感染症診療の原則

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(リンクはご自由にどうぞ)

"Emotion" Based Practiceからの脱却

2012-05-22 | (ちょっと休憩)ほんとに休憩
医療の世界では「根拠に基づいたPracticeを」ということで、EBM "Evidence Based Medicine"の勉強は大切ですね。

ザ・昔話「青木編集長とEBM

最近は医学部・薬学部・看護学部でも「いーびーえむ」は習っているようです。


現場で生かせるように、あるいは「このガイドラインってどんなレベルのエビデンスをもとに検討されたんだろ?」的なことが気になったりもしますので、カンを磨くために、年に1回くらいは関係のセミナーをに出たり本を読むようにしています。

地域の医療者が学生と一緒に勉強会を開いてくださり、学ぶ機会を提供していますので、関心ある学生さんはぜひ探してでかけてください。


・・・日本はEvidenceではなくEmotionベースの発想や案件が多いなーというのは編集部内の話題です。演歌系。まじ。


6月16日(土)第11回診療ガイドライン作成グループ意見交換会
 診療ガイドライン世界の潮流~ガイドラインの新定義~
http://blog.goo.ne.jp/idconsult/e/cd2714ebbbd95bc149b72638617b3ee4

エビデンス→エビデンス検証→その結果物 として出てくるのが診療ガイドラインなわけです(の、はず)。
巻末にリファレンスゼロ・・・な感染症の治療ガイドラインもないことはないですが・・・・ぼそぼそ。

7月7日(土)聖路加 コクラン塾
http://www.am.nagasaki-u.ac.jp/re-in/activities/data/slcs_poster.pdf

コクランレビューについて基本的なことから教えてもらえる企画。
厚労科研(研究代表:森臨太郎先生/成育医療研究センター)の枠でやっています。


EBM関係の勉強会情報はThe SPELLホームページが便利です。リンク制限があるようなので、下記をコピペして自分で検索してください。
http://spell.umin.jp/index.htm


具体的にどのように語られるのか。上手な語り手の本を何冊か読むと、人に説明して「あれ、何をいうために話はじめたんだっけ?」の混乱が減ります。

治療をためらうあなたは 案外正しい EBMに学ぶ医者にかかる決断、かからない決断
日経BP社



煽り系ではなく、これこれこのようにおかしいではないか、、、と書いている本も読んでおきたい。

がん検診の大罪 (新潮選書)
新潮社


・・・で、このような本を読んだあとに、トンデモ系とよばれる本を読むとさらに楽しい(椅子から落ちること多いので座布団の上か寝転がってがよいとおもいます)



感染症診療でのエビデンスについてはこちら・・・・医局や図書館になかったらいれてもらいましょ

臨床に直結する感染症診療のエビデンス―ベッドサイドですぐに役立つリファレンスブック
文光堂


感染症診療ガイドライン総まとめ
総合医学社



感度と特異度からひもとく感染症診療のDecision Making
文光堂



エビデンスで検索すると、あらゆる領域でエビデンスにもとづく系本をみつけることができます。
そのうち、業界ごとの違い(看護系とか)なども見比べて邊供したいと思います。

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