鉄道模型とテルマエの部屋

懐かしい電車と模型と銭湯と

2021年のおおつごもり

2021-12-31 10:00:00 | ヒビノニッキ


とうとう晦日に至りました。
今年は浮き沈みの激しい年でして、目まぐるしい日々を過ごしましたです。


2014年の秋に起工しまして、足掛け8年目に漸く竣工した総武流山。このオレンジに白帯というのが上手く塗れませんで足踏みしておりました。
時間を掛けた甲斐がありまして、まずはカッチョいいのを完成させることが出来ました。
実物に一度だけ乗った日のことを思い出します。あの頃ワタシは19歳。
上田は元々佐久鉄道の気動車にパンタを載っけたという。前面の窓枠などは気動車時代のままです。これも3年以上仕掛品だったのを、一気に完成させました。モデモの動力を組み込み、とても快調に走ります。


右の北鉄風電機は鉄コレ新潟モワ51を切り継ぎ短縮、カラタケ割りで幅も1ミリくらい詰めたもの。可愛くパワーもありますので、当線貨物列車の主力機となっております。
左のワンマイル貨車がいま一番新しい作品?かな。小さな貨車にマグネマティックカプラーを付けると、柔らかいスプリングと相まって入れ替えが楽しいですよ。
真ん中の北鉄気動車。K先輩がTMSに発表された写真に触発されて鉄コレのそれに手を入れました。作成中にアレに襲われて、本当に辛かったなあ。




作品の更新修繕も。地鉄はかねてからスカート付きのデビュー当時の姿に憧れていたところ、伊豆急のそれがよく似ていることに気づき早速手配。エアホースやジャンパー栓をぞろぞろさせて悦に入っております。
これは市販品ではなく、鉄コレ秩父300を切り詰め窓まわりを作り替えて大井川312(だっけ?)のガラスを2個ひと組みで嵌め込んで作成したものです。ちょっと何を言ってるかわからんと仰る方もあるかと思いますが、ドア間の寸法は何方もほぼ一致しますので後ろ側だけ切り詰めGMの前面を取り付ければいけます。
市販品がない頃若気の至りで作成した車輌でして、思い出深いものであります。
月刊とれいん別冊「模型塗装大全」6ページにスカート取り付け前の写真が掲載されておりますので是非ご覧ください(本の内容もとても参考になるものです)
北恵那はどうにも塗装が気に入らず、一旦全部剥がしてやり直し。下地を生かしたハーモニー感ある渋い塗り上がりを目指しました。
下地にぶどう色のサフを塗り、それがあちこち透ける感じで上塗り。上下はそれぞれマスキングして別に塗っております。
上田と銚子は足回りの手直し。エアホースの新設や動力のメンテナンス、台車と床下機器をやり直し。


快気祝いにツカちゃんが送ってくれたGM最初期の電車キット。クモハ43のドアヘッダーが無いのがお分かりいただけるでしょうか?
前パン、スカイブルーの43は存在しないのですが、そこはファンタジーで(平行世界かも)
初めて組んだ41/43系でしたが、合いも良く楽しく組めました。
これからGMキットは、これくらいの密度ですっきり作りたいと思います。

2月に作品展を開かせていただき、その節は気にかけてくださった皆様に改めて御礼申し上げます。ありがとうございました。
ちょっと人生観が変わりました。
鉄道模型なんて他人の人生にとってあってもなくても良いようなモノなのだろうけど、わざわざ気にかけて見に来てくださったり、来れなくても声をかけてくださったり。
展示作品を、こう、身体を捻じ曲げて一生懸命に見てくださる方々を後ろから眺めていると、本当に取るに足らないものだけど長年頑張って来てよかったなと心から思いました。
確かなことが自分の芯になった気がしました。
本当にやってよかったと思います。

8月から9月に掛けてのアレは辛かったな。
皆様にご心配をおかけしました。途中でこれはあかんかも、とちょっと思ったのは内緒です。
皆様のおかげでなんとか帰ってこれました。
改めてありがとうございました…

2021年も変わらず弊ブログにおいでいただき、本当にありがとうございました。
あんまりこういうことは書かないのだけど、最近は閲覧数も常時700を超えて、更新時には1500くらいになります。本当に驚きです。
2022年もたぶん相変わらずだと思いますので、よろしければまた見てやってくださいませ。
最後に、このオジサンに好き勝手やらせてくれる嫁様に感謝です。

それでは皆様、よいお年をお迎えください。









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貨車に荷物を載せる

2021-12-27 17:06:00 | 工作記録 津田沼第二工場


2021年も押し詰まって参りました。
ワタシの仕事も、多少なりとも需要期でして、ちょっと忙しい日々が続いております。
Twitterでフォロワーさんの作品を拝見してますと、無蓋車に丸太を積んだ姿がとても魅力的に感じられまして、作ってみたくなりました。





