三無主義

 ~ディスパレートな日々~   耶馬英彦

世界には無駄が多い気がします

2015年10月12日 | 政治・社会・会社

日本人の80歳以上の人口が1000万人を超えたという報道がありました。今年2015年9月の話です。健康寿命は男性で72歳、女性で77歳くらいなので、日常の自分の世話を自分でできない人が1000万人を超えたということです。たぶん、寝たきりが1000万人以上いると考えていいと思います。
長寿はある意味、喜ばしいことなのかもしれません。しかしそれは健康寿命のことではないでしょうか。ほぼ植物人間みたいになって延命措置を続けられている老人も、日本の長寿記録を支えているひとりです。しかしそのような長寿にどんな意味があるのでしょうか。

高血圧の人口も2000万人だか4000万人だかと言われています。WHOの基準と日本の基準が違うのは毎度のことなので驚きもしませんが、日本の医療は高血圧の人を増やしたくて仕方がないとしか思えません。それはもう単純な理由で、降圧剤の市場が1兆円もあるからです。しかしこれからは日本の人口が減少するのでマーケットが縮小してしまう。それを防ぐためには、高血圧の基準を下げて、誰でも彼でも高血圧と診断し、血圧が高いと脳卒中や心臓発作を起こす確率が高くなると脅して、治療を受けさせる人を減らさない努力が必要です。
しかし、そういう努力は大衆が望んでいる医療なのでしょうか。誰も望まないのに自分たちの利益だけを追求するのは無駄な医療だと思います。
歯が痛かったら歯医者に行きます。骨が折れたら外科に行きます。それは治してほしいから行くのであって、脅されていくのではありません。必要だから行く。患者にとって必要な医療だけが必要で、それ以外の医療は医療関係者のマッチポンプとしか思えません。製薬会社は薬を作ったら、それを売りたい、だから病院と厚生労働省に圧力をかけたり裏取引をしたり贈賄をしたりして売る状況を作り上げる。ほとんど振り込め詐欺のようなものです。

食べログを見ると、本日2015年10月12日現在、パン屋さんなども含めて飲食のお店は全国に819,041店舗もあります。仕込みをして商品を調理し、販売するという過程はどの店も同じでしょうが、売り切れる店と余る店があり、余る店は期限を過ぎたら商品として販売できなくなり、自分たちで消費するか廃棄するかとなります。無駄ですよね。しかし店を作って流行らせて儲けるためには無駄になるかもしれない投資をしなければならない。医療と違うのは法律を変えてまで商品を売りつけることができないところだけで、考え方の出発点は同じです。

武器を作る。売れないと期限切れになるので、売らなければならない。だから政治家に働きかけて戦争を始める。または戦争法案を可決させる。儲けるためには仕方がないのかもしれませんが、なぜ儲けなければならないかという反省は、金輪際ありません。

人類は儲けようとすることをいつやめるのでしょうか。それともずっとやめないのでしょうか。世界中の指導者が儲けようとする人ばかりなのは、人類がそういうものだからなのでしょうか。

世の中に必要なことだけを仕事として残し、それ以外は全部やめてしまったら、どうなるでしょうか。インフラなどの必要な仕事にはもっと人を増やし、延命治療をする医者などの不要な仕事を減らせば、世の中全体が楽になる気がします。寝たきり老人が減って、平均寿命が短くなるかもしれませんが、それが悪いこととは思えません。

 


コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。