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脳疲労を回復させる

2015-03-08 14:15:31 | ブログ
 老年になると、脳の活動的な神経細胞の減少とともに、脳の機能低下が進むのであろう。しかし、脳の機能と言っても、その使い方は、若い頃と老年とで異なるような気がする。若い頃の脳は、経験に基づく知識が不足していたが、その代わりに、勘に基づく瞬発力がよく働いたようだ。年寄になってみると、脳の瞬発力はすっかり委縮してしまったが、長い間の経験と知識の積み上げによって、物事を総合的に判断する能力が増したのではなかろうか。老人がセレンディピティと呼ばれるような予想外の発見をするとしたら、それは、積み上げた知識の中から拾い出されたものであって、若い頃の勘による物事の推定とは異なるように思う。

 ところで、電子工学の技術分野では、電子回路の障害のタイプとして、インターミッテントな(断続的)障害とソリッドな(固定)障害とが知られている。前者は、寿命が切れかかっている蛍光灯のように、ついたり消えたりを繰り返すような回路の障害である。後者は、二度と復旧することがないような障害である。

 人間の脳は、同じ機能をもつ多数の神経細胞のモジュールが複数組設けられていて、これら複数のモジュールが並列動作するようであるから、単一機能をもつモジュールの集合体である電子回路と同一には論じられない。しかし、少なくとも思考に適した脳という観点から言えば、正常な脳、断続的障害のある脳および固定障害をもつ脳に区分できるように思える。

 老人の脳が常に正常に動作するのであれば問題ないのであるが、多くは悪い状態の時間帯と、良い状態の時間帯とを繰り返すのではなかろうか(言うまでもなく、睡眠不足とか二日酔いのような状態は論外である)。脳の思考回路が固定障害の状態とは、アルツハイマー病のような認知症を患っている状態に対応すると考えられる。

 断続的な障害をもつ脳についてさらに言えば、悪い状態のときの脳は、脳疲労と言われる状態に対応するようだから、思考を中断して、やりすごすしかない。脳が良い状態のときに考え事をすればよい。

 脳が悪い状態のとき、音楽を聴くなど頭を使わないことをするが、瞑想によって脳疲労を回復させるのも一つの方法であろう。「瞑想」を辞書で引くと、「目を閉じて、雑念・妄念を退けて、深く考えること」とあるが、深く考えるのではなく、ボケーと過ごす状態を表す言葉が見当たらない。実態としては、「休息」の状態であるが、瞑想とは個人的な行為だから、休息を含んで思考すること、あるいは、集中的でない脳を集中的な状態にもっていくこと、を瞑想と呼んでもよいであろう。

 タイム誌の記事から察するに、米国では、瞑想など精神を集中させる技術が注目されている。多くの現代人は、多数のメールの送受信処理や頻繁なインターネット閲覧などに追われるため、これらの作業が余分なストレスとなるとともに、気が散って本来やるべき仕事に集中できないという症状をかかえている。瞑想などによって精神を集中させれば、頭脳にはもっと創造的な仕事をする余裕が生じるのではないか、というわけである。

 最近のタイム誌に、瞑想が長生きに及ぼす効果についての記事があったので、以下、その概要を引用する。

 人間の脳の中で、皮質と呼ばれる神経細胞が集まっている部分は、加齢とともに減少する。瞑想によって、皮質の減退を遅らせることができるという。

 また、瞑想は、ストレスを軽減する。

 ストレスが減ると、身体の慢性的な炎症が低減する。身体にストレスが生じると、脳はストレス・ホルモンを分泌する。このホルモンは、免疫系を駆動して、白血球などの免疫体を炎症と思しき場所に急行させる。ストレスに伴うこのような反応は、がん、脳機能の低下、心臓病などを引き起こしやすいものと考えられている。

 また、ストレスが減ると、活性酸素による細胞の損傷を低減する。ということは、ストレスが少ない場合よりもストレスが多い場合に、余分に活性酸素が増加するということである。

 また、ストレスが減ると、細胞のDNA内に存在するテレミアの長さを維持できるという。テレミアは、細胞の寿命を決める一種の時計であり、細胞が分裂するごとにその長さが短くなっていき、最後には、それ以上細胞の分裂ができなくなる。ストレスによってテレミアが短くなると、心臓病、免疫系の障害、糖尿病などを起こしやすくなる。

