我が町の風景 その２の続き

しばらく歩いている内に僕にとってはとても懐かしい名前の建物が見えてきました。
今は旅館だけになっているらしいのですが、昔は結婚式用のホール付の旅館でした。
数年前バイパス道路の方に結婚式場が新しくオープンし、名前もこれではなくて洒落たものに変わっています。
今を去ること二十数年前に僕達夫婦はこの名前が付いたこの場所で結婚式を挙げました。
離れになっていた白い土蔵の屋根裏部屋で結びが執り行なわれ、三々九度の盃を交わした事を今でも鮮明に思い出します。
そして、結婚前後の事も・・・
三ヶ月間の同棲生活の末に妻のご両親の承諾を受けて入籍し、会津若松市内の一戸建ての借家で新婚生活がスタートしましたが、結婚式は挙げないつもりでした。
しかし、妻のご両親のたってのご希望で妻の実家があるこの町のこの場所で挙式したのです。
この建物の道路向かいにフォトスタジオがありますが、ここで結婚の記念写真を撮ってもらいました。
さて、歩き続ける内にこの商店街の出入り口が見えてきました。
突き当たりのＴ字路の先は神社になっています。
ここからＵターンをして今度は東の方に歩いて行きました。
つまり先ほど右折した交差点の方に向かったわけです。
この先にも多分たくさんあると思いますが、この商店街各店の店先は綺麗な花で飾られていて道行く人の目を楽しませてくれています。
ほどなく先ほどの交差点に到達し、そのまま直進しました。
こちら側に来ると店の数も多く急に賑やかな感じになってきました。
蔵のお菓子屋さんがありますが、ここの創業者はその昔作ったお菓子を行商で売っていたそうです。
それが今では会津一円に支店を持つ有名な大店になっています。
この商店街ではこの他にも蔵の建物が目立ちます。
町役場の先に寿司屋さんがあるのですが、ここで月に一度我が家と妻の実家の合同のお食事会をしていました。
店先に生ビールを模したディスプレイが置いてあるのですが、屋上はビアガーデンになっています。
この近くのお寺の墓地にはこの町出身の有名な作曲家さんが眠っています。
ここから先は蔵の建物が続々と登場しますが、とても全部は紹介しきれません。
醤油と味噌を作っている老舗の店は江戸時代の創業ですが、母の実家とは遠縁に当たるらしいです。
食堂の店先にも色とりどりの花が飾ってありますが、ここは一年中「冷やしラーメン」が食べられる事で有名な店です。

商店街の中に商家ではなく普通の家があり、歩道沿いにツツジが植えられており綺麗な花を咲かせていました。
蔵の建物の多くは昔から代々続いている造り酒屋さんですが、そのひとつに大相撲のかつての横綱の四股名と同じ名前の酒を造っている店があります。
その横綱の現役時代には何度もその酒を贈呈していたそうです。
と言う訳で・・・我が町探訪記というか町の風景のご紹介はここまでとさせていただきます。
ご退屈さまでございました～

ども＼(￣ー￣ ) ( ￣ー￣)／ども ～