鉄道模型とテルマエの部屋

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上田交通クハ252と謎のナロー貨電

2022-09-10 12:20:00 | 工作記録 津田沼第二工場


「ノス鉄、まだジハが一両ありましたね」
「あ、それはかねて考えていた改造ネタがありまして」
「おお、それは楽しみだ」
という会話が我がならしの交通社内でなされていたかどうか。

ノス鉄ジハを分解して、前面を切り出します。
0.25ミリの薄刃のカッターナイフを使い、怪我に注意しながら裏からカットしていきました。
残った車体、また何かよからぬ企みに使うかも。

以前京都のN井さんから譲っていただいたカオナシの江若。片側をカットしまして、このように。

面を綺麗に均します。台に貼った耐水ペーパーの#400くらいので丁寧に。

接着。タミヤの白キャップで仮止めし、一晩置いてチェック。良さげなら何時ものコニシ耐衝撃瞬間接着剤でしっかり固定。
流し込みだと長年の間にヒケます(体験済み)


手持ちのプラ角材(確かエバーグリーン)をオデコに、同様に接着。

削ります。この車輌は雨樋が無く、屋根が一段出っぱった形状。
考えて、マスキングテープを二枚重ねて貼り、その厚み分屋根が出っぱるように削りました。

上からだとこのように。窓の下辺には0.14ミリプラ片を貼り、側面窓と高さを揃えました。

運転台側は一枚窓なので、既存の窓枠をカッターナイフで切り落としてヤスリで整形。
ノギスで測った新しい窓枠になる0.5ミリ厚プラ板を嵌め込み。
0.8ミリドリルでブスブス穴あけ。結構エグいので直ぐに次の工程に。
穴をカッターで繋いでカット。

ヤスリで整形。実物写真を見ながら気分で。
既存のより、かなり厚めの窓枠です。
0.3×0.3ミリと0.28×0.56のプラ素材(プラストラクトとエバーグリーン)でウィンドシル/ヘッダーを表現。
既存のリベットは一部を削りましたが、基本的にドア間は残してあります。

下回り。台車センター間の寸法は、一弾の鶴臨が近いのでこれの前後をカットして利用しました。
元気動車なので床面は高く、車体裾に揃える寸法で床板止めを接着。台車は鉄コレTR26にカトーのスポーク車輪を履かせてあります。

少しディテールも。オデコのヘッドライトはペアハン(銀河)の100w。車体にふたつ穴を開け、ヘッドライトベースの脚を利用して差し込めるようにしました。接着していないので塗装の際にはベースごと外せます。
位置ですが1970年代以前の位置が好みなので、後年に比べるとかなり低めです。
解放テコまわりは0.3ミリ真鍮線と割りピン、プラ片で自作、エアーホースは銀河の骨董品級のエッチングパーツです。まだまだたくさんありますw

テールライトですが、運転台側は1.2/1.0、1.0/0.8の細密パイプを切り出し自作。
反対側はキッチンのホワイトメタルパーツを利用しました。

こんな感じです。なおカプラーはここではマグネマティック1015を付けておりますが、車輪がポケットに当たりカーブを切れないのでZ用の903に変えました。

室内パーツは適当なものを切り継ぎ(説明になってないw)クレオスサフのマホガニーを塗った後、座席のサイズに色紙を切ってタミヤクラフトボンドで貼りました。
これが一番楽しい工程です。

サフ吹き。オデコの様子が分かりますね。
屋根の出っ張りが気に入らなくて、このあと修正。
レールに載せた。なかなかよかですね。
だがやはりオデコが扁平に見える。既存製品の切り継ぎだから完璧なモノは無理だが、なんとかしたい。


そうこうしている内に塗りあがった。アイボリーA/ブルーA/ドゥンケルグラウの何時もの塗り。

ちょっと良くなったでしょう。まあこんなもんだわ。

手すりにアイボリーAを筆で差したあと、キッチンのインレタでレタリング。行き先のステッカーも、雰囲気を盛り上げます。
レタが終わった時点で、クレオスの水性プレミアムコート艶消しをスプレー。乾燥が速く湿気にも強い最強のオーバーコート。ただし筆塗りには向きません。

ベンチレーターとヘッドライトはクレオス#115ライトブルーに塗りました。
ちょっと走り込んで色褪せた雰囲気。





検査表記にはモハ5250とか書いてありますw
前作のならしの交通モハ200(フリー)で上手くいったので、テールライトレンズはタミヤの2ミリ透明丸棒から自作しました。ライターで炙って引き伸ばし、エポキシを盛り上げ乾燥後に赤マッキーで色差ししてあります。

こちらはノス鉄の面影がありますね。
同じくテールライトはマッキーで塗り塗りしました。これもかなり感じいいと思います。
床板まわり。GMのウェイトを仕込みました。少々床板が上がりますが、特に不自然さは無いと思います。


上田並び。あまりワタシはこういうことをやらないのですが、上田交通(上田丸子)は別格。
理想的ローカル私鉄ですからね。
さてクハ252は本来なら制御器機の関係でモハ5370(旧小田急1650)と組成されていましたが、5250丸窓との編成(おそらくぶら下がりサハ代用)も目撃されています。
5370が入線するまでウチでは4257と組んでもらうことにしました。

さてもうひとつ。ジャンクの津川洋行(立山砂防の無蓋車を加工しまして。

なかなか可愛らしい編成に。
床の様子がよく見えます。貨電4はエバーグリーンの筋目板をカット。無蓋車7と13はエバーグリーン0.5×2ミリ帯材を14ミリの長さに切り出して敷き詰め、ちょっとボロい感じ。


IORIさんのパーツを利用した長ーいポールがポイント。貨車のブレーキハンドルは0.4ミリ真鍮線をハンダ付けで組み。回すと台車が外れます。

エコーのヘッドライトがまた漫画的表情を演出。

窓枠が無かったので、マスキングテープでガラスを覆い車体を塗り表現。車体はクレオスサーフェイサー1200マホガニー。屋根の鉛丹色もサフ吹きです。下回りはクレオス#33艶消し黒を筆塗りしたあと、#9シルバーで立体感を出しました。大きく張り出したステップはプラストラクトの0.5×2ミリの帯材を充分補強した上で接着して、断面にキャラクターイエローを塗ってあります。

漫画的プロポーション。

足回りは特に手を加えていませんが、一軸駆動にも関わらずスムーズに走ります。

下から。

よい。

こんなところにハンドブレーキのカバーがあったら邪魔だよねぇ…車体はクレオス#40ジャーマングレーを薄く塗り、下地が透けて見えるようにしました。


ウチのナローは当面こんな路線で行こうかと思っております。





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