鎌倉に住んでる

うまいものを食べて飲んで、のんびり暮らしたい。

モホイ=ナジ・ラースロー

2011-06-28 23:30:00 | 日記

休暇を取って葉山の近代美術館へ向かう。

なんと地震の翌日以来。

今日も空いてた。

「視覚の実験室 モホイ=ナジ/イン・モーション」

なんのことかわからない?

わたしもわからない。

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ハンガリー人芸術家、モホイさんの視覚実験室の展示。

ハンガリー人はアジア系フン族の末裔といわれている。

その証拠のひとつとして氏名の順。モホイが氏、ナジが名まえだそうだ

1920年代、ドイツの美術や建築の教育機関「バウハウス」。

その教授陣のひとり、モホイ=ナジ・ラースロー(1895-1946)。

パウル・クレー、グロピウス、カンディンスキーとか、

そういう人と同じなんか、とはじめてみるモホイさんの作品。

美術館の壁にかけられた小さな液晶画面に短編の映像。

大きな展示室をまるまる使っての動くゲイジュツ。

これはたぶん、まわりに映る影を鑑賞するものなんだろう。

絵画、写真、映像、彫刻、グラフィックデザインなどなど、

楽しめました。

「蝶々夫人」の舞台デザインとか。

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本格的な夏のまえにさわやかな晴天!

紙に色を載せる、木を彫る、

といった表現方法の制限から解放されて

近代の芸術運動が実験をかさねていく。

その過程をこの近代美術館という機関は

わたしのようなモノに教えてくれているのだな、

ということがわかった。

で、正しいでしょうかね。

映像展示室で「大都会のジプシー」というのをみた。

これはおもしろい。

以前みた「ぼくのスウィング」という、

やさしい映画を思い出した。

もう一本、「ロブスターの一生」を見たかった。

時間切れ!もう一回行きたい。

7月10日(日)まで

神奈川県立近代美術館 葉山

視覚の実験室「モホイ=ナジ/イン・モーション」




江の島水族館へ行く

2011-06-26 23:30:00 | 日記

週末は雨のはずが、

2日とも晴れた。

今日は江の島水族館。

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われわれは江の電の江の島駅から歩く。これは小田急の片瀬江の島駅。

いちおう昭和ヒト桁台の建物。正しくはすべて江ノ島。江の島のほうがいい

まだ6月なのに猛暑。

会社の空調は28度。毎日くたくた。

水族館なら涼しい感じがするかなあ、

と思ったら、やはり込んでた。

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いつもの涼しそうなクラゲが見当たらず。

館内も暑い…

大水槽のまえも人だかり。

一刻もはやく外に出たい。

いつもメルヘンチックなイルカショーが、

今日はどういうわけか男ばかりのコント。

予備のプールで泳ぎまわるイルカを見物。

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わざわざこっちに潮吹き穴を向けるニクいやつ。

ゴンドウクジラかな、ばあいによっては食べてやる


子どもが連れて行けというので出かけてきたが、

やはりつらかった。

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江の電までの通りに面したお店で休憩。

クロムツの南蛮漬けとハイボール




成就院のあじさい

2011-06-19 23:30:00 | 日記

鎌倉・成就院のあじさいが見ごろ。

毎年ちょっと遅れて行くのが、

今年は満開にあたった。

人多すぎ。

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咲きそろうまで、あとひと息か。でも来週だと遅いか、という感じ。

