とだ*やすこの「いまここ@島本」

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大阪府島本町議会議員
とだ*やすこの活動報告

請願の採択表明、その賛成討論

2016年10月03日 | JR島本駅西まちづくり
9月定例会議が終わりました。週末は、第2保育所と町立ふたつの幼稚園の運動会でした。パンフレットを振りかざして応援してしまうほど白熱したリレーのかけっこ、どの子も可愛く、頑張っていました。

さて、最終、集まった署名が2715筆にもなった「第1号請願:JR島本駅西側地区を農地として維持し活用する事を求める請願」について、島本町議会は同請願を賛成少数で否決しました。

およそ20名の傍聴者があり、賛成討論には傍聴者から大きく「拍手」が起こるなど議長が静粛に!と制する場面もありました。

反対討論には、議会の権限外である(???)、紹介議員(戸田)の説明不足である(?)との指摘も多々ありましたが、それらについての反論は、また別の機会、少なくとも会議録(未校正原稿)を確認してからにしたいと思います。

賛成:戸田・平野・河野・佐藤・外村
反対:村上・野村・清水・岡田・川嶋・関・田中・平井

当該地は民間の企業跡地における民民間の再開発ではなく、市街化調整区域である優良農地を壊して行う官民共同の公共事業であり、島本町が都市計画決定を行い、町財政から多額の支出が見込まれる事業であることから、地権者のみならず住民レベルの議論が必須であると戸田は主張してきました。

しかしながら、土地区画整理事業に踏み込む議論は、本請願の趣旨から外れてしまうため、このことを踏まえたうえで、戸田は以下のような内容の賛成(採択)討論をしました。実際の議場では違う表現をしているところもあります。

*****************

JR島本駅西地区を現状のまま市街化調整区域とし、農地農空間を現状のまま活かしていくのか、本格的な人口減少・超高齢社会を迎える中、駅に近いという例外規定によって市街地として開発していくのか、この選択は、島本町にとって数十年に一度あるかないかの重要な政策決定、都市計画決定であり、地権者の意向だけで決められるものではありません。

ホームから田園風景と里山の稜線が連続してみられる駅は、大阪京都間で他に例をみない駅として独自的優位性が期待できるものです。島本町の魅力を戦略的に高めるためには、当該地区が農地・農空間であることが極めて重要と考えます。かねてこの場で繰り返し主張してきたふたつの点は、請願提出に至られたみなさんの思いと政策的に一致し、100%共感できるものです。

本請願における請願事項2は、「住民のまちづくりへの参画」について、請願事項3は「島本町の都市計画決定」について述べられており、主権者の主張として極めて妥当なものです。「まちづくりへの住民参画」は、まちづくりの基本条例の基本理念で、都市計画決定は議会の議決事項ですから、本請願の内容は、議会の権限事項であることに疑いの余地はありません。

いうまでもなく地権者の私権の領域に踏み込むものでもありません。市街化区域に編入しないと開発はできませんので、「JR島本駅西側地区の将来について、町民の意思を十分反映させた計画を長期的視野から作り直し、そのことが満たされるまでは、当該地区を市街化区域に編入しない」ということは、すなわち「農空間を開発する計画を一時ストップする」ことであり、請願事項1についても必然的主張であると判断します。

以下、本請願に賛成する理由を述べます。 

つづく



第1号請願:JR島本駅西側地区を農地として維持し活用する事を求める請願

請願要旨
1.JR島本駅西側の農空間を開発する計画を一時ストップしてください。
2.JR島本駅西側地区の将来について、町民の意思を十分反映させた計画を長期的視野から作り直してください。
3.2.が満たされるまで当該地区を市街化区域に編入しないでください。
コメント (1)
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