Dr. WAKASAGI at HEI-RIVER(閉伊川ワカサギ博士)

森川海をつなぐ学び合いの活動を紹介します

首相官邸へのメール復興庁構想「まとまった組織必要」に関して【日本版シーグラントカレッジ創設を!】

2011-03-23 | 地震情報
菅直人首相殿
陣中御見舞申し上げます。
東京海洋大学の佐々木剛です。この度の被災に際し,政府機関の皆様の多大なる支援に対しまして,被災者の一人としまして厚く御礼申し上げます。
さて,過日,報道されました復興庁構想「まとまった組織必要」につきまして,ご進言申し上げます。
?@復興庁を指揮するのは,どなたになるのでしょうか?
遠隔地からの指揮監督では,上手く機能しません。政府と直結した人材の配置が現場に必要です。
残念ながら,そうした指揮を取る方々を今回見うけません。自治体は目前の対応に追われ,余裕がありません。
ぜひ,現場で指揮を取れる指揮官の配置をお願いします。
例)アメリカ合衆国にはご承知のとおりシーグラントオフィスがNOAA内に設置され,33州の大学にシーグラントカレッジオフィスを設置しています。NOAAの専門官は,シーグラントカレッジのエージェントとして,国を代表し州や現場を代表し災害復旧の指揮をとっています。今回の原油流出事故においてもシーグラントカレッジのえー女ントが連邦政府との橋渡し役となり,復興のための多大なる貢献をしております。
?A復興庁とは,災害があったときのみ設置されるのでしょうか?
災害が起きてからでは,遅いのです。災害をできるだけ少なくするためのマネージンメントが必要です。マネージンメントで必要なことは,住民の意識を高めることです。災害の多い我が国では災害教育も合わせ,海洋に関わる社会教育の充実も必要です。例)こうした点においても,シーグラントカレッジは各郡にエージェントを配置して,日頃から海洋全般に関わる教育普及活動を実施しています。
?B復興庁の職員はどこに配属になるのでしょうか?
?@で述べたとおり,現場をよく知らないと的確な指揮は取れません。もし,復興庁が立ち上がるのであれば,職員をかく地方に配置してください。地方をよく知り,地方のために自治体や企業などのステークホルダーを上手く取りまとめいざという時に力を発揮できるよう人材の地方分散を希望します。
例)シーグラントカレッジでは,エクステンションのエージェントとして地方に長い間張り付いて地域貢献をしています。時には,地方の声を直接連邦政府に上げることもあります。例えばフロリダ大学シーグラントカレッジエクステンションのエージェントは,我々の仕事は住民の教育と,政府への伝達であると話しているとおり,重要な橋渡し役が地域に根づいています。フロリダ大学のシーグラントカレッジの副代表のマイクスプランがー博士によると,長い場合は,30年は地方で生活を送るとのことです。

まとめ
復興庁を一時的なものとせず,全国に配置し永続的なものとしていただきたい。我が国を支える将来財として投資する価値は十分あります。アメリカのシーグラントカレッジは年間120億円の予算がつきますが,それ以上の見返りがあると報告されています。そのため,こうした不景気においても予算は前年よりも増加しているとのことです(2009/02/23 マイクスプランガー博士私信)。こうした取り組みは災害復興だけではなく,地域おこし,海洋理解,科学教育,社会リテラシーや科学リテラシーの涵養等にも大きく貢献することでしょう。何卒ご検討の程お願い申し上げます。

###
官房長官、復興庁構想に前向き 「まとまった組織必要」
2011/3/22 17:01
 枝野幸男官房長官は22日午後の記者会見で、東日本大震災の復興対策について「これだけ甚大な被害が現にある。名称は別として、1つのまとまった機能なり、組織なりは当然考えていかなくてはならない」と述べた。
 関東大震災後の「帝都復興院」を参考にした「復興庁」構想に関する質問に答えた。〔日経QUICKニュース〕

