一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

東日本大震災10年

2021-03-11 19:02:12 | プライベート
今日は東日本大震災から10年である。メディア各局はこぞって、このニュースをやっている。
10年前のあの日、私は家の工場で仕事をしていた。その瞬間、地面の下からタタタタタッと、何かが駆けだしてきたような気がした。とたんに凄い揺れが襲い、私はたまらず表へ出た。
地面はグラグラ揺れ、前を歩いていたOLはしゃがみこんだ。その近くに小学生の女の子が立ちすくんでいて、私も地面に手をつき、「落ち着いて! 落ち着いて!」と叫んだ。だがそういう私が、落ち着いていなかった。
壁に取り付けてあった消火器のケースは外れ、道路にバタン、と落ちた。庭の桃の木の枝は波打つように、グワングワン揺れていた。これは恐ろしい地震が起こったと思った。
のちに家へ戻ると、幸いにも被害はほとんどなかった。せいぜい、2階に置いてあったDVDが何枚か落ちたくらいである。
地震大国日本。それに備えて建物は頑強に作ってあるが、この地震による大打撃は、そのあとに起こった大津波と、それによる原発事故にあった。事実、先月14日に東北地方を襲った地震は、むしろこちらのほうが揺れが大きかった、と証言する人もいたくらいだ。
実際、10年前の大津波は凄かった。家々がミニチュアのように流され、とても現実のこととは思われなかった。まるで特撮に見えた。そして次々と、人々が流された。健康な人が津波に飲み込まれる。どんなに苦しかっただろうと思う。無念だっただろうと思う。
そう思えば、この世に生きている私はどんな形であれ、幸せなのだろう。一日一日を大切に生きていかなければならない。……と、いまこのときはそう思う。
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