宇宙(そら)を見上げて

謎の天文機材技師 ☆男(hoshiotoko)のブログです。

縮小コリメート法(その46)_ステファン5で比べる縮小光学系

2019-09-26 18:03:00 | 縮小コリメート法
前記事のステファン5はFitsでまっとうに直焦点撮影した
ものですが、直後にパパっと縮小光学系に入れ替えてTiffで
も撮影しました。

カメラは非冷却のノーマルASI294MCに交換。
赤アルマイトを掛けて製品っぽくなりました。


中にはCCTVレンズ16mmF1.4が入っています。


このCCTVレンズは1/1.8インチカメラ用ですから、m4/3素子である
ASI294MCでは完全な円形写野となります。有効径は約9mm。
市販のm4/3用カメラレンズならもっと広写野になると思いますが、
ハズすと痛いので、今回はこれで。

上:65cmF12(7800mm)直焦点のm4/3素子全画面
  G320 , 10X60s , 10min Total , Fits , Dark:5 , Flat:0
  3X3bining

下:縮小光学系にて合成F3.49(2269mm)のm4/3素子全画面
  G320 , 10X4s , 40s Total , NoDarkAndFlat
  3X3binning


縮小光学系では1カットたったの4秒!
だから、1カット60秒がとても長く感じたのです。
星像は良くないですが、この特性は面白いですね。

それにしても天文用COMSカメラは有難い・・・
良い時代になったものです。

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撮影日時:2019/09/25
撮影場所:65cm天文台 標高870m
天候:23時までは薄雲ありの晴れ。以降曇り。
気温:12℃
星空指数:40
シーイング:高気圧前衛のため 2/5

撮像鏡筒:65cmF12クラシカルカセグレン
アイピース:TELE VUE 55mm PLoSSL
レンズ:CCTV 16mmF1.4 C MountLens
撮像カメラ:ZWO-ASI294MC
縮小率:55/16=3.4375
合成F:3.49
合成fl:2269mm
通常光学系FOV:3450 X 21mm / 7800mm = 9.29'角(m4/3対角)
縮小光学系FOV:3450 X 9mm / 2269mm = 13.68'角(円形写野直径)

*上記9mmは1/1.8インチ素子の対角、21mmはm4/3素子の対角
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