2018年5月で中断していた旧東海道を歩く旅。
富士駅前からまっすぐ北へのびる商店街の、
途中を横切る旧東海道までやってきた。
知らない街を歩くのはほんとうに久しぶりなので、
どんな顔をして歩けばいいのだろうかと思う。
まっすぐにつけかえられた県道や国道から、
ちょくちょくこんなふうに旧道ははずれる。
こういう灯籠や石塔は、
近くから移されたものなのか。
富士川が前日までの豪雨で増水していて、
橋を渡るあいだ足がガタガタした。
富士市にはこういう親切がずっとあった。
こんかいは東海道を歩いている、
という感じの人が相当いたが、
なるべく接触しないようにしてた。
蒲原宿に入る。
広重の「夜の雪」の舞台。
蒲原宿から由比宿にかけては、
「しらす」と「桜えび」が名物なのは知ってるが、
「イルカスマシ」とはなんぞや。
あとで調べたら、イルカの背びれの塩漬けのことで、
ビールのおつまみ、子どものおやつだそうだ。
買えばよかった。
由比宿本陣跡には広重美術館があって、
公園になっていた。
通りの向かいの紺屋で手ぬぐいを買う。
由井正雪の生家だそうだ。
ちょうど昼時だったので桜えびフルコース。
由比を出ていよいよ薩埵峠の上りにさしかかる。
左手は幕末の地震で隆起した海岸線を行く下道で、
右手の坂が参勤交代に使われた上道。
みかん畑を抜けて薩埵峠の最高地点。
よくテレビで映る景色だが、
大きな無人カメラが設置されてた。
薩埵峠の下りでまた膝が痛くなり、
なんとか清水の江尻宿にたどり着いたところで終了。
6時間、28kmくらい。
静岡鉄道で静岡まで行って、
おでんを食べて帰りました。