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トイレ設備からの排水について考える

2018-08-26 08:07:55 | ブログ
 トイレ・リフォームが普及していることを知り、40年近く使っていた家のトイレ設備を新しいものに取り替えた。新しい設備は節水型になっていて、前のものより少ない水量で済ませる。

 業者は、節水型はつまりやすいような話をしていたので、新しいトイレは、節水という長所がある反面、つまりやすいという短所があるものと理解していた。しかし、取付工事をしてもらった職人さんのお話では、つまりやすいか否かは便器の先の下水管の形状や配置によるということである。どうもトイレ設備だけに注目していて、下水管のことを考えていなかった。

 そこで、下水管の形状や配置が排水状態にどのような影響を及ぼすのかについて考察することにした。

 流体力学の基本的な法則として、ベルヌーイの定理がある。これは、流体の圧力と流速との関係を示す方程式であり、密度が1の流体の圧力をp、流速をv、流管の高低差をzとすると、細い流管または一つの流線について次の式が成り立つ。
   p+v^2/2+gz=c(一定値)

 今の下水管の場合、下水管を流れる排水について、平均的にはこの式が成り立つと仮定する。

 z=0の場合、
p=c-v^2/2
であるから、pはvの二次式である。

 この式のグラフを描いてみるとすぐ分かるが、pがある値より上がると、流速vは下がり、pがその値より下がるとvが上がる。

 そうすると、下水管の途中にカーブがある場合には、流水にはpのほかに遠心力が加わるので、ストレート管の場合のp値が上がる方向となり、vが下がる。

 また、下水管に高低差zの傾斜がある場合には、降下するときにはz<0であるから、流水のp値から重力の成分gzが差し引かれることになり、gzの大きさに応じてvが上がる。

 以上述べたように、下水管の形状や配置により、望ましい流水の速度より流速が下がる場合には、その作用は便器の流水状態にも波及し、つまりやすいということになる。

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