一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

LPSA金曜サロン・リーグ戦の激闘

2009-08-12 19:19:05 | LPSA金曜サロン
11日は鳩間島の民宿に泊まった。この日の宿泊客は私のほかに、大阪・神戸の女子大生3人組と、男性サラリーマンがひとり。夕食後、ナインティナイン司会のクイズ番組を見ながら、みんなで盛り上がる。キャピキャピの女子大生はやはりいい。LPSAにはいないのが痛い。
その後、私は港へ赴き、鳩間の夜空を仰ぎ見る。これぞ天然のプラネタリウム。星が降ってくるようだ。あっ、大きな流れ星!! しかしこういうときはパッと願い事が出てこないもの。夜空を見るときは、願い事を予め用意しておくに限る。

さてLPSA金曜サロンのメインは女流棋士との指導対局だが、そのいっぽうで、会員同士が対局する金曜リーグも、なかなか熱が入る。女流棋士との対局はあくまでも「指導」だから、ある意味「片真剣?」みたいなものだが、金曜リーグは名誉と副賞が懸かった真剣勝負である。その雰囲気は、プロ棋士のそれとなんら変わらないと信じる。
あれは先月の金曜サロン、W氏とのリーグ戦だった。W氏とはこちらが飛香を落とす手合いなのだが、前回のリーグ戦で私が二枚落ちで勝利したため、私が所望して、前回と同じ二枚落ちでの対局となった。
W氏は二枚落ちの定跡をよく勉強しているが、△5五歩などのマギレを使わなくても、なんとかゴマかせる自信はあった。
しかし将棋に自信過剰は禁物だ。ふつうに定跡通りに指して、ふつうにこちらが敗勢になってしまった。もう投了してもおかしくないのだが、リーグ戦はプロの順位戦みたいなもの。簡単に負けるわけにはいかない。ここで、そのときの駒の配置の一部を示す。

上手 一公:1一香、1三歩、2一桂、2三歩、3三歩、4一王、4二金、4三歩、5一歩、5九と、6八金、9四歩、9一香 持駒:角など
下手 W氏:1七歩、1九香、2七歩、2九桂、3八玉、3九金、4七銀、7一竜 持駒:金、銀2、桂など

ここで上手の手番。もう受けがないので、私は諦め気味に△9三角、と打った。これに、▲9一竜とでも香を取られていたら、私は指しようがなかった。
ところがW氏は熟考の末、▲5三桂と打ってきた。当然の△同金に、W氏は続けて▲3二銀と打つ。何を考えているのか。私はありがたく△同玉と頂戴すると、W氏は▲5一竜。銀桂を捨てて、5一の歩をもぎ取ったのだ。仕方ない△4一銀合に、下手が▲4二銀と打てばこちらも受けが難しかったのだが、W氏は独特の読みで▲4二金。以下△4二同銀▲4一銀△3一王▲5三竜で必死と思いきや、△3二桂が粘りある受けで、これはこちらが持ち直したと思った。
そこでW氏は▲2二金。以下△2二同王▲4二竜に△3一金と自信満々に打ったのだが、▲3二銀成と指されて飛び上がった。これは△3二同金の1手に▲3一銀と打って、簡単な詰みである。
いやいや、参った。▲5三桂とか▲3二銀とかおかしな手を指しているから、△3一金と竜をはじいた手に対して、驚いて竜を逃げてくれるかと読んだのだが、桂を取られる手をうっかりしていた。
この手があるなら、▲2二金には、△4一王と銀を取るのが正着だった。もちろんこれも読んだのだが、2二の金で3二の桂を取られるのがイヤだった。しかしこれは△同王と取っていてなんでもない。△4一王だったら、5三の竜取りが残っているから、下手は竜を逃げる1手。これならこちらも持ち駒が増えたから、反撃に転じて上手1手勝ちになったと思う。
リーグ戦でこの負けは痛かった。どうかすると、最近では女流棋士に負けるより、金曜リーグで負けるほうが悔しい。
次に私が金曜リーグを戦えるのは21日になると思うが、それまでたっぷりと、鋭気を養っておこうと思う。
コメント (3)
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