ワンマイルのトラを用意します。
0.5ミリプラ板を16×38ミリにカットし、目分量で1×1ミリくらいの切り欠きを8箇所作ります。
厚さ1ミリ弱の木の薄い板を、細長く切り出し棒状にしたものを、長さ8ミリくらいにカットして先程の切り欠きに嵌め込み耐衝撃瞬間接着剤で固定しました。
車輌工作と違い結構適当にサイズ出しをしています。気楽な工作も楽しいものです。


公園でも行って小枝でも拾ってくるのが正当でしょうが、やはり寒い。
机上を見渡すと、普段接着剤を付けたり色差しに使っている竹の爪楊枝が目に入りました。
これなら皮剥き丸太に見えるかも?早速カットして積んでみました。
1本の爪楊枝から長さ18ミリ弱のが2本取れますので、ひたすら切り出し。竹は結構固いので疲れます。


だいたいこんな感じに。プラ板はタミヤエナメルの艶消し黒を筆塗りして一晩置きました。
爪楊枝はそこに嵌るよう積み上げ、タミヤクラフトボンドと耐衝撃瞬間接着剤を流して固定しました。表に流れ出さないよう注意です。







こんな感じになりました。荷物と中敷き、貨車は固定せずに嵌め込んでいるだけです。
気が向いたら木の皮の感じにざらつかせて、茶色く塗ってロープを掛けるかも。




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憧れの人に会ってきた

2021-12-20 23:49:00 | ヒビノニッキ


ご愛用のカシオのコンデジと、作品と。

今日は憧れのモデラー、Yさんとアキバでお会いさせていただきまして。
今のように私鉄電車の製品が無かった頃から西武電車を精力的に作られておられまして。
Nゲージの工作としてのワタシの師匠は、Yさんです。そのさりげないしかし実は恐ろしいほど手の掛かった、クォリティ高い作品。
ワタシはいつもそのホームページを穴が開くほど見つめておりました。










西武多摩湖線の小型車。kitcheN
のキットの組み方は、この方から教わったようなものです。
綺麗。歪みない、塗り分けも美しい。
Mさんに作ってもらったというサボ、よく見たらベース上にひと文字ずつ貼られてるんですが!!!!これは帰りがけ、電車の中で画像を拡大して気付きました。
少しは自分も上手に作れるようになった気がしていたのですが、とんでもなかった!!!!
師匠はずっと前から、遥か彼方を行っていたという。





ウチの電車を撮られるYさん。光栄…









GMキットから作られた101系。もう頭をガンガンぶん殴られた気持ち。
手の掛かり方が凄い。そしてそれが自己主張せず、トータルでのカッコよさを演出しています。
面の張り、接着面の綺麗さ。塗装。塗り分けラインなんてもうツルツルですよ。クリアを吹いてないと云われて二度びっくり。
極め付けは屋上配管。これ、ランナー引き伸ばし線て云われても信じられない。平行度、曲げ、配管押さえ。よく出来た既製品のようです。
わかっていても何度も聞き返してしまいました。
もう完成して20年近くになるそうです。運転会にも何度もでていて全く草臥れていないという。
もう本当にこんなに模型で驚いたことはありませんでした。
ワタシは一生かかってもこの模型を超えることは出来ないでしょう。それほど凄いものです。
何気ない姿に見えるんですけどね。本当に凄い。






これはその兄弟である801系。ドアにパーツを使われててより美しさが増しています。
配管にも磨きがかかっていますね。この作品と弊作品の富山地鉄14760は某江古田にある出版社の別冊で共演しております。よろしければご覧ください。
それにしてもカッコイイ…






これも製作過程をホームページで拝見していた上信1000。これ大好きな電車なんで、そのクォリティの高さと合わせてもうときめいてときめいて。
製作過程での試行錯誤を書いておられるので参考になりまして。この電車もクリーンに決まってますね。及ばずともワタシも作ってみたい(あまぎさん再販してくださーい)







Yさん旧国も作られるんですね。
しかもクモニ83800じゃないですか!
GMキットから?「屋根は西武101系からなんです」なんて、さらりととんでもないことを。
レタリングからもわかる通り、かなり以前の作品なのですが、クォリティはやはりめちゃくちゃ高くて。実物と首っ引きでここが違う彼処がetc…という方はお呼びじゃないですよ。
このキットでこんな遊び方が出来る、ということを実践されてるのが知的で凄いな、と。






