鎌倉に住んでる

うまいものを食べて飲んで、のんびり暮らしたい。

実況中継EDO

2011-09-30 23:30:00 | 日記
お昼に新宿で、

夕方から池袋で打ち合わせがあったので、

あいまに板橋区立美術館へ。

無理のない、ごく自然な流れ。

成増からバスで10分。

不便といえば板橋区自体が辺境なだけで、

のぼりを立てるほどではないと思いますよ。

110930_2.jpg

区立の美術館のなかでは、

ひとつ抜きん出た存在の「板橋」。

とくに江戸絵画の企画展はマニアックさで定評がある。

今回は「実況中継EDO」。

「写生」「真影」を追求した江戸時代の作品に注目。

伊能忠敬の日本地図もふくめて、

江戸時代の博物画はあなどれない。

植物、魚類では

同時期のヨーロッパのものに

ひけをとらない。

あっちにはボタニカルアートという

ジャンルがある。

地図や建築などの版画もそうやね。

110930_1.jpg

しかし、人物描写は主観が入りすぎるんかな。

あと、なぜか虎や犬、子どもの絵はヘタやな、江戸は。

建築物は投影法以前に、

写そうという発想がないようだ。

小笠原のウミガメの等身大図があった。

表と裏と、側面と。これはスゴい。

はるばるたずねて、ゆっくり過ごせる

板橋区立美術館「実況中継EDO」は

1010()まで

110930_4.jpg

1Fのトイレに行くと、

デュシャン風の便器とミッフィー風の耳がみられる。

デュシャンの「泉」は、

ふだん使いの便器を展示物にした、

逆転の発想の「芸術」だが、

この使用できる便器は

牛波(NIU-BO)氏の「泉水」という作品。

うんちくは便器のうえに掲示してあるので、

小便器をつかえるひとは行ってみてください。

110930_3.jpg

毎年ボローニャ展をやるからかな。






立山黒部アルペンルート

2011-09-18 23:30:00 | 日記

帰りは立山黒部アルペンルートに挑む。

110918_1.jpg

JR富山駅が新幹線工事で複雑、

電鉄富山駅になかなかたどりつけずあせる。

左はオリジナルかな、右は懐かしの京阪電車。

110918_2.jpg

ときどき窓枠で頭を強打する

激しい左右の揺れに耐えること1時間。

窓の外には刈入れのすんだ田んぼと立山連峰。

110918_3.jpg

富山地方鉄道の終点立山からケーブルカーで美女平、

そこからバスで高度をさらにぐいっとあげて弥陀ケ原へ。

遠くに剣岳が無造作にみえた。

あんな壁どうやって登るねん。

110918_4.jpg

バス酔いの娘を介抱しながら、

室堂周辺を散策。

お天気良好、無風、気温は15度くらい。

前日まで大雨の予報だったんだが。

110918_5.jpg

室堂からのトロリーバス。

全線トンネルで立山を貫く。

ちょうど中間の行き違いスペースが、

立山(2,450m)の直下。

神をも畏れぬとはこのことだと思う。


ここからが正念場。

トロリーバスを降りると絶壁に作られた大観峰。

そこにいるというだけでコワイ。

のに、整理券を渡されて40分待ち。

コワイコワイ。

お団子とか梨とか食べて気をまぎらわす。

110918_6.jpg

このロープウェイは1.7km、途中に支柱がない。

両端にどんな杭を打ち込んでんねん!

いずれ耐えられんようなって抜ける日がくるやろう?

