一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

藤井王位・棋聖の実績

2021-03-01 00:32:40 | 将棋雑記
30数年前のきょう3月1日は、私の高校の卒業式だった。私は両親のどちらも呼ばなかったが、オフクロには同席してもらうべきだったと後悔している。
また、私は卒業アルバム委員を仰せつかったが、私のいいように制作をしてしまった。そのときの悔恨も、フラッシュバックのように起こる。
クラスのみんなに何と詫びたらいいのか……。しかし私がどんなに謝っても、アルバムは変わらない。ここに印刷物の恐ろしさがある。

藤井聡太王位・棋聖は高校を中退したが、棋士の大半は中学生はおろか高校時代も奨励会員だったわけで、藤井二冠は一般の棋士よりはるかにり早く活動していることになる。
その実績はものすごく、2016年10月1日の四段昇段から現在まで、

・タイトル2期(王位、棋聖)
・一般棋戦5回(朝日杯3、新人王戦、銀河戦)
・八段
・順位戦B級1組確定
・竜王ランキング戦、4期連続優勝
・公式戦29連勝

などがある。
現在現役棋士は桐山清澄九段や藤倉勇樹五段を含め171名だが、この「タイトル2期、棋戦優勝5回」をクリアした棋士は何名いるだろう。その該当者は、藤井二冠よりまだ、実績が上回っているといえる。
ルールとしては、タイトル獲得を最大限に尊重し、タイトルが3期以上であれば、棋戦優勝が4以下でも、藤井二冠の実績を上回っているものとする。また、竜王と名人はタイトル2期ぶんに換算する。
まず、調べるまでもなく名前が挙がる棋士。

豊島将之竜王、渡辺明名人、谷川浩司九段、森内俊之九段、羽生善治九段、佐藤康光九段、永瀬拓矢王座、佐藤天彦九段、久保利明九段、深浦康市九段、郷田真隆九段、屋敷伸之九段、丸山忠久九段、藤井猛九段、高橋道雄九段、南芳一九段、桐山清澄九段

以上17名は、タイトル3期以上。よって、藤井二冠より実績があると見る。
続いて微妙な棋士。

広瀬章人八段は竜王と王位を獲得してタイトル2期。棋戦優勝は新人王戦の1回のみだが、竜王獲得を重く見て、藤井二冠より実績があるとする。
中村修九段は王将2期。竜王戦は1組を11期務めたが、順位戦は最高がB級1組。棋戦優勝は新人王戦1回のみ。これは広瀬八段の竜王との差で、実績は抜かれてしまった、と見たい。
福崎文吾九段は十段と王座を獲得。しかし順位戦は、B級1組が最高である。棋戦優勝は若獅子戦1回のみで、これも実績を抜かれた。
島朗九段と糸谷哲郎八段はともに竜王1期で、ほかにタイトル戦挑戦がある。
島九段はオールスター勝ち抜き戦での優勝が3回。なお勝ち抜き戦は、5連勝以上で優勝とする規定だった。
また糸谷八段は新人王戦優勝1回で、島九段同様一般棋戦の優勝が少なく、おふたりとも藤井二冠に実績を抜かれてしまったのではないか。
このほか、塚田泰明九段、田中寅彦九段、高見泰地七段はそれぞれ王座1期、棋聖1期、叡王1期のみだから、抜かれた。
というわけで2021年2月28日現在、藤井二冠より実績のある現役棋士は18名となった。
ということは、藤井二冠は棋士デビューから4年5ヶ月で、2017年4月以降デビューの17名を除く135名を、ゴボウ抜きしたことになる。考えられない数字だ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする