鎌倉に住んでる

うまいものを食べて飲んで、のんびり暮らしたい。

日本考古学発祥の地

2012-03-30 23:30:00 | 日記

大森で用事。

おわって京浜東北線のホームに降りると、

ダイヤが大幅に乱れてる。

それで、ウロウロしてたら、こんなの見つけた。

120330_1.jpg

東口は海岸までまっすぐ平らで、

1段あがった線路のさらに1段うえに西口がある。

海蝕崖の下に線路が敷かれてせいで、

車内から貝塚をモースが見つけられたということになる。

というわけで、「日本考古学発祥の地」。

しかし、大森貝塚の場所も、

ながらく不明だったそうだ。

明治も遠くになりにけり。

120330_2.jpg

それで、やっときた京浜東北線で有楽町まで行き、

東京フォーラムでやってる、

「アートフェア東京」を見た。

お金があればなあ。

しかし、重文級のものに値段が付いて

ようさん売られているんやね。




ジャクソン・ポロックと原弘

2012-03-26 23:30:00 | 日記

東京国立近代美術館

「ジャクソン・ポロック」展

120326_1.jpg

アメリカ現代美術の巨匠の代表作が、

テヘラン美術館所蔵という皮肉。

120326_2.jpg

展覧会場には、ポロックのアトリエが再現。

床の実物大の写真が貼付けてあった。

見ておいて損はないけど、

やはりテヘランのやつがいいな。

この1点だけでよかったかも。

というのが、当日も、3週間経ったいまでも、

受けた印象。

120326_3.jpg

それより、2階の通常展示の1コーナーでやってた、

こっちの「原弘(はら・ひろむ/190386)」が

よかったです。

東近美のポスターをずっと手がけてた。

グラフィック!という感じ、

時代感とセンスの良さがきわだってる。

東京国立近代美術館

「生誕100年 ジャクソン・ポロック」

56()

「原弘と東京国立近代美術館

-デザインワークを通して見えてくるもの」

56()




ボストン美術館 日本美術の至宝

2012-03-19 23:30:00 | 日記

東京国立博物館平成館

「ボストン美術館」展。

120319.jpg

プレオープンに入れた。

これはスゴい!

国宝級がズラリ!でも国宝じゃないから、

このあと延々と日本中を巡回するらしい。

ボストン美術館の日本美術品は

10万点にのぼるそうだが、

これをボストンに流したのは、

かの岡倉天心。

国賊とするか、感謝すべきか。

とくに仏画は感動的。

快慶の弥勒菩薩、

吉備大臣絵巻に平治物語絵巻、

等伯の龍虎図屏風、

そして、蕭白がたくさん出てる。

ぜったいに行くべき展覧会です。

東京国立博物館

「ボストン美術館 日本美術の至宝」

610()

東京のあと、名古屋、九州、大阪と巡回。




奈良出張

2012-03-15 23:30:00 | 日記

奈良に日帰り出張。

仕事はそこそこに、

奈良県立橿原考古学研究所、

考古の世界では、「橿考研(かしこうけん)」と呼ぶ。

その初代所長をつとめた末永雅雄(18971991)の展示、

附属博物館「末永雅雄-末永考古学の奇跡-」

120315_1.jpg

最寄り駅「畝傍御陵前駅」の駅舎、

となりの「橿原神宮前駅」と似てる。

天地根源造りに近い。いっそ、そこまでやってくれ。

120315_2.jpg

お雇い外国人から数えて第2世代の学者になるだろうか。

まだ手さぐりの日本考古学を支えた。

本職以外にも武具や馬具の再現を

コツコツとやっていたそうだ。

あまり書けないのは、もう覚えてないから。

展示も325日で終わってます。巡回しないだろうし。

先日のウメサダもそうだが、

大先生たちが亡くなって久しい。

そして、つぎの世代はいない。

120315_3.jpg

JR奈良駅でみつけた、コイツ。

登場したときは物議をカモしたが、

もう慣れてしまった。

けっして「良い」とは思えないが。

120315_4.jpg

帰るまえに祗園をうろうろ。

観光客気分であるいてみる。

梅が満開。

今年はなぜか梅が気になる。

香りもするんやね、梅って。

120315_5.jpg

錦小路を行ってもどって、

ちょっと御幸町を上る。

御幸町教会、

1913年ヴォーリス事務所設計。

中を見たいのに、いつも閉まってる。

120315_6.jpg

丸太町まで上って、寺町をさがって、

三条大橋西詰め「内藤商店」。

棕櫚のほうきを買う。

おばあちゃんが、ていねいに最後の仕上げ。

15分くらいかなあ、ずっとしゃべってた。

年配の女性のきれいな京都弁は、音楽みたい。

1年ぶり、ようやく身体になじんだので、

京都駅へむかう。

120315_7.jpg

錦で仕入れた鯖ずし、天然諸子の白焼き、小鮎の唐揚げ、

それにお弁当と、伏見・松本酒造の「桃の滴」ワンカップ2本。

米原通過までしかおぼえてない。

120315_8.jpg

新幹線のなかまではよかったが、

酔いが醒めて新横浜から鎌倉まで、

ほうきをかついで帰るのは、ちょっと。

そっと置くと自立します。

ほうきの機能としてどうか?

ていねいにつかうと30年もつんだそうだ。

ススダケの柄も味がある。




鉄川与助の教会建築

2012-03-13 23:30:00 | 日記

東京・京橋のINAXギャラリー、

3月からLIXILギャラリーに改名。

このたびはついに「鉄川与助」!

これもこれも行った行った、

と言えるのが、行ったことのあるよろこび。

重文指定の建造物、

鉄川与助(18791976)は4件。

これは辰野金吾の8件に次ぐ数だそうだ。

図録がわりのブックレット、

こちらも改名したLIXIL出版から、

手のこんだ作りで1,890(税込)

