気が向いたとき感じたままに

皆さんの文章を読ませて戴くのは楽しいのですが、気が向いた時には自分でも・・・と思い

船越英二と城山三郎

2007-03-24 07:14:59 | Weblog
70歳を過ぎた人生を振り返ってみると、実に多くの人々の影響を受けていることに気付く。
自分が生まれた時、既に存在しない歴史上の人物はともかくとして、子供時代の記憶にある東条英機、吉田茂等は大昔に亡くなったが、それでも実在の人としての実感がある。そして更に、私より僅か年長の人たちも次々と亡くなっていくが、共に同世代を生きた者としての惜別の念は大きい。
数日前にも俳優の船越英二、作家の城山三郎がこの世を去った。自分より10歳程度年長の人には、遠い歴史上の人物へとはまた違った、一段の親しみを感ずるものである。
大学生役から始まり老人役まで多くの作品に出演した船越英二、経済小説のパイオニアと呼ばれた、円熟した作風で多数の作品を発表した城山三郎の両氏と、共に同じ時代を過ごしたものとして、時代の流れを感じつつご冥福をお祈りする次第だ。