そう言えば2年前にも県民の森Pで良いシーイングに遭遇。
http://sky.ap.teacup.com/eti_forest/586.html
この時は夜半から一気に改善してシーイング4/5になりました。
鏡筒はGINJI-300FN , F4 , fl=1220mm , Sony ICX285AL(2/3inch)
冷却CCDの組合せで撮りました。
当時はかなり粉銀河が写ったと思っていましたが、まだSDSSや
Aladinを使っていませんでした。
はたして何等まで写っていたのか・・・
NGC4565 , L=11X300s , 55min Total
Aladin v10.076にて同定
冷却CCDだし、この写り。
さぞかし暗い粉銀河が写っていると思いきや、21等台半ばでした。
GINJI-300FNとC-14の差なのか、シーイングの微妙な違いなのか、
冷却CCD(Sony ICX285AL)と裏面照射CMOSカラーカメラ(IMX294MC)
との差なのか・・・
感覚的にはICX285ALの方が断然写っていると思ったのですが意外です。
光学倍率の差があるかもしれませんね。
C-14はfl=2489mmと約2倍ですから。
今度はC-14にICX285ALを付けて撮ってみたいですが、流石に写野が
IMX294MCの1/4では狭すぎて導入が大変そうです。
IMX183MMだって1インチだしなあ~。
やはり50万~150万円クラスのモノクロ冷却CCDとC-14ってのが最強
なのかもしれません。
遠征撮影でのDSO狙いには30cmF4が最強だと思っていましたが、
35cmF11(F7)のC-14の方が1等以上も暗い銀河を検出していること
になります。しかも、冷却CCDは本気撮りでASI294MCはテスト撮影
という皮肉な結果。
どうしてくれようホトトギス・・・
http://sky.ap.teacup.com/eti_forest/586.html
この時は夜半から一気に改善してシーイング4/5になりました。
鏡筒はGINJI-300FN , F4 , fl=1220mm , Sony ICX285AL(2/3inch)
冷却CCDの組合せで撮りました。
当時はかなり粉銀河が写ったと思っていましたが、まだSDSSや
Aladinを使っていませんでした。
はたして何等まで写っていたのか・・・
NGC4565 , L=11X300s , 55min Total
Aladin v10.076にて同定
冷却CCDだし、この写り。
さぞかし暗い粉銀河が写っていると思いきや、21等台半ばでした。
GINJI-300FNとC-14の差なのか、シーイングの微妙な違いなのか、
冷却CCD(Sony ICX285AL)と裏面照射CMOSカラーカメラ(IMX294MC)
との差なのか・・・
感覚的にはICX285ALの方が断然写っていると思ったのですが意外です。
光学倍率の差があるかもしれませんね。
C-14はfl=2489mmと約2倍ですから。
今度はC-14にICX285ALを付けて撮ってみたいですが、流石に写野が
IMX294MCの1/4では狭すぎて導入が大変そうです。
IMX183MMだって1インチだしなあ~。
やはり50万~150万円クラスのモノクロ冷却CCDとC-14ってのが最強
なのかもしれません。
遠征撮影でのDSO狙いには30cmF4が最強だと思っていましたが、
35cmF11(F7)のC-14の方が1等以上も暗い銀河を検出していること
になります。しかも、冷却CCDは本気撮りでASI294MCはテスト撮影
という皮肉な結果。
どうしてくれようホトトギス・・・
半世紀ほど前に確かパロマー天文台の発表した計算式があります。しかし、この計算式にはインチとセンチが混在していて、日本では全部センチに誤訳されてしまったので、その後の知識がアヤフヤになりました。私も焦点距離に対する等級の比率は忘れてしまいました。海外のサイトを探せば計算式は見つかると思いますよ。
”限界まで露出した場合”と言う所が難しいですね。
特に遠征撮影ではF4の速写性は有り難く、低感度なCCDでも使えます。
一方、小惑星捜索や超新星関連は3000mm程度の焦点距離が必要になるのでしょう。
3000mmを確保するとなれば、C-14と言うのは口径も大きいし使い勝手も良い。
最新のモノクロ裏面照射CMOSであれば格段に効率がアップするでしょう。
一方で、20cmF6程度でもIMX183MMなどの微細素子であれば限界等級を狙える
ということになりますね。なにしろ、支配的なのはシーイングですから。
1カット10分ならC-8でも行けるかもしれませんね。
でも・・・
遠征では1カット1分! にしたいのです。
C-14のF7にIMX183を2X2ビニングで使い、1カット1分×60カットやれば
相当暗いのが写りそうです。観測用ならGain=400で1分一発撮りでも良いかも?
私は星より機材でやって来ましたが、
本来は宇宙の神秘を探求したいと思っています。
基本、技術者ですから理詰め定量的考察は得意なのですが、
いかんせん理学的・数学力が不足していると感じております。
専門が電気工学なので数学的な事ばかりやって来てはいるのですが、
お付き合いして頂いている方々が東京大学天文学系のずば抜けた頭脳の御方が多い。
イヤ、本当にお勉強が出来ると言うか頭の構造が違うと感じます。
宇宙の中で銀河のふるまいを数式化して悩んでいる姿など拝見すると、
この人の頭はどうなっているのか? とさえ感じます。
しかし・・・
私の場合は数学で悩んでいてもお金になってくれない・・・
60歳過ぎたら天文学者になりたいなあと思うのですが、遠い目標です。
フォトンカウンティングの世界なので、リードアウトノイズを考えると露出はある程度長く撮るのがよろしいかと。
あとはS/Nを保って、小さい面積にどれだけ光を集められるか。
空の透明度や、バックグラウンドの明るさ、
シーイングや主鏡/斜鏡、コマコレ等の精度...
