先日「DESTINY鎌倉ものがたり」という山崎貴監督の映画を観に行きまして、とても面白く感動して帰って参りました。
主演の堺雅人も好きな俳優で、相変わらずの怪演っぷりが素敵だったのですが、中でも中村玉緒のお婆ちゃんぷりにびっくり。
鉄道模型が好きな人にはクスッと笑いたくなる芝居もありまして、よかったですよ、本当に。
鎌倉が舞台ですから江ノ電のシーンが頻繁に出てきまして、中でもタンコロ108が芝居に重要な役をはたしております。いま大物を二つも抱えているにもかかわらず、タンコロが急に気になり出してしまいました。ただ、手元にあるのは大昔のモデモの製品。車体と走りはよいのですが昔の動力なのでなんともプロポーションが悪く、購入して10年以上棚の肥やしになっていたのです。聞いた話だと小径車輪にモデルチェンジしたそうですが市場在庫もあまりないようですし、第一手元のコレが勿体無いです。そこで以前買った鉄コレ動力をこの車体に入れてやれば、万事解決だと作業を始めました。台車間は鉄コレ動力の方が数ミリ長いのですが、あまり気になりません。
まず動力を完全にバラし、床板を最短位置で接着。裏側のスライドする部品は不要ですので全て削り落とします。次に車体幅に合わせ床板の幅を削ります。だいたい0.5ミリちょいくらいでしょうか、ノギスで計りながら慎重に削りました。机に#180の耐水ペーパーを敷き、前後させながら削ります。寸法が合って車体にすんなり嵌まるようになったら、組み立てて動作に支障が無いことを確認して、車体側には動力用のストッパーを取り付けます。1×1くらいのプラ角材を用い(自分でプラ板から切り出してもよいと思います)両端の車体裾から5.5ミリくらいの位置に白キャップで仮止め→耐衝撃瞬間で固定しました。動力の前後方向を規制するストッパーと、固定用の爪も取り付けておきます。
基本的にこれで完成なのですが、もう少し拘りたくて手を加えました。床板中央のカッコ悪い箱は使わず、元の動力から床下機器を持ってきて接着。ちょっとウェイトが減りますが走りには影響ありませんでした。台車は元のを切り出して貼ってもよいのですが、鉄コレ動力に同梱されている中から日車C形を選び、ファルべのねずみ色1号に塗って組み付けました。モーターやフライホイールには艶消し黒を塗って目立たなくします。
塗装、レタリングは良好ですのでそのまま。屋根は艶が有りすぎるのでマスキングして艶消しクリアをサッと塗りました。暇を見て屋上配管を付けてやろうかと。
窓ガラスも平面が出ておらず以前から気になっておりましたので、製品のは廃棄しGMの塩ビいたを6×70ミリに切り出して裏から貼り付け。前面は6×4 ミリです。暇をみて嵌め込むつもりです。サボもまだですし。