田舎者ですが(^◇^)

会津の四季やローカルな話題、日常の出来事などを不定期ながら少しずつ綴っていきます。

智恵子の生家

2015-10-27 18:26:07 | 日記・独り言

二本松の菊人形を見物した後で、どうしても行きたい場所があったので寄ってみました。
それは洋画家の高村(旧姓長沼)智恵子の生まれ育った家です。
智恵子は彫刻家で詩人の高村光太郎の妻でした。
光太郎が智恵子との純愛を綴った詩集『智恵子抄』は不朽の名作となっています。
明治の初期に建てられた智恵子の生家は造り酒屋で、智恵子の部屋は二階にありました。
そんな当時の面影をそのままに甦った建物が古い町並みの中にひっそりと佇んでいるかの様に見えました。
生家の裏庭には「智恵子記念館」が建てられ、そこには奇跡といわれる智恵子の美しい紙絵の世界が広がっています。

智恵子が44歳の時長沼家が破産してしまい、その後一家は離散しました。
その2年後智恵子に精神分裂症の最初の兆候が現れ、翌年画室で自殺を計り未遂に終わりました。
病状が進行し、50歳の頃智恵子は南品川のゼームス坂病院に入院しました。
その2年後あたりから光太郎の勧めで病室での紙絵制作が始まりました。
智恵子は53歳で亡くなりましたが、死因は粟粒性肺結核でした。
千数百点の紙絵が智恵子の遺作となりました。
光太郎が智恵子抄を刊行したのは智恵子の死後3年後のことでした。

コメント (6)
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