いつか登りたいねえ、
という山に挑戦する。
甲斐駒といえば、北側の白州のほうから登る
黒戸尾根ルートが男らしいとされるが、
べつに男らしくなくてよいので、
比較的楽な北沢峠から入ることにする。
というと、走ってのぼる2人が同行。
はやりのトレイルランニングではなく、
ただペースが速い。
早朝、芦安から広河原、北沢峠と
バスを乗り継いで登山開始。
尾根に出るまでがツラい。
徹夜で高速を走ってきたのに、
やつらの姿はすぐに視界から消える。
北沢峠がすでに2032mなので、
たいしたことない、と云いたいのだが、
行程の半分に満たない双児山が2649mと、
とにかくこのさいしょの登りがキツい。
ようやく森林限界を超えると、
ツラいのは忘れ、ただ楽しい。
じゃあ富士山はさいしょから楽しいか、
と云われると、そうでもない。
左が甲斐駒の主峰(2967m)で、右が摩利支天(2820m)。
白いのは雪じゃなくて、花崗岩の白。
小淵沢からのほうが厳しい山容にみえるが、
こちらの最後の登りもかなりこわかった。
それで、まちがいなく登ったんだが、
頂上の写真を忘れました。
午後からは雲が出る。
見頃の紅葉に、すやり霞がかかる。