気が向いたとき感じたままに

皆さんの文章を読ませて戴くのは楽しいのですが、気が向いた時には自分でも・・・と思い

別れ

2010-06-24 05:20:02 | Weblog
また同年齢の友人を失った。彼はここ数年調子を崩していたが、最後は肺癌でこの世を去った。
彼とは40年近く以前、社会人となってから知り合った。当然のこととして、子ども時代・学生時代からの友人とは異なり、ある程度の距離をおいての付き合いから始まった。
最初のきっかけは選挙であった。お互い自分にないものを持った相手を認め合ったのだと思っている。その後はPTA・その他の会でも一緒に活動するようになり、よく酒も酌み交わした。やがて家族包みての付き合いにまで発展した。
同い年とはいえ、頭が切れリーダーシップ・行動力のある彼からは多くのことを学んだ。彼からの今年の年賀状には、『調子は如何ですか。私の方は何とか“生”にしがみついています』との添え書きがあった。改めて読んでみると悲しい。
この春私は退院したが、舌癌を患うと肺癌に転移する危険性は大きいと聞いている。どちらが先かは判らぬが、何れそれほど遠くない内に別れの時が来るであろうとの予感はあった。先日久し振りに訪ねたが、眠りに就いたところだと聞きそのまま帰ってきた。その時会えなかったのが残念である。その彼の告別式が一昨日行われた。合掌!