 さらに、妊婦が受けるストレスは、その胎児にも悪影響を及ぼす。すなわち、母親が受けたストレスは、胎児にも伝わり、その細胞のテレミアを短縮させるのである。

脳披露を回復させる

2015-03-08 14:12:09 | ブログ
 老年になると、脳の活動的な神経細胞の減少とともに、脳の機能低下が進むのであろう。しかし、脳の機能と言っても、その使い方は、若い頃と老年とで異なるような気がする。若い頃の脳は、経験に基づく知識が不足していたが、その代わりに、勘に基づく瞬発力がよく働いたようだ。年寄になってみると、脳の瞬発力はすっかり委縮してしまったが、長い間の経験と知識の積み上げによって、物事を総合的に判断する能力が増したのではなかろうか。老人がセレンディピティと呼ばれるような予想外の発見をするとしたら、それは、積み上げた知識の中から拾い出されたものであって、若い頃の勘による物事の推定とは異なるように思う。

 ところで、電子工学の技術分野では、電子回路の障害のタイプとして、インターミッテントな(断続的)障害とソリッドな(固定)障害とが知られている。前者は、寿命が切れかかっている蛍光灯のように、ついたり消えたりを繰り返すような回路の障害である。後者は、二度と復旧することがないような障害である。

 人間の脳は、同じ機能をもつ多数の神経細胞のモジュールが複数組設けられていて、これら複数のモジュールが並列動作するようであるから、単一機能をもつモジュールの集合体である電子回路と同一には論じられない。しかし、少なくとも思考に適した脳という観点から言えば、正常な脳、断続的障害のある脳および固定障害をもつ脳に区分できるように思える。

 老人の脳が常に正常に動作するのであれば問題ないのであるが、多くは悪い状態の時間帯と、良い状態の時間帯とを繰り返すのではなかろうか(言うまでもなく、睡眠不足とか二日酔いのような状態は論外である)。脳の思考回路が固定障害の状態とは、アルツハイマー病のような認知症を患っている状態に対応すると考えられる。

 断続的な障害をもつ脳についてさらに言えば、悪い状態のときの脳は、脳疲労と言われる状態に対応するようだから、思考を中断して、やりすごすしかない。脳が良い状態のときに考え事をすればよい。

 脳が悪い状態のとき、音楽を聴くなど頭を使わないことをするが、瞑想によって脳疲労を回復させるのも一つの方法であろう。「瞑想」を辞書で引くと、「目を閉じて、雑念・妄念を退けて、深く考えること」とあるが、深く考えるのではなく、ボケーと過ごす状態を表す言葉が見当たらない。実態としては、「休息」の状態であるが、瞑想とは個人的な行為だから、休息を含んで思考すること、あるいは、集中的でない脳を集中的な状態にもっていくこと、を瞑想と呼んでもよいであろう。

 タイム誌の記事から察するに、米国では、瞑想など精神を集中させる技術が注目されている。多くの現代人は、多数のメールの送受信処理や頻繁なインターネット閲覧などに追われるため、これらの作業が余分なストレスとなるとともに、気が散って本来やるべき仕事に集中できないという症状をかかえている。瞑想などによって精神を集中させれば、頭脳にはもっと創造的な仕事をする余裕が生じるのではないか、というわけである。

 最近のタイム誌に、瞑想が長生きに及ぼす効果についての記事があったので、以下、その概要を引用する。

 人間の脳の中で、皮質と呼ばれる神経細胞が集まっている部分は、加齢とともに減少する。瞑想によって、皮質の減退を遅らせることができるという。

 また、瞑想は、ストレスを軽減する。

 ストレスが減ると、身体の慢性的な炎症が低減する。身体にストレスが生じると、脳はストレス・ホルモンを分泌する。このホルモンは、免疫系を駆動して、白血球などの免疫体を炎症と思しき場所に急行させる。ストレスに伴うこのような反応は、がん、脳機能の低下、心臓病などを引き起こしやすいものと考えられている。

 また、ストレスが減ると、活性酸素による細胞の損傷を低減する。ということは、ストレスが少ない場合よりもストレスが多い場合に、余分に活性酸素が増加するということである。

 また、ストレスが減ると、細胞のDNA内に存在するテレミアの長さを維持できるという。テレミアは、細胞の寿命を決める一種の時計であり、細胞が分裂するごとにその長さが短くなっていき、最後には、それ以上細胞の分裂ができなくなる。ストレスによってテレミアが短くなると、心臓病、免疫系の障害、糖尿病などを起こしやすくなる。