平成三陸大津波2011-03-23海外からの支援の手

2011-03-23 | 地震情報
###への返信
バークレーのS様
ご連絡ありがとうございます。
原発の災害による避難を余儀なくされた住民の方々ならびにSさんの辛い思いをお察しいたします。
津波は,多くの犠牲者と損害をもたらしました。幸いにも岩手は大津波を想定して,原発は一基も設置されていませんでした。不幸中の幸いなのかもしれません。
さて,この度パーシスとクレッグより連絡をもらい,義援金と千羽鶴,子どもたちのメッセージを頂くというとても素晴らしい計画を聞いて胸が熱くなる思いです。通っていた小学校は津波と火災で廃墟となってしまいました。鉄筋コンクリートなので外壁は残っていますが,教室内にはランドセルや学習道具などは一切ありませんでした。教室から一番遠いコンピュータ室は,火災は逃れましたが,パソコンのキーボードやプラスチック製の椅子は熱風で溶けて原型をとどめていません。1階はゴミや車がガラス戸を破って入り込んだままです。2階から4階まで炎上した跡が,外壁を真っ黒に焦がしています。もし,避難せず,校舎にとどまっていたらば・・・と想像すると恐ろしくなります。幸い,近くの高台に逃げましたので子どもたちは無事でした。先生たちの判断に感謝しています。しかし,高台に逃げた10分後に小学校の校庭は津波が押し寄せました。間一髪でした。

我が家を含め,小学校周辺の住宅は焼け野原と化しました。鉄道のレールは津波で押し流され橋脚だけが残っています。駅も流されました。スーパーも焼けました。ローソンも2件ありましたがもうありません。ガソリンスタンドも焼けました。ほとんどの生徒が家を失いました。現在多くの方が避難所生活を余儀なくされています。

しかし,電気もありません。電話も通じません。もちろんガスや灯油などの燃料は不足しています。氷点下を下回り寒い思いをしています。もちろん,お風呂やシャワーもありません。10日間以上お風呂にはいることができません。どのようにして子どもたちに未来の光を与えてあげればいいのでしょうか?新学期は5月以降と聞いています。とても心配です。

このような中,支援の手を差し伸べていただき大変感謝しています。復興のためにバークレーの皆さんの思いをお伝えしようと思います。

小学校の生徒は285人おります。先週金曜日は卒業式でしたが中止となりました。3日前に,避難所に設けられた小学校の臨時職員室を訪ね,お礼のご挨拶をしました。バークレーの小学生が千羽鶴を贈りたいとのこと,義援金を集めてくれるとのことを話しました。先生たちは心労で,疲れきった様子でしたが,笑顔で対応してくださいました。
###

こんにちは。
 アメリカのバークレーの友人から、お話をお聞きしました。この度は、地震と津波の災害で、大変なことになってしまい、私たちアメリカにいる人たちも、みんな胸を痛くしています。お子さんが通っていた小学校が、津波でなくなってしまった、っと聞いています。

私も、両親の実家が福島県の川内村という所に住んでおり、今回の原発の災害で全員、避難をしなければいけない状態になりました。

私の息子も、パーシスとくレッグの息子のニコが行っているクラグモントという小学校に行っています。アメリカに住んでいる日本人や、アメリカ人はもちろん、たくさんの人々が、何かできないだろうかっと支援を願望している方がたくさんいます。そこで、今回パーシスからの連絡で、クラグモントの生徒達から、佐々木さんのお子さんの小学校へ、個人的な形で、義援金、千羽鶴そして、子供達からのメッセージなどを送るという計画を立てました。子供達に、災害などの教育、他人を支えることの大切さ、そして、これを通して文化の交流もできればいいと思います。

子供達に、お子さんが行ってらした小学校のこと、今の生活、などを説明したいと思っています。

電話で、直接そちらの様子をお聞きしたいと思います。都合のいい曜日と時間(日本時間)を教えてください。私の方から電話をさせていただきます。

今、毎日、大変な時でしょうが、がんばってください。心から応援しています。

On Mar 22, 2011, at 12:50 AM, persis karim wrote:

Dear Tsuyoshi:

Hi. I hope you're doing okay. Are you back in Tokyo now? How is your family?
I'm going to call you, but now I also want to introduce you to S.R., a friend from Berkeley, who is helping me to organize a fundraising campaign from Niko's school, Cragmont School, to raise money for people in Japan. Saori is from Japan, and she will call you to get more information about ways that we can support people in Awate Prefecture. We're thinking about adopting a school in your community, maybe your son's, so that we can send money.

We are making 1000 Cranes (origami) and want to send letters from the children in Berkeley and also send money for families in need. Saori will speak to you in Japanese so that we can learn more from you. I hope she'll call you soon. Many thanks, and we send our love, Persis

p.s. will try to call you ourselves now.

". . . Don't live in the world as if you were renting or here only for the summer, but act as if it was your father's house. . .Believe in seeds, earth, and the sea, but people above all. Love clouds, machines, and books, but people above all." Nazim Hikmet, 20th century Turkish poet

P.K.