石段は大渋滞で、うえまでのぼるのにひと苦労

成就院は盛りがすぎたら

即伐採されるので要注意。

ここまで出向かなくても、

この時期は鎌倉じゅうがあじさいだらけ。

江の電が参道を横切る御霊神社にも、

本殿の背後をめぐる小道に

あじさいがたくさん植えられてます。

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ガクあじさいのほうが、自生のものに近いとか。

丹沢山中でよくみかける白い花のがそうなんかな

成就院をおりてきて御霊神社へ向かう。

石段をあがったところが江の電の踏切。

トンネルに向かう線路沿いにあじさいが咲いていて、

撮影ポイント。

鉄ちゃんの人と鉄ちゃんじゃない人が

たくさん並んで、それを制するガードマンまでいる。

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御霊神社から長谷寺へ出る小道沿いの生け垣に、

毎年この「トケイソウ」が咲いてる。

なんとなく楽しみだ。

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窓から柴犬がのぞいてた。

今日のさんぽでは、3匹の柴に会えた。




発掘された日本列島2011

2011-06-14 23:30:00 | 日記

早引けして江戸東京博物館

『発掘された日本列島2011』展

昨年中に全国で行なわれた発掘調査のなかから、

注目に値すべき成果があがった遺跡の紹介。

毎年この時期に文化庁主催で

江戸東京博物館を皮切りに全国へ巡回する。

速報展、とか言ったりする。

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ここ10年くらい毎年行ってたのだが、

昨年はサボった。今年は考古関連書籍の販売がなかった。

このポスターに写ってる石柱状の正体は不明

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これ、滋賀の永源寺で出た土偶。5センチくらい。

東近江市といわれてもどこかわからん

最古級13千年まえ、よくひらいあげられたな。

縄文草創期ということになるんか。

弥生時代800年さかのぼり説が出されてから、

よくわからなくなってしもうた。

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これが、2100年ほどまえの絵画土器。

愛知県稲沢市・一色青海遺跡出土。

赤いのがシカ、5頭が右側を向いてる

写真を撮ってもいいみたいやから、

遠慮なく撮ってみたけど、

文化財だと思うとやはり遠慮してまう。

ほかに太い土製のフイゴが何本も突き出てる

製鉄遺構の一部があったが、

おそれ多くて撮れなかった。

よくお寺さんで仏さんを撮ってる人がいるけど、

あれも真似できない。

例外は大仏だけかな。

なぜか奈良も鎌倉の大仏さんも、

写真が残ってる。

大仏さんがポーズをつけるからか。

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かえりに同行者たちと両国名物「ちゃんこ鍋」を食べた。

東京都江戸東京博物館では731(日)まで

以後は新潟、静岡、福岡、高知と巡回。





夜の大手町

2011-06-12 23:30:00 | 日記

今週末は寝てすごしたので、

帰宅途中に拾い集めた写真で構成。



大手町周辺は丸ビルの立て替え以来、

順にビルの更新を進めてて、

毎夜不夜城のごとく、あちこちで工事。

それで、さいきんこんなのが。

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道路工事の明かりを採るための照明が進化。

これは、警備員バージョン。



ディーゼル発電機と一体となってて、

空気でふくらんだ白い袋が中の照明の明かりを

拡散して周囲を照らすやつ。

映画の夜間撮影現場で使ってるのを

みたことがあったけど、

さすが日本の中心は進んでる。

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これなんか、色が白いからウサギにしといたろ、

という感じかな。

タテ長は効率がよくないで

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これはときどき登場するやつ。

眼がぐるぐる巻きの酔っぱらい。

大手町から酔っぱらい運転で帰るやつはおらんやろう。



いずれも永代通りの

大手町フィナンシャルセンターのまえあたりで、

夜ごとお目にかかれます。




大山詣り

2011-06-04 23:30:00 | 日記

今日は大山詣り。

山頂(上社)に大山祗神を祀る大山阿夫利神社、

拝殿のある下社が中腹に、さらに少し下に雨降山大山寺がある。

文字どおりというか、音どおり「雨乞い」祈願のお山でもある。

ゆえあって大山のふもとに2年ほど住んだことがある。

夏は海側からの風がかけあがって雲に覆われることが多くて、

冬は逆に山のほうから冷たい風が降りてきて、急にしぐれることがあった。

西日本の人間にとって大山といえば「だいせん」で、

米子のほうから見る「大山」は1729メートルの美しい独立峰。

こっちに来てはじめて「おおやま」を知った。

丹沢山地から続くが、ひとつ飛び抜けてて、

独立峰(1252メートル)にみえる。

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ケーブルカー乗り場までの石段の両脇に、

みやげもの屋、豆腐やこんにゃくを食べさせる料理屋など、

宿屋をかねたお店が数十軒ならぶ。「鄙びた」というのが正しい

江戸時代中期以降、江戸の庶民にとって「大山詣り」は、

落語にもあるように許された数少ない娯楽だったそうで、

先達に率いられた講の団体が江戸から大山道(矢倉沢往還)、

ほぼいまの国道246号を通って伊勢原へいたり、

大山へのぼったあとは藤澤、江の島、鎌倉、金沢八景などを経て、

江戸にもどる、4泊か5泊かの小旅行を楽しんだようだ。


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完全防備の「山ガール」が多い。きまって3人づれなのはなぜか

今日は中腹までケーブルカーにのる。おとな往復850円。

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最大傾斜25度というけど、70度くらいあるんじゃないのか?

子どもたちは大よろこび。

親は、66日から定期点検のために運休です、というのが気になる。

ケーブルカーの終着駅にシカがいた。

野生のシカははじめて!という人たちに、

奈良のシカも野生ですと、これも複数の人が応じる。



せめて見晴し台まで歩こうと思ったが、

やはり子連れでは無理で、急坂を見上げてもどってきた。

それで阿夫利神社(下社)でおにぎりを食べて、

まえはなかったと思う拝殿下の湧水「神泉」を飲んで、

そそくさと下山しました。

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ところで丹沢には山ヒルが多い。

これは体験した人しかわからない恐怖なので、

つぎに体験したときは写真を撮ってきます。

以前はいなかったのが、山が荒れてヒルを連れた

シカやイノシシが麓におりてきたせいだそうだ。

あと、さいきんはクマも出る。

つい先日通った日向薬師から七沢にぬける林道で出た、

ということが昨秋あった。




歌川国芳

2011-06-03 23:30:00 | 日記

梅雨の晴れ間、

太田記念美術館『破天荒の浮世絵師 歌川国芳』へ。

平日午後にもかかわらず、お祭り騒ぎの原宿。

はじめて新宿へ行ったとき、

近くにいた人に今日はお祭りがあるんですか?

と聞いてしまったことを思い出した。

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雑踏をやりすごして裏通りに入ると、ウソみたいに静かになる。

いつもちょっと渋めの浮世絵がならぶ



今年は歌川国芳没後150年だそうだ。

昨春にも府中市美術館であったし、

いま大阪でやってる大規模なのが、静岡、東京と巡回の予定。

点数も多いし版画なので、そのへんは融通がきくのだろう。

626()まで前期テーマ「豪傑なる武者と妖怪」。

水滸伝の登場人物に見立てた武者や妖怪、

3枚続きの画面いっぱいにグロテスクな図柄。

江戸末期といえば、遠いむかしのことみたやけど、

150年まえといえば、うちのばあちゃんと変わらんか、

そんなことはないか、という親近感はある。

幕府による規制をかいくぐりつつ、

黒船来航、相次ぐ天災、不安な世相を反映した……

いまと同じやね。

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71()から後期「遊び心と西洋の風」



表参道のケヤキがきれいです。



太田記念美術館

『破天荒の浮世絵師 歌川国芳』

728()