手がかりがない、ドアの真んなかに身体をもたせて、

これが途中で開いたら終わりだ、いっそ即死がいいとか、

考えてる間に終わった。

110918_7.jpg

ロープウェイを降りると、

追い立てられるようにケーブルカーで

これも全線トンネルのなかをくだる。

あっという間に下界へおりてきてしまった。

110918_8.jpg

それでこれが最後の関門、くろよん。

ダム湖のほうをみながら、

こっち側のことは考えないように対岸まで歩く。

渡りきってから、カメラだけ外側に出して撮った。

生でみたら迫力やったろうねえ。

110918_9.jpg

ダムサイトが崩れたらおしまいなので、

すぐに最後の関電トロリーバスに乗る。

モーターカーなので音も振動もなく、すっと走る。

「水曜どうでしょう」で大泉洋が、

「とろ~りとろ~り」と言ってたのを思い出した。

60年代までこんなのがあちこち走ってたんやね。

110918_10.jpg

大町の温泉郷を抜けて、

16時すぎ、バスは信濃大町駅に着いた。

ほんまにあっという間だった。

これが小学校の教科書に載ってた

アルペンルートかあと感慨にふける。

110918_11.jpg

すぐの「あずさ」が満席だったので、

1本待つあいだ松本の駅まえで夕食。

地酒と土地のもん。

蜂の子、鮎の塩焼き、シカ肉の唐揚げ、

うずらの唐揚げ、馬肉刺し、馬肉タン、

〆に新蕎麦。

小学2年の娘もぜんぶ食べた。

だいじょうぶなんか?

立山黒部アルペンルート




へぎ蕎麦と火焔土器

2011-09-17 23:30:00 | 日記
3連休初日、

朝から上越新幹線に乗る。

これが満席。

越後湯沢からの「はくたか」もスシ詰め。

途中、十日町でおりて昼ゴハン。

110917_1.jpg

へぎ蕎麦2人前を食らう。

あと、新潟だから舞茸のてんぷら。

110917_2.jpg

東京より暑いなか15分ほど歩いて

十日町市博物館へ。

110917_3.jpg

ここには国宝に指定されている火焔土器がごっそり。

正しくは「笹山遺跡出土品」928点一括。

うち20点が火焔型土器と、ちょっと控えめな王冠型土器。

ひとつの展示スペースにずらりと並べられていて壮観だ。

その他の出土品はスライド式の展示台でみられる。

信濃川の水運や、冬場の生活のようす、

越後縮などの展示があった。『北越雪譜』の舞台も近くやね。

十日町市博物館

手あたりしだい図録を買う。

110917_4.jpg

高岡駅でみつけた氷見線の車両。

終点「氷見」には藤子不二雄Aさんの実家が、

「高岡」には藤子・F・不二雄さんの実家がある。

仲良く?

残念ながら、連れていった娘は「ハットリくん」を知らない。




京蒔絵

2011-09-16 23:30:00 | 日記

日本橋の三井でキンキラの京蒔絵。

三井家、住友家などの豪商や、

皇族の調度品、大名の贈答品として重宝されてきた、

豪華な蒔絵や螺鈿、金銀細工をこれでもか、

あるいはさりげなく散りばめた文箱や硯箱を

一堂に集めた展覧会。

110916.jpg

制作はすべて京都の「象彦」という会社。

江戸中期以来、いまも営業中。

はあキレイだなあと見ていくと、

あきらかに使いふるされたのがある。

なんや、きれいなのは実用品ではないのか。

ということが今回わかった。

しかし、わずかな金銀と漆、

それに貝殻を使って、

こんなホレボレするものを作ってしまう、

その美的感覚がええな。

蒔絵の技法やその種類のことも、

わかりやすく説明してあって、

目からウロコがポロリもある展覧会です。

日本橋・三井記念美術館

「華麗なる<京蒔絵>」

11月13日(日)まで




夏の終わりの海辺にて

2011-09-10 23:30:00 | 日記
夏休みが終わると夏の家はすぐに片される。

ひとけの少なくなった海岸は、どこか寂しげ。

中秋の名月も弱々しい。

110911_1.jpg

夏のにぎやかな時が過ぎ去った、

秋口の海岸を描いた小説があったのだが、

誰のか思い出せない。

井上靖か芥川龍之介あたりだと思うのだが。

110911_2.jpg

きれいな砂浜を想像してください。

ほんとうは流れ着いた海藻と、

ゴミでえらいことになってます。




神奈中の連接バス

2011-09-09 23:30:00 | 日記
ちょっとまえに藤沢駅から乗ったタクシー、

ハンドルのまわりに各地の神社のお守りがズラリ。

宇佐八幡、石清水八幡、鶴岡八幡と、

なかなかのこだわりようで、

運ちゃんと話しが盛り上がる。

そのなかに、ひとつだけ知らないのがあった。

宇都母知神社、うつもちじんじゃ。

藤沢市打戻(うちもどり)、慶応藤沢の隣にあるという。

それで訪ねてみたんだが、

蒸し暑い土曜の午後、

近くの牛舎のにおいがきつくて、

クルマから出る気がしない。

110910_1.jpg

それで、これ。

神奈川中央交通の「ツインライナー」、

ドイツ製の連接バス、

小田急湘南台駅と慶応藤沢間を走る。

しばらくうしろを付いて走ってみたが、

だいたんなコーナリングで迫力満点!

