三無主義

 ~ディスパレートな日々~   耶馬英彦

レース回顧~カレンチャンの4連勝は本物だった

2011年10月02日 | 競馬
スプリンターズステークスの結果。
1着 カレンチャン
2着 パドトロワ
3着 エーシンヴァーゴウ

アナウンサーがゴール前で「カレンチャンです!」と力強く叫んでいました。
カレンチャンはアパパネ世代。三冠馬の世代は強いと言われていますが、牝馬にも当てはまるのでしょうかね。そういえばフィフスペトルの前走京成杯AHでも絶不調だったアプリコットフィズが2着に飛び込んできましたし、その比較から言えば、フィフスペトルを買うのであれば当然にカレンチャンを買わないといけなかった訳ですね。

レースは3コーナー過ぎからロケットマンのコーツィー騎手の手が激しく動き出し、これはロケットマン消えるかもと思っていたその外を悠々とカレンチャンが上がっていくのを見て、もしこんな横綱相撲で勝てるとしたらよほど強い牝馬だなと思っていました。結果はパドトロワを2馬身近く突き離す完勝。4連勝は本物でした。

2着のパドトロワは期待したとおりに先行して粘り切りました。前半33秒0のペースは緩いペースではなく、特に2ハロン目と3ハロン目は10秒2、10秒8という厳しい流れ。中山コースなら今後もそこそこ活躍できるでしょう。

ロケットマンはその厳しい流れが災いしたようで、いつもなら先頭か2番手を走る筈がどうにもついていけなかった感じです。4角過ぎではもう消えたと思いました。シンガポールとドバイで走っていても中山の馬場だと同じようには行かないかもという予感だけは的中した格好です。でも思い切って馬券から切る訳にはいきませんし、難しいところでした。鳴り物入りで出走したジャパンカップで、思い切り惨敗したジョンヘンリーを思い出しましたね。結局外国馬は1頭も馬券に絡めずに終わりました。

絶好のスタートを切って流れに乗ったエーシンヴァーゴウが3着。展開的に非常に有利で勝ち負けまでありそうでしたが、直線の伸びがいまひとつでした。しかしこの馬もカレンチャンと同じくアパパネ世代の牝馬です。パドトロワと同じくG2くらいまでは活躍できそうです。ただカレンチャンとはクラスの違いを感じました。

馬券は、先行争いが厳しくなるので外枠からでは厳しいだろうということでカレンチャンを外してしまったのでハズレ。池添騎手は敢えて先行争いに加わらず、ペースが11秒台になった3コーナー過ぎから外を回って進出しました。先行争いで脚を使っていない分、直線は弾けました。上手い騎乗です。池添騎手がトールポピーでオークスを制したときに、斜行して勝ったのにガッツポーズで手を上げたのを見て、なんという厚顔無恥な騎手だと思っていましたが、その後心を入れ替えたようです。