倉敷に行きました。
あ、いや、帰省の序でに行って参りました。
今まで鞆や尾道、呉など、散歩に楽しそうな街を探して歩いてきたのですが、倉敷だけはなんとなく意識から避けておりまして。それというのも美観地区に代表されるわざとらしい眺めがあちこちに書かれていて、ちょっとあざといのだろうか、なんて思っておりました。
食わず嫌いはいけないと思い、今回初めて訪ねてみることに。テルマエも探してみましょうね。
ワタシ、ほんとに反省しました。食わず嫌いはいけないって。表も裏も、こんなに歩いて楽しい街はそうは無いって。今回は美観地区周辺と、旧玉島地区を中心にぷらっぷらしてきたのですが、また機会をみて歩いてみようかと。
そこでです倉敷のテルマエ、銭湯を探してみますと、美観地区あたりの駅近にある「えびす湯」さんがネットでの評判も良さげです。ターゲットをここに絞り、6月だというのに31度もあり汗だくになった身体を休めに参りました。
ぷらっぷら歩くだけで癒されますな。
!!!!
見つけました。
予想を上回る渋さ。いや〜こりゃ、来てよかった。
シャッターを切りまくるわたくし。
巨大な暖簾をくぐり中に入ると、関西式にすぐ番台があり、可愛らしく愛想のいい女将さんに湯銭410円を払います。
古いながらよく磨かれ、気持ちのいい脱衣所。関西に多い漢数字で大きく番号が書かれたロッカーに荷物を入れて浴室へ。
こう、なんていうか湯槽がこれは・・・ものすごく大きな石をくり抜いたモノですね。あとで伺うと御影石らしい。
これは凝っています。なんでも女湯の湯槽と一体らしく、壁で仕切られてるだけらしい。
壁際のカランで身体を洗います。桶は関西式の小さめケロリンと・・あーッ、木桶がいくつかありました。
これはもう、そちらを使わせていただきます。シャワーなんてものはないので、カランでお湯をいただくのですが、これがまあ滅法熱いwww
床も御影石で、湯を流すためか細長いそれがずらりと敷き詰められて、そのあいだに隙間が設けられています。
ともかく大正時代の創業以来変わっていないそうで、非常に歴史を感じさせます。
湯槽に浸かると、意外と言ってはなんですが極めて適温。めっちゃ気持ちいい。女将さんが「ここはパワースポットなのよ」とおっしゃっておられましたが、確かにそうかも。
久しぶりに素晴らしい地方銭湯にめぐり合いました。今度は時間をとって、ゆっくり入りたいですね。