一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

3月7日の4時から男(前編)

2021-03-15 00:51:56 | 新・大野教室
7日(日)は大野教室に行った。最寄りの川口駅改札を出ると、向かいの自動券売機が閉鎖されていた。よく見ると改札口の脇に移動し、台数も4~5台に減っていた。Suicaの類の普及で券売機の需要がなくなり、数が減ったのだ。電車に乗るのに券売機を利用しない。改めて、こんな時代が来るとは思わなかった。
私は財布を取り出し、中のお札の向きを揃えた。現在、お札は2万8千円だ。
2月25日(木)、職安に行く時点ではお札が4千円しかなかった。だが翌週病院に行くので、おろす必要がある。ATMで3万円だけおろした。
3月1日(月)、かかりつけの病院に行って、胃薬と降圧剤をいただく。2,380円で、ピッタリ支払った。つまり千円札を2枚使った。
翌2日(火)は耳鼻科に行き、診察料が790円。ポケットに500円玉があったので、これは小銭だけの支払いで済んだ。そののち向かいの薬局で薬を処方してもらい、これが1,480円。千円札を2枚使い、壱万円札が3枚のみになった。
翌3日(水)、職安に行った帰り、1,000円をチャージし、お札は2万9千円になった。
その後、ビンゴ5を買い立ち食いそばをたぐったが、これは前日のおつりで賄えた。
そして7日(日)、川口に行くために金券ショップでチケットを買い、千円札1枚を使用。これでお札が2万8千円になったというわけだ。このうち、千円札の2枚がピン札だった。ピン札は、それなりのシチュエーションで使いたいと思う。

川口駅からは線路沿いを通り、午後3時55分ごろ入室した。室内では女性2人が将棋の戦型の話をしていた。いままでではあり得なかった光景である。
私はメガネが曇ってしまい、おカネを取り出すのに苦労する。きょうも「4時から男」なので、2,000円の支払いである。私は壱万円札、五千円札、千円札の順番に入れているから、手前の千円札2枚を取り出せばいいのだが、手前のピン札1枚と、中ほどにあるお札を1枚取り出し、W氏に渡した。
大野八一雄七段は対局中。その中にShin氏の姿があった。Shin氏は、以前は4時から男だったのだが、最近は指導対局もよく受けている。私も受けたいのだが、予算の関係もあり、潤沢におカネは使えない。そのくせ「勝手にマッカラン勝負」を目論んでいるのだから、やっていることが支離滅裂だ。
「先生、誕生日おめでとうございます」
今日は大野七段の38歳(ウソ)の誕生日で、そのお祝いを述べるために来た意味もある。
和室でも何人か対局しており、その中にTod氏がいた。実は前夜Tod氏から、大野教室へのお誘いのメールをもらっていた。今日は久し振りに彼と指したい。
Ok氏のところの将棋は終わったが、感想戦に熱が入り、なかなか終わらない。彼の相手は小学生で、三段程度あるらしいのだが、Ok氏が勝ちを逃したらしい。
私はW氏と雑談を続け、気が付いたら20分が経っていた。私はある女性と対局がついたが変更があり、上とは別の少年と指すことになった。私の飛車落ちである。
彼は「目がかゆくなった」とかで、さっきから左目をゴシゴシやっている。眼薬があればいいが、そんなものはないし、仮にあっても、それが最適かどうかは分からない。
対局が始まったが、少年は目が気になり、将棋どころではない感じだ。
私は△3三桂をうっかりして△6二銀と上がったりして、実戦不足の弊害が出ている。だが少年は、▲4五歩と仕掛けなかった。
「あれっ、大沢さん来てたの!」
とOk氏。いまごろ気付いたか。
その後は定跡通り進んだが、私は交換した角を△3八角と打ち、△2七角成と馬を作って、かなり手厚くなった。

第1図は飛車馬交換が行われた局面。ここで少年は▲7二角と打ったが、△6二金▲8三角成△3九飛▲4六金△4九飛成(△9九飛成だったか)となって、上手がよくなった。
第1図で私が恐れていたのは▲6一角で、△同玉に▲6三馬は、かなり上手が気持ち悪い。ただ、少年がそう指すようなら、序盤で▲4五歩と指していただろう。
将棋は私が勝った。少年は目が気になり、心ここにあらずだった。
2局目はTaga氏と。Taga氏と指すのも久し振りだ。Taga氏の先手で、▲7六歩△3四歩▲6八飛△8四歩▲4八玉。ここで私は△4四歩と変化し、Taga氏がのけぞった。Taga氏得意の角交換~向かい飛車ができなくなったからだ。私も、いつも相手の得意戦法ばかり指させるわけにはいかない。

将棋は第1図から△6六角▲7七桂△4六歩▲6七銀△4七歩成▲6六銀△6七金▲9八飛△6六金(第2図)と進んだ。
△4六歩に▲同金は△5七角成があるのでTaga氏は角を取りに行ったが、私はありがたく金を取り、その金で泥臭く銀を取りに行って、優勢となった。

そして第2図からは▲5五歩△3三桂▲3五歩△同歩▲5四歩△同銀▲3四歩△同金▲6一角△5二飛▲同角成△同金(第3図)と進んだ。
この進行で、双方疑問手を連発している。すなわち▲5五歩に△3三桂が疑問手で、Taga氏の▲3五歩では、▲8三角△4二飛▲4七角成(参考図)で、相当先手が粘れた。

△5四同銀の局面でもまだ▲8三角のチャンスはあったが、Taga氏は別の方向を見ていたようで、▲3四歩。この時点で私は▲8三角に気付いていたが、△3四同金で窮地を脱した。今度▲8三角は△4二飛で、4七のと金にヒモが付くからだ。
だが▲6一角に私が、△3四金の両取りと錯覚して△5二飛としたのがどうだったか。だが△4二飛でも▲5三角成があり、△5二飛は結果オーライだったようである。
以下、私が制勝した。

感想戦では▲3四歩で▲8三角の変化をやったが、後手有利に変わりはなかったようである。
Taga氏は私の天守閣美濃にしてやられたようで、これがあるなら▲3八玉では▲3八銀を先にすべきだったという。それなら天守閣美濃には▲3九玉形のまま藤井システムを取れたというわけだ。なるほどTaga氏も細かい所をよく見ている。
かくして私は2連勝となったが、全体的に読みにまとまりがなく、実戦不足は否めなかった。
果たしてこの後、悪夢を見ることになる。
(つづく)
コメント (2)
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