気が向いたとき感じたままに

皆さんの文章を読ませて戴くのは楽しいのですが、気が向いた時には自分でも・・・と思い

北上市

2006-11-14 08:24:33 | Weblog
ラジオから流れてきたマヒナスターズの「北上夜曲」を聴いて、戦時中の疎開生活を想い起こした。
私は、敗戦の日を含む前後1年間余り、小学校3年生から4年生にかけて母の実家である北上市に疎開した。当時はまだ北上市ではなく黒沢尻町といった。
母と弟・妹たちは私より先にこの町に移っていたが、父と私は2人で残っていた。やがて東京への空襲も頻繁になり、私の街にもB29爆撃機が墜落するなど戦況は一段と激しくなり、遂に私も岩手県の黒沢尻町へ行くことになった。
さて乗車券だが、私には購入証明書が発行されたが父の分は認められなかった。「1人で行かせろ!」と言われたようだが、当時は16~17時間も掛かる距離だ。そんな遠方へ子供1人を行かせられない。父はその証明書で自分の切符を買い、私は無賃乗車となった。途中の検札では車掌の脇を擦り抜けるなど、私も要領よく立ち回った。
疎開先の小学校でも機銃掃射を受けるなど大変な思いをしたが、先年訪れたその街は、駅前も再開発され新幹線も停まる素晴らしい街に変貌していた。