80分の1丁目16番地

ペーパースクラッチによる車両作りを中心に1/80、16.5ミリゲージの鉄道模型を楽しんでいます。

これも会津線なのか?

2011-01-08 04:02:13 | 実物・資料系(過去)
家宅捜索で発掘した父親のアルバムから第3弾をお届けします。
撮影はやはり昭和40年代中ごろと思われます。


こじんまりとした駅舎の前に佇むキハ45又は23の姿。駅名標には「大白川駅」と「おおしらかわ」の文字がみえます。大白川は新潟・福島県境の新潟県側に位置する只見線の駅。現在は洒落た合築駅舎に衣替えしているようです。



そしてこちらもキハ45か23の「頭」が・・・。あわてて撮ったのか画角は傾き、被写体も流れています。どこかの鉄橋を渡っているようです。



おそらく同じ場所と思われる鉄橋を渡るC11。前回の会津田島駅にも顔を出していた244号機です。



そしてこちらはキハ55または26を先頭にしたローカルDCで、2両目にはキハ45がつながれています。3両目はちょっと判読できませんがキハ55系のように見えます。道路は未舗装です。



さて、これら3枚の写真は、最初の大白川駅と同じく只見線のどこかで撮られたものとばかり思っていましたが、次の写真が決め手となって会津線の「塔のへつり」~「湯野上」(現湯野上温泉)間で撮られていたことがわかりました。
それがこの写真です。


「大坂屋旅館」と書かれた、木造と鉄筋コンクリートを継ぎ足した旅館のすぐ前を線路が走っています。入母屋風の玄関に向かって車が2台。1台は「郵便局の定額貯金」の広告を載せ、もう1台のドアには「ノーシン」と書かれています。郵便やと薬や。旅館業とは直接結びつきそうもないので、お客として来たのでしょうか。

それはともかく、この「大坂屋」なる旅館が今も存在するのか調べたところ、福島県下郷町に「ホテル大坂屋」というホテルがあることがわかりました。地図をみると、その場所はまさに会津線(現会津鉄道)の「塔のへつり」~「湯野上温泉」間でした。

ならばと、Webの地図や空中写真で写真に写っている鉄橋や、線路に沿った砂利道(現在は舗装されているでしょうが)を探してみましたが、それらしい場所が見つかりません。
アルバムには「塔のへつり」(奇岩の露出した渓谷=観光地)の写真もあるので、「大坂屋」に泊ってこの周辺を観光し、只見や会津田島へも立ち寄ったのは確かなようです。

決め手がない中で、こんな動画をYoutubeで見つけました。
(仕様で埋め込みがきかないのでリンク先からご覧ください)

「塔のへつり」から「湯野上温泉」までのいわゆるかぶりつき映像なのですが、スタートの鉄橋の次に出てくる左カーブした鉄橋が恐らくキハ45(23)やC11が渡っていた鉄橋ではないかと思われます。そして・・・
25秒から28秒のあたりの線路右側を注視していると、まさしく同じ形をした入母屋風の入口が一瞬映るのが確認できます。「大坂屋旅館」は「ホテル大坂屋」となって今も会津鉄道脇で営業を続けていたのでした。
しかし映像をみる限り、車が2台置いてあったスペースはあまりに小さく、しかもどこからも入る余地がないように見えます。

「ホテル大坂屋」さんのHPをみるとわかるように、現在のエントランスは別の場所にあって、しかも上の写真とは違う立派な鉄筋コンクリート造りの建物が本館になっているようです。想像ですが、創業時の建物の前に会津線が建設されたため、裏側にできた道路に面して新しいエントランスと新館を建てて「ホテル」に改装した・・・
写真に写っている入母屋風の入口は、写真が撮られた頃は既に裏口だったのかも知れません。2台の車は、おそらく写真に映っていない部分に踏切らしきもの?があって、そこから入って行ったと・・・


なんだか急に会津鉄道に乗りに行きたくなりました(^^;


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コメント (1)
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