宇宙(そら)を見上げて

謎の天文機材技師 ☆男(hoshiotoko)のブログです。

宇宙ネコを捕獲できた模様

2018-04-24 22:36:00 | 天体写真(粉銀河マニアックス)
週末の晴天を3日間使い、ひたすらにIR透過画像を撮りました。
後半程シーイングが改善されてきたため、前記事のM109の時が
一番良かったようです。宇宙ネコは風ブレ、シーイングブレとの
戦いの中で使える画像を精査してコンポジットしました。

・フィルター無し 28X300s=140min
・O56フィルター(IR Through) 12X600s=120min

上記2枚を加算し、4時間20分を捻出。
O56フィルターを付けるとシャープな画像になりますが、
フィルター無し画像との加算でやや甘くなっています。

宇宙ネコ捕獲に成功!・・・したと思われ


嘘か誠か23.63等が確認できる。




minerさんに教えて頂いた↓コチラの方の画像に合成(400%拡大)
https://www.astrobin.com/182048/?nc=user


左が上記オーストリアのアマチュアさんの画像(443mmF4.6 Newtonian)
真ん中がハッブル宇宙望遠鏡
右が今回の画像を400%拡大して合成したもの

偶然に、このアマチュアさんとほぼ同じ拡大率、同一写野でしたが、
CCDの解像度が全く足りていません(ノД`)・゜・。
この宇宙ネコ、SDSS画像からも分かるように30"角程しかありません。
つまり、木星よりチッコイわけですよ。
とてもフィールド遠征で狙う対象じゃありませんね。
とは言え、今回の画像にRGBを合成すれば、それなりに見えるかも
しれません。

------------------------------------------

撮影日時:2018/04/19-22
撮影場所:入笠山天体観測所(標高1810m)
天候:19、20日は快晴・中風、21日は快晴、微風、結露なし
気温:7℃程度
星空指数:80
シーイング:3/5~4/5

撮像鏡筒:GINJI-300FN改(30.5cmF4 , fl=1220mm)
カメラ:Orion StarShootMonoⅢ(Sony ICX285AL 2/3inch)
フィルター:Kenko O56をドローチューブ内側先端に取付け、IRまで受光
コマコレクター:SkyWatcher ComaCorrector F4

赤道儀:SkyMax改イギリス式_E-ZeusⅡ仕様
極軸合わせ:PHD2のドリフトアラインで実施
ガイド:50mmF4ガイド鏡 + QHY5L-ⅡM+PHD2_Ver,2.6.3

ASCOM Platform 6.3
撮像ソフト:MaxImDL_Pro Ver6.16
画像処理:SI7 , Photoshop_cc

------------------------------------------

コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« IR透過で本気撮り | トップ | PHD2で写野が西へズレて行く... »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (miner)
2018-04-25 22:17:59
猫捕獲、おめでとうございます。
目が爛々と輝いているようで!

このレベルになると、やはりシーイングがネックになるのがよく判ります。
何とかしないと!
返信する
Unknown (☆男(hoshiotoko))
2018-04-25 22:32:12
minerさん

シーング4/5だと思って撮っていてこのレベルって・・・
やはり日本ってシーイングが悪いと言うのがハッキリ判りますね!
ただ、ここはあまりシーイングが良くない山の上です。
県民の森Pだったら以外にも・・・なーんてことになったりして(^^♪
それから、
宇宙ネコは予想以上にチッコかったですね。
C-14で撮ってみたいところではあります。
返信する

コメントを投稿

天体写真(粉銀河マニアックス)」カテゴリの最新記事