outdoor life by mizota

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鋸岳釜無川コース

2018年07月25日 21時13分48秒 | 日本三百名山に登る旅

危険な山として有名な200名山の鋸岳は南アルプスの殆ど北の端にあってノコギリの刃を上に向けたように幾つもの尖がりがあるのでよく目立ちます

そんな鋸岳への一般的な登山ルートは戸台川の川原にテントを張ってガレ場を直登するんですが・・・
落石が起きやすく危険と聞いていたので今まで躊躇していました

三百名山は制覇したいけど怪我をしたり死んでしまったのではしない方がましですから・・・

そんな中、数年前に三百名山を制覇し終わった先輩の神戸の高橋氏が(氏はこのガレ場を登った)「釜無川から登ったらそれ程危険は無いように思う」と言って資料を揃えて送ってくれました。

高橋氏には今まで三百名山の中でも難しい山の資料を何度も送って貰ったり、教えて貰ったりしてました。

それが毎回非常に的を得ていて助かっていたので「釜無川ルート」を選びました

結果は大正解で鋸の刃の上を幾つか超える時はそれなりに緊張しましたが、刃に取り付くまでは急な登りではありましたが殆ど危険は感じませんでした。

それでは順を追って説明します。

7月22日(日曜日)富士見町の国道20号線から釜無川沿いの道を車止めのゲートまで14時頃に行きました。(しかしゲート近くは駐車禁止で2~3百メートル手前の砕石場入り口手前に駐車。そこには6台の車があった)

これは日曜日なら下山する人が居て新しい確かな情報が得られると思っての事でした

思った通り最初の2人は三時頃自転車に乗って降りてきて・・・コースは全く心配ない事を教えてくれました。

驚いたのは10人程の高校生と付き添いの先生のグループもいた事でした。

また僕を覚えていてくれた人が日帰りに挑戦したけど体調不良で途中断念したとの事。

そんな情報から・・・軒下にテントを張れるスペースは三張り分しかないとの事で・・・

7月23日(月曜日)朝の涼しい間にテント場まで行こう(約10キロある)と七時に出発。

その時間までにすでに20台ほどの車が、僕らが停めている横を抜けていき土埃に閉口、中でも砕石場に出入りするダンプカーが次々来て埃の中を歩きました。

でも車止めを越えて10分程進むと奥の工事現場へ行く車が来て・・・頼んだら乗せてくれました。

それも工事現場は7キロ程の所なのに・・・終点のテントを張る予定地まで。

そんなんで朝のうちに着いたので・・・作業小屋の軒下の板間を確保しテントを張りました。

雨も夜露も心配ないので・・・防水シートなしのテントです

水はすぐ前に谷の水があるので・・・炊事も楽でした。

ゆっくり午前、午後と二人揃って昼寝。結局誰も来ずでしたけど。

こんなに寝たら夜は寝られないかと心配しましたが・・・またしっかり眠れました

7月24日(火曜日)テント場から鋸岳往復のコースタイムは8時間ですが、暑くなると厳しいので四時前に起きて朝食、4時40分に出発しました。

すぐに目印に従って谷を渡り、谷の間や横を進みます。

その内谷から離れ急登になりますがテープが沢山あって安心して登れます。時々ロープがありますが危険だからでなく目印的です。

一時間40分で横岳峠に到着して一休みしました。

横岳峠を過ぎると急にテープの数が減ります。それも一割位に感じますと言うのは古いものが色褪せて見えないのです。

目の前に仙丈ケ岳が見えてきます

このブログを読んでこのコースを登る方は是非テープを持って行って目印を付けて欲しいと思います。

ただテープが少ないから道に迷うかと言うと・・・所々で道が二本になったり四本になったりしてますがどれを通っても同じ道に戻るように思います。

でもテープがもう少しあればもっと良いでしょう。

僕らは一度だけ引き返しましたけど・・・そのまま進んでも行けたかも知れませんが少し危険そうな道でした。

しかし進んでるうちにこれは使われてない道だと誰でもわかる様な道でしたから・・・間違う人は居ない様に思います。

そして・・・最初のピークに着いてから下りになって・・・その後三つのピークを越えて行くんですが・・・

ここは少し緊張します・・・前に鋸岳の頂上が尖って見えるんですが・・・あんな所へ行けるんだろうかと思うような頂です。

まるで槍ヶ岳の様な頂上に着いたのは9時40分で丁度5時間でした。

すぐ横に甲斐駒ヶ岳、北岳、中央アルプスなどを見ながらゆっくり昼食

来た道を振り返ると・・・怖いような鋸の刃です

もっと進んで「鹿の窓」の方へ行く人も居るようですが・・・僕らは引き返しました

登り始めから余り脚の調子が良くなかったんですが・・・急な下りで思うように進めず・・・下山したらクタクタで14時30分。約10時間掛かった事になります。

元気があったらテントを撤収してキャンピングカーまで戻ろうと思ってたんですが・・・とてもとても

それどころかコースタイム8時間の所に10時間掛かった上に膝と足首が痛く・・・コースタイムが13時間の笊ヶ岳にはとても行けないとすっかり意気消沈。

谷の水で体を洗って早々と横になりましたが・・・辛い・・・

7月25日(水曜日)10キロの林道歩きですから・・・出来るだけ早く出て涼しい間に着きたいと四時前から準備して4時50分に出発。

昨日に続いて足首と膝が痛くて・・・思うように歩けず・・・途中で大休止を入れてダンプカーが行き交う砕石場の入り口に着いたら8時過ぎでしたから・・・三時間余り。

これで益々自信を無くして・・・今年はもう笊ヶ岳は諦めて来年早くから脚を作って挑戦しようと・・・

とりあえず高ボッチ高原で一休みしようと食糧を買い込んで登ってきました。

どうするか今は全く先が見えていません

コースタイム13時間だと今の脚なら17時間掛かりそうです

朝の四時に出て夜の九時になります。

途中に全く水が無いと今の暑さだと水だけでも一人5リットルは必要です。

それより脚や体力が持つでしょうか??

 

 

 

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