鎌倉に住んでる

うまいものを食べて飲んで、のんびり暮らしたい。

檜洞丸を攻める

2011-11-27 23:30:00 | 日記

今年は攻撃的な1年にしたかったのだが、

11月が終わろうとしている。

まえから、その名まえが気になってる

檜洞丸(ひのきぼらまる1,601m)を攻める。

えいっ!と朝から出かけてみた。

ところが、丹沢湖マラソンとやらで、

国道246号、松田を過ぎてからノロノロ、

西丹沢自然教室に着いたのは10時すぎだった。

しようがない、ツツジ新道を単純往復に切り替えた。

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しょっぱなからエイエイと登る。

紅葉は下のほうだけで、ほぼ終了。

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少し平坦があってホッとしたのもつかの間、

ゴーラ沢出合で清流を越えたら尾根までずっと

よじのぼるような道が続いた。

急速に高度を稼いだので、

ふりむくと富士が見事。

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一見して高齢者の集団が、

談笑しながら抜いていく。

やはり私が運動不足なのだろう。

しかし、標高差が1000mもあるとは。

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頂上につづく尾根は林床保護のため木道になってる。

昭文社の地図に書いてある標準タイム通り、

13時に登頂。

ここまで2リットルの水分補給、

一度も尿意が来ないほど汗をかいた。

自粛しているカップヌードル、

しかもビッグサイズを食す。

コンビニでお箸をもらうの忘れた。

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すでに山頂には誰もいないので、

あわただしく下山開始。

こんな崖みたいなところを登ってきたんか、

と感心するほど降りごたえのある道だった。

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しかし帰りは2時間。

膝は笑いながらもだいじょうぶ。

ツツジ新道というからには、

こんどはツツジの季節に登ろう。

まだまだ若い。

丹沢には変わった名まえの山が多い。

当初予定していた下山ルートは、

大笄、小笄、犬越路(これは尾根かな)。

ほかに畦ヶ丸など「丸」のほか、

テシロノ頭など「頭」が山名になってる。

「ユーシン」は意外につまらなくて、

小田原藩の士族授産組織「有心会」が開拓したからだとか。

ヤビツ峠も「矢櫃」と書くとふつう。

しかし味わい深い山塊です。




三井の能面と能装束

2011-11-24 23:30:00 | 日記
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三井記念美術館

