宇宙(そら)を見上げて

謎の天文機材技師 ☆男(hoshiotoko)のブログです。

IR透過で本気撮り

2018-04-23 22:18:00 | 天体写真(粉銀河マニアックス)
DSO狙いでは、IRカットフィルターを取った方が良く写ります。
SDSSでも波長ごとに等級が異なりますが、遠方と思われる銀河ほど
u , gで暗くr , iで明るくなっているのが見て取れます。

このM109は、フィルター無しで80分の本気撮り画像です。

16X300s , 80min Total , Dark=4 , Flat=60


シーイング4/5、光軸バッチリ、ガイド良好(0.5sec設定)で
満足感の高い画像になっています。

粉銀河が消えてしまうので、StarSharpFilterなどはかけていません。
では、どのくらいまで写っているでしょうか?


遠方銀河ほどgが暗くなり、23.65等まで写っているようです。


u=24.67
g=23.65
r=21.81
i=21.16
z=20.53

となっています。
ものすご~く遠くにある粉銀河ですが、距離が不明です。
SDSSやAladinでイロイロ掘って行けば判るのかなあ?
10億光年以上の彼方であろうことは、なんとなく感じますけどね(^^♪

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撮影日時:2018/04/22
撮影場所:入笠山天体観測所(標高1810m)
天候:快晴・微風・結露なし
気温:7℃程度
星空指数:80
シーイング:4/5

撮像鏡筒:GINJI-300FN改(30.5cmF4 , fl=1220mm)
カメラ:Orion StarShootMonoⅢ(Sony ICX285AL 2/3inch)
フィルター:無しでIRまで受光
コマコレクター:SkyWatcher ComaCorrector F4

赤道儀:SkyMax改イギリス式_E-ZeusⅡ仕様
極軸合わせ:PHD2のドリフトアラインで実施
ガイド:50mmF4ガイド鏡 + QHY5L-ⅡM+PHD2_Ver,2.6.3

ASCOM Platform 6.3
撮像ソフト:MaxImDL_Pro Ver6.16
画像処理:SI7 , Photoshop_cc

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コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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Unknown (miner)
2018-04-24 01:02:03
あまりに小っちゃい粉銀河は無理ですが、赤方偏移のレッドシフトやzパラメーターがあれば距離換算は可能ですが...。
まあ限界等級近くのは駄目ですね! 残念ながら。

しかし良く写ってますね!
返信する
Unknown (☆男(hoshiotoko))
2018-04-24 12:48:01
minerさん 今日は。

赤方偏移って本当にあてに出来るのか?って最近思って
います。実は、星間物質によって短波長側が吸収される
なども考えられると思うのです。夕焼けが赤いように。
あっ、そうだ。吸収線の位置がずれるのであった。
やっぱり遠ざかっているのかあ。
まあ、私の天文学知識はこの程度ですので、60歳過ぎたら
天文学者になれるくらい勉強しようと思っています。
思っているだけなのよねえ~、いつも。( ̄▽ ̄;)
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