 さらに、妊婦が受けるストレスは、その胎児にも悪影響を及ぼす。すなわち、母親が受けたストレスは、胎児にも伝わり、その細胞のテレミアを短縮させるのである。

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2015-03-08 14:07:52 | ブログ
 老年になると、脳の活動的な神経細胞の減少とともに、脳の機能低下が進むのであろう。しかし、脳の機能と言っても、その使い方は、若い頃と老年とで異なるような気がする。若い頃の脳は、経験に基づく知識が不足していたが、その代わりに、勘に基づく瞬発力がよく働いたようだ。年寄になってみると、脳の瞬発力はすっかり委縮してしまったが、長い間の経験と知識の積み上げによって、物事を総合的に判断する能力が増したのではなかろうか。老人がセレンディピティと呼ばれるような予想外の発見をするとしたら、それは、積み上げた知識の中から拾い出されたものであって、若い頃の勘による物事の推定とは異なるように思う。

 ところで、電子工学の技術分野では、電子回路の障害のタイプとして、インターミッテントな(断続的)障害とソリッドな(固定)障害とが知られている。前者は、寿命が切れかかっている蛍光灯のように、ついたり消えたりを繰り返すような回路の障害である。後者は、二度と復旧することがないような障害である。

 人間の脳は、同じ機能をもつ多数の神経細胞のモジュールが複数組設けられていて、これら複数のモジュールが並列動作するようであるから、単一機能をもつモジュールの集合体である電子回路と同一には論じられない。しかし、少なくとも思考に適した脳という観点から言えば、正常な脳、断続的障害のある脳および固定障害をもつ脳に区分できるように思える。

 老人の脳が常に正常に動作するのであれば問題ないのであるが、多くは悪い状態の時間帯と、良い状態の時間帯とを繰り返すのではなかろうか(言うまでもなく、睡眠不足とか二日酔いのような状態は論外である)。脳の思考回路が固定障害の状態とは、アルツハイマー病のような認知症を患っている状態に対応すると考えられる。

 断続的な障害をもつ脳についてさらに言えば、悪い状態のときの脳は、脳疲労と言われる状態に対応するようだから、思考を中断して、やりすごすしかない。脳が良い状態のときに考え事をすればよい。

 脳が悪い状態のとき、音楽を聴くなど頭を使わないことをするが、瞑想によって脳疲労を回復させるのも一つの方法であろう。「瞑想」を辞書で引くと、「目を閉じて、雑念・妄念を退けて、深く考えること」とあるが、深く考えるのではなく、ボケーと過ごす状態を表す言葉が見当たらない。実態としては、「休息」の状態であるが、瞑想とは個人的な行為だから、休息を含んで思考すること、あるいは、集中的でない脳を集中的な状態にもっていくこと、を瞑想と呼んでもよいであろう。

 タイム誌の記事から察するに、米国では、瞑想など精神を集中させる技術が注目されている。多くの現代人は、多数のメールの送受信処理や頻繁なインターネット閲覧などに追われるため、これらの作業が余分なストレスとなるとともに、気が散って本来やるべき仕事に集中できないという症状をかかえている。瞑想などによって精神を集中させれば、頭脳にはもっと創造的な仕事をする余裕が生じるのではないか、というわけである。

 最近のタイム誌に、瞑想が長生きに及ぼす効果についての記事があったので、以下、その概要を引用する。

 人間の脳の中で、皮質と呼ばれる神経細胞が集まっている部分は、加齢とともに減少する。瞑想によって、皮質の減退を遅らせることができるという。

 また、瞑想は、ストレスを軽減する。

 ストレスが減ると、身体の慢性的な炎症が低減する。身体にストレスが生じると、脳はストレス・ホルモンを分泌する。このホルモンは、免疫系を駆動して、白血球などの免疫体を炎症と思しき場所に急行させる。ストレスに伴うこのような反応は、がん、脳機能の低下、心臓病などを引き起こしやすいものと考えられている。

 また、ストレスが減ると、活性酸素による細胞の損傷を低減する。ということは、ストレスが少ない場合よりもストレスが多い場合に、余分に活性酸素が増加するということである。

 また、ストレスが減ると、細胞のDNA内に存在するテレミアの長さを維持できるという。テレミアは、細胞の寿命を決める一種の時計であり、細胞が分裂するごとにその長さが短くなっていき、最後には、それ以上細胞の分裂ができなくなる。ストレスによってテレミアが短くなると、心臓病、免疫系の障害、糖尿病などを起こしやすくなる。

 さらに、妊婦が受けるストレスは、その胎児にも悪影響を及ぼす。すなわち、母親が受けたストレスは、胎児にも伝わり、その細胞のテレミアを短縮させるのである。