子どもは大喜び。

110910_2.jpg

もってきたお弁当は、

近くの茅ヶ崎里山公園で食べた。

まだまだ暑い。

110910_3.jpg

ついで茅ヶ崎市民俗資料館

民家2軒(旧和田家と旧三橋家)が

移築されているだけ。

写真の和田家とうしろの台地のうえの三橋家のあいだに、

大岡越前守の菩提寺がある。

周辺は江戸時代、大岡家の知行地だったそうな。


のんびりした田園地帯で、

お彼岸には彼岸花がいっぱい咲く予定だそうです。

小出川彼岸花まつり




名物刀剣

2011-09-08 23:30:00 | 日記
今日は根津美術館「名物刀剣」展。

110908_2.jpg

青磁と同じように

刀剣も室町将軍家によって収集整理され、

格付けがなされた。

その「名物」を分捕るために、

合戦のあとには屍があらためられたし、

献納することで死を免れたりもした。

信長も秀吉も競って「名物刀剣」を集め、

それを鑑定する本阿弥家が台頭してくるのも、

茶器のばあいと同じだ。

110908_1.jpg

だから展示されてる刀剣の由来解説も、

室町将軍家信長秀吉徳川家

のパターンが多い

出どころが無名の武将のばあいは、

その名が銘に採り入れられたりする。

こういう切り口の刀剣の展覧会は初めてなので、

おもしろかった。

さいきん読んだ「へうげもの」のキャラクターに

武将のカオが置きかわってまうので笑えた。

根津美術館「名物刀剣」展

~9月25日(日)






ヘリコプターに乗る

2011-09-05 23:30:00 | 日記
空撮をお願いしたカメラマンを
ヘリポートまでお見送り。
のはずが、あんたも乗りなはれ、
ということになり、急遽搭乗!

110905.jpg

1時間の東京上空遊覧飛行。

東京タワーと、遠くにスカイツリー。

あ、ヘリやったら乗ったことあるで、
と言える。



スカイツリーを見に行く

2011-09-03 23:30:00 | 日記

大阪から母が来たので

おのぼりさん。

スカイツリーのまわりを走ってみた。

110903_1.jpg

およそ1.5km北から。

110903_2.jpg

北側直下から見上げる。

110903_3.jpg

たぶん南側直下から。

アンテナを取り付けているのか、

小さなクレーンがまだ残ってた。

台風12号の突風がそうとう吹いてるが、

もちろんどっしりとしてる。

連れていった母が、

何色に塗るんやろね?

とトボけた。

110903_4.jpg

これは、およそ1.5km西の雷門まえから

110903_6.jpg

浅草寺まで来ると、

当然のように「花やしき」へ連れて行かれた。

なにしろ浅草全域が「昭和」っぽいから、

「花やしき」もふつうに存在する。

110903_5.jpg

「観光地」には決まってこれがあった。

チェーンのところが蛇腹みたいになってる。

110903_7.jpg

浅草に来たら雷門より、この建物。

デンキブラン発祥地「神谷バー」、1921年施工。

110903_8.jpg

人がいなくなるのを待ったが、

いつまでも途切れないので、これ。

この提灯は代々「松下電器」製、

と少しまえの新聞で読んだ。

浅草寺と松下幸之助のつながりだとか。

いまは「パナソニック」と書いてあるか未確認。

それにしても松下政経塾というのは……。

いや、みなまで言うまい。

110903_9.jpg

今回の成果物1「志″満ん草餅」の草餅

110903_10.jpg

今回の成果物2「言問団子」のだんご

ほかに「長命寺桜もち」もあったが、

季節感がないのでパス。