三無主義

 ~ディスパレートな日々~   耶馬英彦

映画「太陽は動かない」

2021年03月08日 | 映画・舞台・コンサート
 映画「太陽は動かない」を観た。
 藤原竜也らしいアクションと演技が堪能できたが、気になる点がひとつ。小説を第二巻から読んだみたいで、いろいろ腑に落ちないところが多かった。終わり方も急ぎ足で中途半端だ。それにエンドロールで流れる映像は、本編では出て来ないシーンが殆どだ。時系列も前後していて、本編の前なのか後なのか定かではない。
 という訳でネットで検索。一発で謎が解けた。これはWOWOWの戦略なのだ。ならば説明不足も中途半端な終わり方も納得できる。本編を観たらその情報不足から、当方と同じように調べたくなる。するとWOWOWに行き着いて全話を観たくなる。
 なかなかよく出来た戦略だが当方はこの映画で十分だ。と言いたいところだが、世界的なエネルギー利権の奪い合いは、脱原発社会となったいま、どうしても観てみたいところでもある。しかしそのためにはWOWOWに加入しなければならない。アカウントをなるべく増やしたくない人間にはハードルが高いのだ。
 映画が映画館だけでなく様々なメディアによって配信される時代である。本作品はそんな時代が生み出した典型的な映画と言えるだろう。映画は映画館で観る主義の当方のような観客には、足りないところをドラマで補わなければならないというのは、不満の残る話でもある。

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