120313.jpg

東京LIXILギャラリー

「鉄川与助の教会建築-五島列島を訪ねて-」展

526()まで

たぶん、このあと大阪と名古屋へいくのでは。




すべての僕が沸騰する 村山知義の宇宙

2012-03-11 23:30:00 | 日記

一度サボると、どんどんたまって、

さかのぼるのがおっくうで。

120311.jpg

とりあえず、このあたりから。

神奈川県立近代美術館葉山館

「すべての僕が沸騰する 村山知義の宇宙」

村山知義(190177

けったいな兄ちゃんがダンスとか、

何やってんねん、という展示が

延々と続くが、飽きない。

軍医の子で、開成→一高→東大、

お金持ちのボンボンみたいやけど、

左翼学生たちにそそのかされて逮捕されて転向。

やはり典型的なボンかも。

戦前の、そのへんの運動、

movoとかダダとか構成主義とか、

美術史の教科書の復習。

戦後はふたたび演劇、

ほかに絵本を描いたり童画の世界。

おもしろい展覧会です。

葉山の展示は325日までで、

47日から京都国立近代美術館へ巡回中。




東京湾フェリー

2012-03-09 23:30:00 | 日記

千葉へ仕事、一日雨。

めんどうなのでそのまま直帰。

120309_1.jpg

何度めかの「東京湾フェリー」に乗ってみる。

内房線の浜金谷駅から、

雨のなか5分ほど歩いて金谷港。

19:30最終便に間に合った。

120309_2.jpg

いつもは、もう少し乗ってるのだが、

今日はあわせて10人くらいだった。

横須賀カレーパンを食べて出航を待つうちに眠り込み、

気がつくと久里浜港の明かりが見えた。

千葉駅から鎌倉へは総武・横須賀線で90分。

フェリー経由だと倍の3時間。

でも旅気分が味わえる。東京を通らないし。




岩佐又兵衛とブルーノ・タウト

2012-03-03 23:30:00 | 日記

なんと、温泉に浸かって、

ひと眠りした翌日、

朝イチでさらにMOAへ。

120303_2.jpg

今日から岩佐又兵衛「山中常磐物語」。

ひと晩で膨大な展示替えをした

美術館のみなさんに拍手。

なんせ昨日までも国宝、重文多数に、

琳派の画、中国の書跡などがたっぷり疲れるほど

展示されていたのを片付けて、

12巻の巻物をきれいに並べたのだから。

で、あたまからかなりの場面を見ることができるので、

これは堪能できた。

ズパッと賊の胴を切り落とし、

頭からタテに叩き斬る義経。

又兵衛の生い立ちもあわせて考えながら、

これはぜひ見ておくべき。

MOA美術館

「豪華絢爛 岩佐又兵衛絵巻」

「山中常磐」は4月4日まで、

46日からは「浄瑠璃物語」、

511日からは「堀江物語」、

さすがに巻物の展示替えには中1日空けてある。

*     

さてさて続いて熱海の穴場へ。

「秘宝館」ではなく「旧日向別邸」という、

地味ながら重要文化財に指定されている、

戦前の貿易商が建てた別荘建築。

台湾の木材を扱ってたとか。

ここは桂離宮の紹介などで知られる、

ブルーノ・タウトが設計した。

3年ほどの滞日中ほとんど高崎で過ごしたタウトは、

家具や小物のデザインばかりさせられて、

本来の建築設計はこの別邸のみ。

120303_4.jpg

しかも、建てもの本体ではなくて、

地下部分にあたる3部屋続きの娯楽室。

ちなみに上屋は渡辺仁。

熱心な保存会の会長さんのお話しを伺いながら、

じっくり見学できます。

見学は事前に熱海市へ申請が必要。

柔軟に対応いただけました。

旧日向別邸




上野と熱海と

2012-03-02 23:30:00 | 日記
冷たい雨の朝、

上野で打ち合わせのあと、

ちょっと寄ってみた国際子ども図書館。

120302_1.jpg

中庭テラスで、

なんどか昼食をとったことがあるが、

展示をみたことはなかった。

1906年、もとから帝国図書館として造られた建築を

2002年に安藤忠雄が中心となって再生。

耐震補強とかもしたんだろうし、

随所にガラス張りの空間があって、

かつ石造りの重厚さ、

鋳鉄の手すりや窓枠が魅力的な建てもの。

120302_2.jpg

展示は「日本の子どもの文学」。

大正期の「赤い鳥」から1999年までの、

児童書、雑誌、絵本などをテーマ別に展示。

戦争中の「少国民」向けの記述など、

全体に少し説明不足気味ではないかな。

ほかに谷川俊太郎の作品もあって、

たのしい展示でしたが。

わたしが子どものころに読んだ本は、

なぜか見当たらなかった。

120302_3.jpg

もとは帝国図書館、

いまも国立国会図書館の分館。

ルネサンス調というのだろうか、

白が基調のデザインはすごく落ち着く。

気持ちのいい空間です。

いろいろイベントもあって、

絵本もたくさんあるので、

本好きの親子は一度ぜひ訪れてください。

国際子ども図書館

120302_4.jpg

さて、そのまま東京駅へ出て、

午後から新幹線で熱海へ。

MOA美術館で今日まで

国宝「紅白梅図屏風」を展示。

120302_5.jpg

全体は金箔、流水部分は銀箔のうえに、

硫黄をふりかけて硫化させたものという、

NHKの「美の響宴」さらに「日曜美術館」でやってたやつ。

まえは金泥で描いたという結論だったので、

新知見というのだろうけども、

どっちにしても毎度NHKはやりすぎのきらいがある。

肉眼で見えないことは、

べつにいんじゃない?

ということにしておいてもいい気がする。

それで、久しぶりに見る「紅白梅図」。

ずいぶん汚れてた。

デザインはすごいやんね。大胆そのもの。

テレビでやってた再現複製の画も展示されてて、

前回調査のフォローもしっかりあった。

さすが美術館は東京文化財研究所への配慮してた。

ほかに手鑑「翰墨城」など、もりだくさんの展示。

でも32日で終わりました。

紅白梅図屏風は仙台市博物館へ行ってます。