気が向いたとき感じたままに

皆さんの文章を読ませて戴くのは楽しいのですが、気が向いた時には自分でも・・・と思い

周りの明るさの影響

2007-11-11 07:28:23 | Weblog
北岡明佳著「だまされる視覚」―錯視の楽しみ方―を読み始めた。
同じ色でも背景色によってその明るさの感じ方が異なることは、誰でも経験済みであろう。そうした明るさの“錯視”に関し、古くから知られる「コフカの環」というものがあるそうだ。
図に示すように、黒と薄いグレーに塗分けられた背景の上に、その中間の灰色でドーナツ型の図形が描かれている場合、ドーナツの灰色は一様の明るさに見え、あまり“錯視”が起こらない。しかし、この図形を背景色の境目で切断すと予想通り、半分づつのドーナツ状の明るさが違って見える。
“錯視”の起こる条件は、3つの違った明るさの領域がTの字状に接している「T接合部」をもつことが必要であるそうだが、学問的理論は理解しにくい。
ところで、同じ背景色なのに、切り離し以前はなぜ異なって見えなかったのだろうか?
これも難しい理屈は解らぬが、このような結果になるということは実際に体感できた。