とだ*やすこの「いまここ@島本」

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大阪府島本町議会議員
とだ*やすこの活動報告

水無瀬殿、ロマンと史実の探求

2017年06月13日 | もっと文化を!そして歴史を!
歴史が好きな人にも、そうでもないひとにも、島本町に住んでいる方にも、そうでない方にも、ぜひ参加していただきたい講演会のお知らせです。



京都女子大学「宗教・文化研究所公開講座」
承久の乱と水無瀬殿 ~後鳥羽院政下の政治と文化~

6月17日(土)13時~17時
京都女子大学B校舎501教室

第一部 13時~14時半
●水無瀬離宮の空間構成と機能について
豊田裕章氏 京都大学
人文科学研究所共同研究員
国際日本文化研究センター共同研究員

第二部 15時~16時半
●承久の乱を考える
上横手雅敬氏(京都大学名誉教授)

お問合せ
京都女子大学 宗教・文化研究所
075-531-7074
※島本町歴史文化資料館にフライヤーが配架されているとのこと
 

豊田裕章先生の話を幾度かお聴きしていますが、たいそう面白く、直感的におそらくそうだろう!と納得するところが多くあります。

かの有名なシュリーマンがトロイの遺跡を発掘したエピソード(過去のほんの一時期、わたしはトルコ通でした)を思えは、事実がやがて必ず証明するときがくるのでは?と思えます。

現在の島本町域内には、単に後鳥羽上皇の離宮だけではなく、さまざまな建築物、庭園、馬場などによって広大な都市が形成されていたという説に、わたしは納得しています。

若い頃、桂離宮(トルコ人を案内)や修学院離宮を訪ねたことがあるので、なんとなく、そう思えるのです。修学院離宮には田園があり、その世話をされている方がおられ、宮内庁雇用と聞きました。

また、20代に働いていた繊維商社は、南禅寺周辺に、疎水から水をひいて水のせせらぎを演出した池、石組み、庭をもつ「対龍山荘」を所有していました。

もともとは公家屋敷だったと最近になって知りました。わたしは内勤(人事部)でしたが、大好きな庭に行きたいがために、日曜祝日の催事に、お庭でのお抹茶の接待係りを申し出て、いそいそと出向いていました。

お庭を自由に歩かせていただき、山荘を管理している社員からいろいろなことを教えてもらった経験から、借景、庭、池、石組み、建物の縁側からの眺め、それらのすべてが水無瀬離宮庭園都市への想像にむすびつくのです。

さて、6月定例会義には、JR島本駅西地区の開発計画に伴い、埋蔵文化財の試掘調査に関わる補正予算案が計上されました。本年度中に試掘調査をする計画があるということです。

農地農空間の美しさは、後鳥羽上皇時代からの庭園都市構想がベースにある、とわたしは考えています。大型開発によって貴重な埋蔵文化財が破壊されることがないよう、専門的所見で丁寧な試掘調査がされなければなりません。

庭園都市風景として景観保全に努める意志が町にあれば農地農空間の保全は可能です。島本町と島本町民に、そういった文化意識が歴史的に根付いていたならば、保全に向かう決断がどこかで起こっていたとわたしは思います。


画像
ある日の夕刻のJR島本駅西
島本町の価値を高める農地農空間
ため息がでるほど美しい

水無瀬離宮(水無瀬殿)に関係する
遺跡が埋まっている可能性がある地域
町外からの関心が高い歴史ロマンです

コメント
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