秋という感じが足りないので、
山のほうへいってみた。
新そばを食べたい、
というのがいちばん。
去年みつけた、
八ヶ岳のふもとのおそば屋さん。
明治時代の医院の建物を利用してある、
ちょっと注文の多いお店。
空き席を待つあいだ、
本がどっさり置いてある畳の部屋で、
ぼんやりしたり、
裏庭でトンボとたわむれたり。
南向きのあたたかな藪があって、
アマガエルやテントウムシも
日向ぼっこしてる。
小1時間、ようやくおそばにありつく。
揚げたゴロゴロ野菜と、ざるそば。
うまい!
こっちは正しく藤村式建築の津金学校。
やっと八ヶ岳がすかっとみえた。
紅葉はいま少し早い。
つぎは清里フォトアートミュージアム。
これを観たかった。
戦前のブラジル移民の日常生活を
活写した写真。
開拓移民はそそられる。
こっちは近くの「三分一湧水」。
八ヶ岳の伏流水を、
真んなかに三角の石を置いて、
扇状地へ等しく流水させてる。
もっとまわりたいところがあったのだが、
このあたりですっかり暗くなってしまった。
それで甲府駅の近くで
腹いっぱいに「ほうとう」を食べたあと、
甲府城の天守台までのぼったり、
県庁の古い建物をぐるりとみてまわったり。
腹をこなしてから、
来た道を帰った。