3回めの帰省は今城塚古墳。
6世紀前半の大型前方後円墳。
真の継体天皇陵といわれているが、
宮内庁は継体陵として、
この今城塚から南西2キロほどにある
5世紀中葉の太田茶臼山古墳を比定しているので、
この今城塚は国指定史跡にすぎない。
以前は荒れ果てた墳丘に柵もなく立ち入り自由で、
周濠が途切れた池でフナ釣りをしてた。
周濠部は芝生に、墳丘に沿って石貼りがされて、
すっかり前方後円墳だ
それが15年ほど前から学術調査がはじまり、
また北側にある丘陵地帯で
この今城塚に埴輪を供給した
工房(新池遺跡)がみつかったり、
祭祀場面を再現したとみられる埴輪群が
当時の配置のまま発見され話題となった。
それで、このたび整備工事が終わり、
隣接地に博物館が開館したのでみてきました。
田んぼのあぜだったところに埴輪群のレプリカが並べられている
復元された埴輪群はもちろん、
調査中にみつかった竜山石、二上白石、
それに熊本県宇土産の馬門石をつかった
それぞれの家型石棺実物大模型があり、
墳丘内をイメージした展示は
なかなか見ごたえがあった。
ずいぶんめかしこんでた
ほかにも、すぐ近くの未盗掘であることがわかっている闘鶏山古墳や、
大規模な平地集落跡である安満遺跡の紹介があり、
市内から多数出土している三角縁神獣鏡なども展示してある。
ちょっと不便なとこですが、
一度行ってみてください。