そこで気になるのが、MPCC。
ちなみに20cm/F4だと、点像に結像しないのですよ。どれだけピントに注意してもぼんやり広がってまして...。
これが一番の原因のような気がしてます。
もちろんこの理屈は、カブリの限界まで露出した場合で、撮像素子は同じで長時間露出のノイズ増加は考えないで、シーイングの影響を受けないことが前提です。
大口径ほど暗い星が見える眼視、Fが明るいと短時間で限界まで露出できる、口径が大きいと露出不足の場合は小口径より暗い星が写る、フィルム時代の相反則不規、などの経験から、大口径--命--の先入観があるだけです。
ちゃんとした公式もあります。30年ほど前の『天文ガイド』に記事を書いたこともあるのですが、天ガは全部贈呈してしまったので、機会があれば見つけておきます。
そうだ!MPCCⅢだった・・・
私感ではMPCCⅢって25cmF4に合わせて設計されているのかも?
と感じています。15cmF4では星像が大きくてダメダメでしたが、
30.5cmF4ではまあまあイイ感じに見えました。
ジズコでもMPCCⅢの最小錯乱円は15μmの”設計値”だから、極限目指すなら
パラコアにしてちょ!ってHPに書いてありますよね。
私も散々悩んだ挙句、SkyWatcher Comacorrector F4に落ち着いたのでした。
その辺の話もminerさんからの情報でしたあ~m(__)m
次はビッグパラコアかWynne系で楽しみたいと思います。
>焦点距離のみで決まり口径は無関係
>基本の基本
吉田正太郎さんのご著書、
天文アマチュアのための
望遠鏡光学・反射編
P-48~51 12望遠鏡の実視極限等級
から引用します。
------- 引用 ここから ----------
望遠鏡で、やっと見える恒星の等級を、極限等級(limitting magnitude)といいます。
瞳孔径7.0mmの人が6.0等星まで見えるとすれば、望遠鏡の極限等級 M は、つぎの式
で計算できます。
M=5logφ+1.774(等)・・・・(2・24)
φの単位はmm、logは常用対数です。
いままで説明したように、望遠鏡の光学的な性能は、ほとんどすべて口径によって
決まります。
-------- 引用 ここまで -----------
この式だと、極限等級は口径の対数で決まることになります。
P-49 ”表2.1 望遠鏡の有効径と性能の一覧表”
には2cm~1500cmまでの計算結果が載っています。
ハテ?
焦点距離のみが極限等級を決めるファクターだとすると、大口径の集光力による
大量のフォトン集積を無視することになりませんか?
望遠鏡は”もっと光を! ”だと思っていたのですが、間違っていますか?
工科系出身といえども光学の専門ではありませんが、単位面積当たりの光子の数が同じなら極限等級は同じだと思われます。
何を言いたいかというと、同じ光学系、例えばニュートン式反射を考えれば、同じF数でも口径が大きくなればイメージサークルが大きくなるでしょうから、口径の大小で単位面積当たりの光子の数は異なってくるのか?焦点距離がイメージサークルの大きさにどのような関数で影響するのか?
光も光学系も純粋な数式で表せますから、こちらも決まった光の束を入射のインプットに使えば、実験式ではなく、数値的にも理論的にも解が得られると思いますがいかがでしょうか?
「大量のフォトン集積」というフレーズが出てきたのでご説明しやすいです。焦点距離と口径の関係はすなわちFです。なので、焦点距離が変わってもFが同じならば撮像素子全面に照射されるフォトンの量は露出時間が同じなら同じです。Fが同じなら適正露出時間が同じなのと一緒です。
「できる限りの露出をする」前提では、Fの暗い、つまり同じ口径で焦点距離が長ければ、暗い分だけ長時間露出ができるので、同じだけフォトンを集められます。
結果として、極限等級は焦点距離に依存するという、非常に簡単で単純な理屈です。
有り体に一般写真で言えば、カメラレンズのF(絞り)が同じならフォトンの量は同じだから同じ濃さに写る。焦点距離がもっと長い望遠レンズなら細部が写る。極限等級の話に戻れば、撮像素子の分解能に依存するので、焦点距離が長いほど暗い星が写ります。
なかなか改訂版にするチャンスがなかったのは「極限等級は焦点距離で決まる」と一言で済むからということもありました。
北杜の犬さんもイメージサークルの大きさに注目されていますね。私の文面で撮像素子の大きさと同じ意味です。むずかしい関数ではなくて面積の計算ですね。
>単位面積当たりの光子の数が同じなら極限等級は同じ
そだねー(^^♪
その光子を同じにすることが、どえらく大変なんだと思っております。
今朝方撮って来た画像をうっぴしたのでご覧くださいませ。