新潟の70系。これまた美しい…ちゃんと組むとめちゃくちゃカッコイイです。




クハ85の前頭部まわりと切り継ぎパーツを使って作られたクハ75。切り継ぎパーツと車体のシル/ヘッダーが全然合わないので、全て削って付け直されたそうで。車体裾も直されたそうです。




新潟70系とくればクモユ141。前面パーツ集と、タヴァサの側面で作られたそうです。
クォリティが揃っておられるのは勿論、プラ製の作品と混ざっても何ら違和感がありませんでした。

模型に対しての考え方に共通する部分が多くて、お話ししててうなづける事がたくさんありました。
模型と実物は別物。模型ならではの美しさがあるということ。模型は直角平行、そして塗装の美しさと、Yさんの模型から学んだことです。
少年のように楽しげに語る姿は、とても素敵でした。










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銚子電鉄デハ301 年末の整備

2021-12-19 10:04:00 | 工作記録 津田沼第二工場


…寒い。しんしんと沁みてまいります。
いろいろあった2021年も9回の裏ワンアウトランナー無しあたりまで漕ぎ着けました。
弊ブログもなんとか10年目に突入出来そうです(途中終了の危機はありましたが)
飾り棚の入れ替えをしておりますと、以前鉄コレから作った銚子デハ301が目に入りました。
飾り棚の主的にもう15年以上居座っている訳でありまして。久しぶりに取り出してみますと窓ガラスにカビが発生していたり、適当に作った下回りの見劣りが目立ちますのでこの際整備を行うことにしました。


0.5ミリ厚プラ板を15×39ミリに切り出し、ウェイトカバーが支障する部分を切り欠きます。
実物と多少の違いはありますが、キッチンの鉄コレパーツから床下機器保護柵を切り出し、床板に0.5ミリの穴を開け、耐衝撃瞬間接着剤でガッチリ取り付けました。

鉄コレの余剰床下機器を実物写真を眺めながら並べます。この模型は概ね1976年頃を模型化しておりますので、主抵抗器は旧タイプの3連、コンプレッサーはDH16を表現しております。


車体裾に塗料がまわっておらず見苦しいのはお許しを。動力ユニットは懐かしのTM-02。
モーター端子は集電板にハンダ付けしてあります。今回は徹底的に車輪まわりを#5000のペーパーで磨き、ユニクリーナーで拭き取りました。仕上げにオメガオイルを極く薄く塗ってあります。これで走りは大幅に改善し、スローもよく効くようになりました。








細かく見れば粗い部分も散見されますが、上回りは特に手直しをせずにそのまま。
ヘッドライトとビューゲル上半は本当はクリーム色だったようですが、今回はそのままにしてあります。
上り方のみに付く銚子-外川のサボは、実物写真からフォトショップで切り出しました。以前TMSで発表させていただいたデハ101と同じモノです。カプラーはオリジナル通りマグネマティック2001とし、ハフやデキを繋いで走ることもあります。
原形にすべく台車枠はD形とBWを切り継ぎました。以前作ったモノは歪みが目立ちましたのでバラしてやり直し。クレオスの水色キャップで仮止めし、耐衝撃瞬間接着剤で固定。
クレオスジャーマングレーを吹いてタミヤのフラットアースで軽くウォッシングしてあります。

初めて乗った銚電はデハ301でした。
走行中にいきなりドアが開き、ちょっとびっくりしたことを思い出します。
都電から譲り受けたビューゲルが、とにかくよく似合っておりました。1983年夏、まだワタシが10代だったころの話です。





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初冬と柚子と銚電と

2021-12-15 08:07:00 | 工作記録 津田沼第二工場


この深みある空の色、ほんとに冬がやって来たんですねぇ…今更ながら。


昨日はスウチャンに貰った柚子を湯に。心地よくて1時間入ってしまった。スウチャンありがとうね。


さて銚子電鉄デハ301。鉄コレを自分仕様に仕上げた作品で、2006年の元旦に第一回の生さだを観ながら完成させた、思い出深いです。

ビューゲルはモデモの都電新7000から持ってきたという、世にも贅沢な使い方。そのために買ったのですよ。ベンチレーターとインレタはkitcheN、配管は真鍮線です。このあたりは今も手を加える必要は無さそう。


ドアはレボリューション。キッチンの銚子用品切れだったので。ちょっと実物とは違いますが、まあいいかなと。
乗務員ドアを取っ払って窓に変えるのは定番改造(反対側ですね)車高を0.8ミリくらい落としたのは効果的でした。床板押さえを新設し窓ガラスパーツは廃棄、新たに塩ビ板でガラスを入れます。
あの分厚い成形品より窓周りがずっとすっきり。
今回久しぶりに出してみると何故か塩ビガラスがあちこちカビていたので、新しいものに張り替えることにしました。ついでに各部をリフレッシュします。
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