「能面と能装束-神と幽玄のかたち-」

三井家におさまってる

能楽のお道具。

まずは囃子方の楽器、

笛や太鼓、それに地謡方の楽譜。

漆に包まれ、蒔絵が施された横笛、

鼓の胴などが並ぶ。

そして面をおさめる箱があって、

圧巻は第4室。

入ると3面の壁にずらっと。

翁や鬼神、男性の面が黒バックにかけてある。

正直、能楽は3度しか見たことがない。

船弁慶、八島だ、老松だ、

と少しばかり筋は知ってるが、

こんなにいろんな種類の面が

使い分けられているとは。

続いて、女性の面、

小面から般若、さらに蛇、

徐々に怖くなる順に並べてあっておもしろい。

いつか語れるようになりたい、能

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2012128()まで




竹橋の近美で芸術鑑賞

2011-11-18 23:30:00 | 日記

仕事のあいまに

東京国立近代美術館

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知人が「ヴァレリオ・オルジャティ」がよかった、

というから。

しかし、メイン展示は

「ぬぐ絵画|日本のヌード1880-1945

いつも企画展示は込んでるのに、

今日はがら~んとしてる。

チケットを買うのも、

もぎりを通過するのも気持ちうつむき加減。

なぜなら、ハナから最後まで、

女性のヌード、ヌード、ヌード。

といっても「写実」とはほど遠い作品ばかり。

高度成長期以前の日本の女性、

いやたぶん世界中の女性が、

みな、ぶよんぶよんだった、

ということがわかった。

しかし、

展示室ごとに座ってる監視の人が、

女性ばかりなので、

やはり絵のまえにジッといるのは憚られる。

ほかの人も同じようで、

「芸術鑑賞!」とはいえ、

なんとなくぎこちない展覧会でした。

「ヴァレリオ・オルジャティ」は、

平常展示の一角で、

じっさいの建築のビデオと、

1/33のモデルが並べてあった。

この1/33というのがミソだと書いてあった。

70年代の冗談みたいな、

つまり大阪万博のパビリオンみたいな建物ばかり。

しかし、窓の取り方が気になって、メモした。

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平常展のほうも「ぬぐ」ものが並べてあって、

写真展示はしっかり見た。

三島由起夫を撮った「薔薇刑」は余計。

口直しに休憩室からしばらく竹橋の夕景を眺める。

東京国立近代美術館

「ぬぐ絵画」も「ヴァレリオ・オルジャティ」も

年明け115()まで




長谷川等伯と狩野派

2011-11-16 23:30:00 | 日記

出光美術館

「長谷川等伯と狩野派」

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いきなりバーンと

狩野派の丹頂がいた。

久しぶりだからか、すごくよかった。

そういやこないだ見たのは、

中標津空港近くの原っぱだった。

ツルね。

七尾から出てきた等伯を待ち受けていたのは、

時の権力者に食い込んでいた狩野派。

等伯は、牧谿や能阿弥、

さらに狩野派の技法を学びつつも、

独自の派閥を率いて切り込んでいく。

狩野派と長谷川派の作品、

といっても巨大な屏風だが、

よく似た構図のものを比較して並べてあった。

等伯の「竹虎図屏風」に、

のちの狩野探幽が「周文筆」と書き込んでいる。

故意か、見誤ったか。

「波涛図」などは、長谷川派のほうが断然いい。

平日の昼間、会場はすごい混雑。

VS」という切り口だったけど、

おのおの完成度は抜群なので、

見応えがある。

出光美術館

「長谷川等伯と狩野派」

1218()




伊東深水

2011-11-10 23:30:00 | 日記
平塚市美術館「伊東深水」

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深水といえば美人画、

というわけではなくて、

明治以降の日本画家のことを、

ちょっと覚えないとなあと思ったから。

絵師、彫師、摺師で分業する

伝統的な浮世絵版画のシステムを再興する、

「新版画」という運動に参加していたことが紹介されてた。

こういうのは、実物をみてはじめて理解できる。

この版画の深水は美人だった。

絵のほうは、アゴの線がユルすぎて、

う~好みとちがう。

老人の肖像が上品でよい。

あと、晩年の美人はよいです。

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平塚は財政が豊かだから、

美術館も豪華で、企画もしっかりしてる。

となりの展示室でやってた

「アーティストin湘南Ⅱ」

こちらもよかったです。

次回は鳥海青児の新出作品紹介とか。

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ロビーに三沢厚彦の「ユニコーン」が、

ふつうに置いてある。

伊東深水-時代の目撃者

平塚市美術館 1127()まで




鎌倉×密教

2011-11-06 23:30:00 | 日記
鎌倉国宝館

特別展「鎌倉×密教」

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今年は意欲的な展示が多いのに、

ついつい行きそびれてた。

今回は行かねば。

“秘仏光臨”

“鎌倉ゆかりの密教尊像が一堂に集結!”

