一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

ヒトの好みを否定しない。

2009-08-11 00:09:55 | プライベート
「将棋世界」9月号で、羽生善治名人が「私の指す藤井システムは(システムの)上っ面だけしか理解していないのかもしれない」というような発言をされていたのには驚いた。タイトル獲得74期にしてこの言葉。やはり鰻は鰻屋専門店に限る、ということであろう。
というわけで、10日の夕食は、石垣島の鰻専門店に入った。テレビでは、ダウンタウンが司会の歌番組をやっていて、松田聖子とか尾崎紀代彦の懐かしいビデオが流れていた。やがて八神康子…じゃなかった、八神純子の歌が始まる。しかし様子がどうも変だ。画面構成から、どうもライブで歌っているようなのである。
「パープルタウン」「みずいろの雨」を熱唱していたが、あの透き通るような声の伸びは、当時とまったく変わっていなかった。いや、容姿がまったく変わっていないことのほうに驚いたのである。
八神康子…じゃなかった、八神純子。私は彼女のファンだったことが、いま分かった。

…と、これで終わりじゃ文句が来そうである。もう少し書いてみよう。
私が中学1年の、臨海学校の大部屋での出来事である。同じ班になったクラスメートのひとりが、三角形のペナントをお土産として買ってきた。そのとき私は、「ペナントなんて買うやつの気がしれない」と言った。以前から彼とはウマが合わないと感じていたのだが、そのときは私も虫の居所が悪かったのか、ついそんな暴言を吐いてしまったのだ。
彼は激昂し、「こいつ…!!」と飛び掛ってきた。そのときは周りにクラスメートがいたので私たちを引き離したが、「これは一公が悪い」となった。自分でもそのとおりだと感じていたので、弁解はしなかった。
しかし彼はそのことを根に持っていて、学年が上がりクラスが変わっても、私の教室に来て私を見つけると、消しゴムの消しカスを私の頭に降らせたり、こづいたり、いろいろな嫌がらせをした。あのとき、それだけ彼の自尊心が傷ついたのだろう。もちろんあの言葉はこちらに非があったので、私もされるがままだった。
いまから10年近く前、中学校のクラス会があり彼も出席したが、お互いに目を合わせなかった。あのときの怒りが、まだ彼に残っていたということだろう。

このブログでは、私はAV女優の月見栞のファンだということになっている。まあそれで当たっているが、彼女は名門KO大学を卒業した才媛である。その彼女はモデルやレースクイーンの職に就き、「高学歴女子大生」という触れ込みで、徐々にグラビアなどにも登場する回数が増えてきた。
それなのに彼女は、ある日突如休業宣言をし、一時その世界から離れてしまった。いったい彼女にどんな心境の変化があったのか、私にはまったく分からなかった。ところがそんなある日、彼女は突然帰ってきたのだ。それもAV女優という形で。でも私は彼女の転職先がどうこうより、彼女にまた会えることが、とにかく嬉しかった。
しかし、そんな彼女に不平を漏らす人もいると思う。せっかくタレントやグラビアアイドルとしてメディアへの露出が増えてきたのに、AV女優に転身するのは何事か、と。グラビアアイドルで満足していればいいじゃないか、と。
またそれと同じ言葉を、私に吐きたい人もいるかもしれない。まあ、それを私に面と向かって言う分には一向に構わない。
しかし大勢の人がいる前でそれを言うのは控えたほうがいい。なぜなら、私のほかにも月見栞を応援している人がいるかもしれないからだ。
月見栞が裸になろうがAVに出演しようが、それは彼女が確固たる意思をもって起こした行動なのであり、それを否定することは誰もできない。またそれを応援する私を否定することも、誰もできないのである。

…と、ここまで書いて、そう言う私が、同じ過ちを犯していたことに気づいた。
私が船戸陽子女流二段に「八重山諸島を旅行する」と告げ、船戸女流二段が「私は小浜島が好きです」との言葉に、「小浜島はどうですか?」と、否定的なニュアンスで返してしまったことである。
人の好みは千差万別。それを自分の尺度にあてはめて否定することがどんなに愚かなことか、少年のときに経験していながら、まったく学習していなかったのだ。
もちろん小浜島も、私が知らない、素晴らしいところがいっぱいあるはずである。今回の日程で余裕があれば、また小浜島を訪ねてみようと思う。
コメント (3)
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