでは取り付けられません。
そこで、前々からやってみたかったTNカプラーのコンパクト化に挑戦してみました。加工後の写真しかありませんが、元々ある復元バネのフックをカットし、カプラー後部を切り詰めたのちφ0.8真鍮線を立て、ここに2/3ぐらいに切り詰めた復元バネを引っかける(真鍮線にはズレ防止の溝を切ってある)といった手順になります。
結果は上々。加工前(=下;ただし電連付密連の電連部分をカットしたもの)と比べるとだいぶ短縮されているのが分かるかと思います。なおカット部分は、台車の回転に合わせて円弧上に仕上げてあります。
一方のクハ115は、あわよくばカット無しで取り付けが可能ではないかと期待していたのですが、うかつなことにトイレの汚物タンクがあることを忘れていました。おまけにヘッド・テールライト消灯用のスライドスイッチが居座っており、万事休すかと思われたのですが・・・
スイッチのツマミ部分の「逃げ」を作った上で、さらにツマミ自体も1/4ぐらいにカットすることで、スイッチを移設せずに済ませることができました。なお汚物タンクの復元はペンディングとなっています。
ご覧のように、片側のみ、真鍮板から切り出した保持板をカプラーポケットの底にねじ止めすることで保持する形としました。Tc車は干渉するギヤがないのでカプラー本体のコンパクト化改造はしていません。
カプラー部分はこのようにユニット化し、t0.8mm(0.5+0.3)のプラ板の上に本体を乗せ、カプラーに元々ある穴にφ2mmプラ棒(手持ちの「透明ソフトプラボウ」)を差し込み、熱を加えてカシメてあります。
カプラーユニットは、床板の車体固定用ネジを使い、床板と一緒に共どめしてあります。
かくして300番台、1000番台混結6連が誕生しました。実車のモハユニットは新前橋区を出る段階でスカ色に変更されていたとの情報がありますので、実際はこのような混色編成ではなかったようです。模型も早く塗り直さないと...
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