五島の愛染明王像、

写真の明王院・不動明王像などの、

迫力ある仏像と、

さらに脱力の巨福呂坂町内会「歓喜天立像」。

あと半分は曼荼羅や絵画資料。

「鎌倉仏教」は、奈良や京都の旧仏教に対抗して生まれた

当時の新興宗教で、鎌倉幕府から迫害を受けた。

という知識はあっても、

鎌倉に住んでいると、

禅宗、律宗、日蓮宗のお寺が多いので、

ついつい鎌倉時代も、そうだったと思いがち。

しかし、当然、幕府の根幹は、

鶴岡八幡の神宮寺をはじめとする密教寺院。

ここで密教修法が行なわれていた、

という当然のことを学べた。

11日から修善寺の「大日如来像」が展示。

もう一度来なくては。

特別展「鎌倉×密教」

鎌倉国宝館 1127()まで





箱根フリーパスをつかう

2011-11-05 23:30:00 | 日記

今日は小田原からフリーパスで

箱根ゴールデンコース。

箱根湯本からの登山電車は、

古い車両でゆったり

くつろぐつもりだったのだが、

これが超満員。

強羅に着いても、

どどっとケーブルカーに乗り換えさせられる。

早雲山からのロープウェイはどうかなと思ったら、

これは18人乗りの大型のに変わってて、

ずいぶん長い行列でもすぐに乗れた。

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そういえば数年前に長いこと運休してた。

それで大涌谷で乗り継ぎになってた。

以前は、降りる人はいませんか?と聞かれて、

ちょっと減速する間に降りたのだが。

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大涌谷、標高1044メートル。

さすがに風が冷たい。

噴煙地までのぼって、

名物「黒たまご」を食べる。

立山では売り切れてたが、

ここではそんなうかつなことはしない。

見よ、玉子輸送専用架空ケーブル。

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1つ7年延命の黒玉子、家族みな2つずつ食べたので、

当家は14年の延命がなされた。

さらに桃源台までロープウェイでおりて、

芦ノ湖畔からこの「海賊船」。

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甲板上には人がぎっしり。

外国人が3割くらい。おばちゃんも3割くらい。

そういえば中学の修学旅行で、

隣の西武系の船に乗ったことを思い出した。

あっちはガラガラ。

湖岸に「プリンスホテル」、つづいて「小田急山のホテル」。

「箱根フリーパス」はもちろん小田急系で、

小田原駅で購入するとき、

西武系のバスには乗れませんから、

と念押しされた。

かつて「箱根山戦争」といわれた両社の争いの名残り。

箱根町からは箱根登山バスで湯河原へ抜けた。

これで2日間有効のチケットが3,900円。

ふつうに払うと4,550円。

スケジュールをこなした、

という旅でした。




春日の風景

2011-11-04 23:30:00 | 日記
根津美術館「春日の風景」

ちょっとくわしく調べたことがあるので、

これだけまとめて「春日曼荼羅」が出ているのに、

見ないわけにはいかない。

終了間際にかけつけた。

三笠山を背景に、

春日大社の4神と若宮の1神、

それに境内を描き込んだ曼荼羅。

時期によって少しずつ異なる。

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見方がわかると違いがみえてくる。

そうなるとおもしろい。

あと三の丸尚蔵館の「春日権現験記絵」巻19の

鏡を取り返す場面、

空いてるのでじっくり見られた。

細見の鹿も来てた。

6日で終了。




大楠山ハイキング

2011-11-03 23:30:00 | 日記
三浦半島最高峰「大楠山」

といっても標高242メートル。

子連れハイキングに行ってきた。

いろいろ検討して、

一番楽そうなコースを選択。

横須賀線衣笠駅から

京浜急行バスで10分、大楠山入り口下車。

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阿部倉温泉をかすめて山道へ。

けっこうきつかった。

というのも、2歳児を抱えて、

半分くらい階段、およそ90分。

ようやくたどりついた頂上には

予想外に多くの人が来てた。

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西に相模湾、東に東京湾をのぞむが、

あいにくかすんで見えない。

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こんな展望台もある。

帰りは相模湾がわへ。

途中から前田川沿いの遊歩道を歩く。

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三浦半島はわき水が豊富らしく、

きれいな流れが多い。

海までの距離が短いので、

鮎やカニが海から遡上してくるのがよくみられる。

この前田川も澄んでいたが、魚の姿はなかった。

家に帰って調べると、水源地には湘南国際村や

ゴルフ場がある。

国道134号線に出てバスで逗子駅まで、

これが満員で一番辛かった。

大楠山ハイキングコース