義理の兄が、7月22日の早朝に亡くなりました。
口数の少ない人でしたが、横にいるだけでホッコリする人間味のある人でした。
お袋、親父に続いて、大切な人が居なくなりました・・・
1年9か月前のお袋の通夜の振る舞い寿司を喉に詰まらせて驚きました。
癌かもしれないと心配して早期の検査を望んでいましたが、病院の精密検査は何カ月も先でした。
他の病院にも照会しましたが少し早いだけなので、がん治療で評判の良い病院での診療を待ちました。
結果は、残念ながら食道がんでステージⅣでした。
手術は困難とのことで、放射線と抗がん剤による治療をはじめましたが効果がなく、1年半ほどで息絶えました。
半年以上も口から食べることができず、数ヶ月前には水さえも飲めない状態になりました。
それでも「生きたい!」と望み、いつかは飲みたい食べたいと願っていました。
73歳の若さでしたので、当然の願いでしょう。
2か月前に他界したあっしの親父の歳までは25年もあるのですから・・・
二男坊は交通事故で入院していましたが、驚くほどの回復力で杖をつきながらですが動けるほどになりました。
息を引き取ったその夜、外泊許可をもらって父親の病院へ行くと、「歩けるようになって良かったなぁ」と話したそうです。
兄とは50年ほどの付き合いです。
酒と煙草が大好きで、「これで命が短くなってもええねん!」と言っていたのを思い出します。
棺の中に、いろんなお酒と煙草を忘れずに入れました。
陶芸や切り絵が趣味で、その出来栄えはなかなか素晴らしいものです。
あっしも来年からは完全リタイヤになるので、文化的な趣味にもチャレンジしようかな。
式場入口の「想い出コーナー」に展示した小作品
3年前から、あっしと2人で家庭菜園を楽しんでいました。
あれこれ言いながらやっていたのが懐かしいです。
これからは一人で畑仕事なので寂しいです。
祖母が亡くなって半世紀もの間、身内のお葬式はありませんでしたが、お袋が亡くなって1年9か月間で3人も亡くなりました。
大切な人が続けさまにいなくなるのは堪えます。
親父が「友だち、だーれも居らんようになった!」とよく口にしていた気持ちが少し分かります。
一番の幸せは、家族や親族・友人とのふれあいの中で生まれる心の温かさであると思います。
兄弟や親族が仲良く、そして友人を大切にして交流が続くことを願っています。
(撮影:iPhone5)